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2764- ベートーヴェン、ピアノ・ソナタ・サイクル第1回、第1,2,3番、フランソワ=フレデリック・ギィ、2019.11.23

2019-11-23 22:25:13 | リサイタル
2019年11月23日(土) 2pm-3:30pm  小ホール、武蔵野市民文化会館

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調Op.2-1  5-4-3-5

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第2番イ長調Op.2-2  8-7-2-7

Int

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第3番ハ長調Op.2-3  10-9-3-5

ピアノ、フランソワ=フレデリック・ギィ


フレデリック・ギィによるベトソナ全曲リサイタル、今日はそのうちの第1回目と夜の2回目、両方聴きに来ました。
ギィさん、お初で聴きます。Wikiを見ると1969年の生まれとのことで50歳ですね。モジャモジャとしてるものの、近くで見るとなんだかもっと若く見える。
作品2の束、3曲のみの演奏でアンコールは無く、休憩入れて1時間半のリサイタル。とはいえオール4楽章作品でそれぞれの規模感は大きくて聴きごたえありました。

まずは駆け上がるような1番の素敵な出だし。ふくよかな響きでなかなかいい。シンフォニックな佇まいの3作品束の劈頭、いいスタート。3つ聴いての後付け印象としてこの1番冒頭ではむしろこなれたものを感じた。この振り返り感。

2番3番は更に規模が大きくなる。シンフォニックな作品が彼のプレイでは四角四面になることがなくて、常々オーケストラ編曲でもしたらと願望もちらりとよぎる作品ながら、今日はそんなことは感じなかったですね。柔軟。2番は艶がさらに出てきて曲に語らせるスタイル。一段踏み込んでいくといった話ではないですね。

リズミックで雄弁、豊饒な3番。濃い作品で、1楽章コーダ前の短いモヤッと霧がかかるあたりの表現の濃さ、絶妙。
第2楽章では、4番以降の先の作品に突き抜けたようなエクスプレッション。多様な表現がナチュラルに絞り出される。
味な演奏でした。
とりあえず、昼の部の3曲はこれでお仕舞。
おわり








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