河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

396- 二日目

2007-08-31 21:53:05 | ?ムーヴィング日記

とりあえず一日がかりではありましたが、どうにかこうにかなりました。

いろいろなイヴェントは偶然とはいえよく集中して発生する場合があります。

全部のことを一気にやろうと考えると気が遠くなったりしますが、目先の一つずつをしっかりと踏みしめていけば、おのずと活路はひらけるもの。

そうです。

やること全部同時に考えることは出来るが、同時に行動は出来ないのです。

事前に計画しておけば、手際よく出来る場合もありますが、それはそのようなシステムに乗った仕事をしている連中だけの話。世の中の現実はもっとファジーなものです。

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CDの価値がよくわからなくなりました。

あれは壁にばーっとならべて、全部見えるということが大事なんですね。

2列置きはだめですね。

陰でならんでいても見えませんから、取り出すのもだんだん面倒くさくなりそのうち忘れてしまいます。ひょんなことで移動したりすると忘れていた宝物が出てきたりしますが、忘れたままでも別にどうってことありませんから、なんだかむなしい気持ちになりました。

結局全部自分の耳の中に記憶するしかないのかも。

そうなると生もCDも同じようなもんですね。自分の中の音楽ということであれば。

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さて、普段であれば今頃、華金の夜を腕まくりして、六本木の夜は長いっ、などと意気込み始める時間帯ですが、別に六本木でなくても夜は長いものなんです。

今日は朝が早かったので疲れました。

近場でちょっとだけ筋肉注射をうって寝ますわ。

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395- 一日目

2007-08-30 23:41:11 | ?ムーヴィング日記

395- 一日目

昨日のブログではグリコを食べて頑張ったのですが、やっぱりへたってしまいました。

本番は今日からなので気合いをいれなおして。

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8月残暑というにはまだまだ暑すぎますが、その月末31日は花金だというのに、朝6時に起きて頑張らなければなりません。

午前中いきなりラストスパートである程度ケリをつけて、午後は流そうかなと思ってます。

そんなにうまく事が運ぶかどうかわかりませんが。

一息つくことができたらまた書き込みますね。

夕方まで息切れしなければ、小休止して散歩に出れるかどうか。無理だろうな。ものすごい数のCDだからね。

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最近、一杯ひっかけるときは、まずいきなり、ギムレットとバスピエールを同時にたのみます。

飲む順序はさまざまですが、胃の中でハイブリッドにならないように、そこそこの間隔をあけながら。

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まず、ギムレットをキューッとやって、胃を目覚めさせ締めます。

最初から締めるのもどうかと思いますが、でもこれがいいんですね。

胃に緊張感を与え、しばらくたってから、バスをゴクゴクとやると、なんということでしょう。そこにはビールの真の味があらわれてくるではありませんか。

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居酒屋でビールをグビグビやるのは、もう何十年も前(注:河童歴)に卒業してしまいました。

そもそも居酒屋にはいかなくなりました。

特に団体さんではいったときの食いものは筆舌に尽くしがたい粗末なものばかりですしね。

思わず飲み放題のチープなワインなど頼もうものなら気絶悶絶寸前。

この前団体さんではいったギョロはひどかったですね。

久しぶりに底を見ました。

若い連中も食べられないっていってましたから、感動しました。

どうゆう人たちが作っているのでしょうか。想像するだけでキモクなります。

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団体さんではなく、数人で、会社の帰りに居酒屋などで会社の愚痴こぼし、ガス抜き、などと称して飲んだりする人たちを見かけますが、2030代ならまだその感興は理解できるものの、同じようなことを5060までしなきゃいけないものなんでしょうか。卒業はないんですね。人生。。。。

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仕事を終えていきなりショットバーで飲むお酒もなかなかいいものです。

今日は花金なのに出来そうもないのがちょっと残念ですが。

おわり

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394- グリコです

2007-08-29 22:26:00 | ?ムーヴィング日記

Photo_4

ちょっと旅先での写真です。

明日あたりから気持ちがバタバタするので、デイリー更新にはならないかもしれません。

今日は、このグリコ食べて元気出しますか。

安くて、おいしくて、量が多い。

という3点セットは東京では困難ですが、大阪ですと、アリ、ですね。

東京だと、このうち2点揃うのも難しですね。

高くて、まずくて、量が少ない。

というのを基本にすれば、だいたい満足できます。

でもこの極悪3点セット経験あります。

実際には順序が違っていて、

量が少なくて、

まずくて、

高かった。

となります。

支払いが最後というのが世の常で曲者です。

おわり

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393- バンベルク エッシェンバッハ 1991-21

2007-08-28 23:46:02 | 音楽

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1991年に聴いたコンサートからピックアップして書いてます。

今日はバンベルク交響楽団です。

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1991年のバンベルクの来日公演はたった5回だけ行われました。

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199110

24()ザ・シンフォニー・ホール

25()名古屋市民会館

27()サントリーホール●

28()聖徳学園川並記念講堂

29()サントリーホール

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●は河童潜入

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芸術の秋たけなわ、ひっそりと5回だけ行われました。

前年1990年にホルスト・シュタインに率いられ来日しブラームス全集を演奏してますから、あれからあっという間の一年半でした。

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この年の演奏はどうだったのでしょうか。

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19911027()2:00pm

サントリーホール

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シューベルト/交響曲第8番未完成

ベートーヴェン/交響曲第3番エロイカ

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クリストフ・エッシェンバッハ指揮

バンベルク交響楽団

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この曲の組み合わせ、ジェイムズ・レヴァイン指揮メトロポリタンオペラ管弦楽団の目から鱗が全部剥がれ落ちたかのようなクリア極まりないエロイカのCDを想起させますね。未完成はいまいちでしたけど。

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未完成のペースでエロイカをやるとおかしくなるし、エロイカのペースで未完成をやるとこれまた変になる。

かといって対極の解釈をしてしまうとこれまたやにっぽい。

早い話が両方とも難しい曲なのだ。

ワルターの演奏がいい。

ワルター指揮ニューヨーク・フィルのゆっくりテンポの見事な香り立つ演奏。

そしてコロンビア響との小編成ながら威嚇するようなそれでいて滑らかさもあわせもったワルター特有の名演が見事。

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バンベルクといえば、1982年のヨッフムとのブルックナーの8番が忘れ難い。

足の長い椅子にもたれかかりながら、時に立ちあがりながら、バンベルクのボテボテながらブルックナーの真髄を見事に鳴らしてくれたあの演奏が忘れ難い。

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ということでこの日はどうだったのだろうか。

エッシェンバッハはピアノより棒大好きになってしまったのでしょうがない。

当時はまだ髪の毛も多少なりともあって、若いころのピアニストの面影は残っていた。

しかし、演奏は特にとりたてて素晴らしいというものではなかった。

バンベルクには骨太の演奏をつい期待してしまうのだが、エッシェンバッハは線が細く(ピッチはよい)、鳴らすというよりは、やわ、な感じが少なからずした。

未完成は聴けば聴くほど味わいが深い曲だが、全体のテンポ配分が難しい。

1楽章と第2楽章の対比、相似、どちらでいくのか方針もなかなかうまくいかない。

この曲の場合、演奏回数が多い指揮者ほどいい演奏を期待できそうなところがある。

何度も演奏し、少しずつ矯正し、練り上げてだんだんと天上からの光輝くような演奏が可能となる。

当時のエッシェンバッハはどうだったのだろうか。

スコアをなぞっているような気配があった。

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バンベルクのエロイカはひとりでに自動的に良く鳴る。

聴きながら観ていると指揮者の方が振られているような趣きがありそれはそれで面白いのだが、そうなると観客からは指揮者像が全て透けて見えてしまい、苦笑したくなるような箇所もあった。

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バンベルクのようなごく美しい小都市のオーケストラは、カイルベルトから続く系列の根性指揮者をはずしちゃだめなのかもしれない。

エッシェンバッハは最近になっていろいろなオーケストラに売れているが、個人的にはこの棒のどこがいいのかあまりわからない。

おわり

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392- Michie Nakamaru

2007-08-27 23:10:55 | 音楽

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ちょっと早いですが、

チケットとれるかどうかわかりませんが、

どうですか、

クリスマスの

イヴイヴイヴ・・・・イヴ

河童とすごす

至福のクリスマスの夜

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クラシックの表と表。

ゆっくり語り明かしましょ。

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ということで、

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2007129()6:30pm

サントリーホール

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Michie Nakamaru

ソプラノ・リサイタル

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世界のディーヴァが贈る、

至福のクリスマスの夜

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なにやらものものしい夜になりそうな気配です。副題だけみると。。

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個人的にはリサイタルはあまり好きではなくて、例えばシュトラウスの歌曲の夕べなどという催しがあっても、リサイタルの場合、かなり有名な歌い手でもいかない。

オーケストラ伴奏だと、1.5流の歌い手でも聴きに行く。

オーケストラにはいろいろな香りがある。

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茨城の中丸さんは今までいばらであったかどうかは知らないが、生聴きした記憶がないので、ちょっと顔出してみようかな、って言う感じかな。

誰か一緒に行きます?

日曜の夜ですけど。

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サントリーホールですから、ちょっと坂をのぼるとすぐ六本木ですし。

日曜の夜なので、開いているお店もあまりないかと思いますが、そこは六本木ですから探せばいくらでも出てきますし。

公演がひけた後、軽く一杯やって帰れますね。

中丸さんはお酒が強いかどうかは一緒に飲んだことはないのでわからないわけですが、比較的大柄な人で、歌で精神集中がすごい分、そのあと、リラックスして明るく開放的にお酒を飲んで、そんなとき本当の彼女の姿がみれるような気がします。

おわり

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391- クリストファー・ホグウッド 1991-20

2007-08-26 22:21:36 | 音楽

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1991年の聴いたコンサートからピックアップして書いてます。

今日はホグウッド。

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このオリジナル楽器の団体公演は次のように行われました。

199110

19()九州厚生年金会館

20()いずみホール

23()いずみホール

24()愛知文化会館

26()サントリーホール●

27()佐倉市民音楽ホール

28()サントリーホール

29()グリーンホール相模大野

30()サントリーホール

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●は河童潜入公演。

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モーツァルト没後200年記念ということもあり3つのプログラムともにモーツアルト。

興味深いプログラムがならんだのであるが、聴く方の日程の都合で26日の公演を観た。

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19911026()6:30pm

サントリーホール

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モーツァルト作曲

皇帝ティートの慈悲 全曲

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演奏会形式

日本語字幕付き

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ティート/アンソニー・ロルフ・ジョンソン

ヴィクテリア/ロバータ・アレキサンダー

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390- 六本木 食いそびれNITE

2007-08-25 23:03:20 | 六本木にて

焼肉通の多い業界人が究極の焼肉屋と絶賛し、通いつめる、こだわりの焼肉屋。舌の肥えた業界人たちを唸らせ、究極とまで言わせる秘密はズバリ、料理の旨さにあり。」

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さわやかな感動と笑いを誘う、目の前がクラクラするような宣伝・煽り文句である。

この文章なんとなく、毎年冬になるとなんとかの一つ覚えで、ハワイにいきたがる旧芸能人間を想起させ、激しく可笑しい。

「業界人」という単語が出てきただけで、鳥肌が立ち絶対行くまいと決めてしまう人もいるに違いない。

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そんなにケチつけるなら、いかなきゃいいだけなんだけど、でも、

恐いものみたさ、ってあるよね。

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六本木のロアビル手前の小道をはいっていき、ハードロックカフェとトニーローマをやりすごし右に折れると黒い建物で表に二階に行く階段がさらされている焼肉屋は、そこにあった。

時は夜中の1時半。六本木ではちょうどいい時刻だ。

よし久しぶりに肉を食らうか、という気持ちの高ぶりを抑えながら透明なガラスの押しドアをあけた。

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河童

「業界人が食べているというお肉を食べたいのですが。」

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「お客様、すみません、今の時間帯、これから団体さんの貸し切りが入りますので、申し訳ありませんが、いれることはできません。」

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河童

「むむむむ。

夜中の1時半だぜ。今頃貸し切りなんて本当か。常識っぱずれもいいところではないか。」

.

「すみません、業界の客ですので。彼らの常識ですから。」

.

河童

「むむむむ、業界人と河童とどっちが大事なんだよ。」

.

「もちろん、業界人のほうが大切です。

歌を歌えない歌手とか、声がでかいだけの無芸脳人とか、食べることが本業のアスリートとか、とにかくサラリーマン以外の人たちが大切なんです。みかけだけでも様になるほうが宣伝になりますし。

木端の河童さんは、別の日にすいてる時に来てくださいませ。」

.

河童

「客席が114席もあるのにダメなのかね。」

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「はい、業界人は夜中の団体さんが多いので、うちみたいにたっぱがでかい店でないとだめなんです。」

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河童

「おお、そうか、キャパがでかいだけの店ということだね。」

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「。。。。」

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やはり、夜更かしの焼き肉は健康に良くない。

業界人はせいぜい夜中に肉を食らい元気をつけて、おてんとうさまが照っているときは眠い目をこすりながら臭い息を吐き、自分の目を覚ますためのばかでかい声で騒いでいればいい。

このようにしてテレビでは学芸会以下、否、未満のどうしようもない絶叫の数々が今日も続くのである。

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それはそれとして、この巨大な牛の荘園には、はいりそびれたわけであるから、味のことをどうのこうのと言う資格は河童にはない。

誰かさんが言っているように、

「業界人がいく店にうまい店なし」なのかどうか、是非とも河童舌で確かめてみたい。

夜中ではなくね。

.

おわり

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389- おみやげいただきました。

2007-08-24 21:04:00 | 音楽

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三重のお土産をいただきました。

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「三重県限定

伊勢ふたみの

塩えびパイ」

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ちょっと混乱する名前ですが、

いせえび

ふたみのしお

コラボ商品です。

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「三重県限定」とあるのも、商品名のうち、形容詞みたいなもんですね。

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このてのお菓子は、会社でなら午前中とかはあまり食べたくない。

家でなら、晩酌ウィスキーでは食べたくない。

なと、食べるタイミングをえらぶお菓子。

塩系ですから、ウィスキー・シングルモルトなどのように、アルコールの上澄みだけ、おいしいところだけすくってい飲んでいるような人間・河童連中にとっては、あまりにも強い塩味はいけないのです。

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やはり、ビールですかね。

塩えび食べてビールをクィ。

塩えび食べてビールをクィ。

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今年の夏は酷暑ですから、汗と一緒に塩も体から抜けてしまっているため、ペットボトルの水を飲みながら、パリッ、と食べるのも正解ですね。

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とりあえず、ビールや水と一緒に冷蔵庫にしまっておこ。

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えびパイ

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388- ベートーヴェンさん

2007-08-23 20:25:00 | 音楽

静かな悪友S君が質問した。

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S君「ベートーヴェンの交響曲で一番すごいのはどれだと思う?」

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河童「それはなんといってもエロイカだと思うよ。」

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S君「どうしてそう思う?

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河童「それは、全歴史を塗り替えるような最初の2発の打撃音から、極度に展開されたソナタ形式、変拍子、シンコペーション気味のアクセント、充実の和声、どこまでも素晴らしいの一言に尽きるのではないか。」

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S君「。。。。」

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S君は、反論もしないかわり、無言で何か言いたそう。

ベートーヴェンの1番の魅力に浸ると、次にくるのはやはり2番しかない、と思ってしまう。

2番は二長調的やにっぽさが、切れ味鋭い当たりの演奏により、みごとに光輝いたりするときは、何とも素晴らしい曲だと恐れ入ってしまうことがある。

たとえば、カール・ベーム指揮シュトゥットガルト放送交響楽団の演奏。第1楽章再現部のいりなどほれぼれする。同時に曲の価値を認識する。

2番にはまってしまうと次は3番しかない、と思ってしまう。これ以外の曲などあり得ない。

1番も2番も3番もベートーヴェンのベクトルは正方向しか向いていない。

そろそろ耳が聞こえなくなるころなのだろうが、音楽家としての致命傷を感じさせないものすごさだ。

昔、9回裏代打で出たバッターは足をけがしており歩くことしかできない。

代打に指名した監督も、当の本人も、いやゲームを見ている全員が、ホームラン以外意味のない打席だと分かっている。

それで、彼はバイバイホームランを打って歩いてダイヤモンドをまわった。

MLBでの話だが、それをテレビで見た。

なんというか言い表しようがない感動のようなものが底から湧きあがってきた。

致命傷の足のけががあってもベースボールは出来る。両腕がきかないというわけではないのだ。

ベートーヴェンの耳はそんなことを感じさせる。

不屈というより正方向へのベクトルエネルギーを感じさせる。

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エロイカにはまってしまうと、次に来るのはこの4番しかない、と思ってしまう。

豊穣で何もかも豊かであったエロイカ。そのあとには田畑のような四角四面で、それでいて大地を皮膚に感じさせてくれる4番がふさわしいのだ。

フルヴェンの棒による第2次世界大戦中に行われた演奏は限りなく妖しく深すぎるが、正のベクトルもたまには暗闇のクレバスを覗きこみたくなることがあるのだろう。こちらとしても怖いもの見たさ。

4番にはまってしまうと、次はやはりこれしかないと思ってしまう。

この5番こそ正のベクトルの集大成。

早い話、

構造しかない。

音楽の切れっぱしをすこしだけ使わせてもらって、それを徹底的に使い、構造だけの曲を作ってしまった。

だから筋肉質になるのはあたりまえ。

とにかく最初から最後までオタマジャクシにどつかれっぱなし。

いずれにしてもベートーヴェンはいつも前向きだ。うしろ向きな曲など作っても意味がないと思っているに違いない。

そこらへんの道端に転がっている感傷など眼中にない。

あたりまえだ。彼の背中には正のベクトルの矢印しかないのだ。

でも、この曲も続けて3回ぐらい聴くと、最前列のオケピットかぶりつきでワルキューレを聴いているようなドツキのうるささが少し気になってくるのも事実。

運命のあとはやっぱりこれしかない。これ以外考えられない。

6番田園はのどかではない。何か厳かな雰囲気がある。

フルヴェンのスローな田園は限りない正解だと思う。この曲はこの解釈以外考えられないなぁ。

5楽章の祈りの音楽を緩急自由自在なフルヴェンの超棒で聴き終えた後、6番のような曲のあとにくるのはやっぱり7番しか考えられないよね。ベートーヴェンさん。

これはインテンポで貫く意思をもった指揮者による解釈が聴きものです。

トスカニーニやらなんやらと、生聴きしたこともないCD耳ダンボで借りてきたセリフをたれるよりも、現存する指揮者の生をまず聴け。

バレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンの7番はすごかった。

猪突猛進。

4楽章全部アタッカでつなぎ、全部インテンポ。

あの徹底性で7番は生きる。そしてベートーヴェンも息を吹き返し、正しい方向へ意思を向かわせてくれる。

この7番、巨大フル編成のオケで突進させると限りなく面白い曲だ。

それで7番の正しいありかたに浸ると、この曲の後にベートーヴェンが作る曲はやはりこれしかなかったのではないかと思ってしまう。

8番の、なにか直方体の高さを意識させるような曲。

深さというよりも高さを感じさせてくれる。

味わえば味わうほどにその良さが耳に沁みる。

ここでもベートーヴェンは前を向いている。

そして8番のあとに作る曲は9番しかない。

この曲はベートーヴェンの前しか見ない意思が爆発している。

ベクトルも折れんばかりの前向きな音楽。

耳はとっくに何も聴こえていないのにこんな曲をつくるのかぁ、と今さらながら唖然。

合唱付きの第4楽章もすごいが、これだけの巨大曲でそれまでの第2楽章と第3楽章をひっくり返したんだから、この力、意志の力、すごいです。

ということで、ベートーヴェンのイメージは聴き手もそれぞれ自分なりのものをみんなもっているものですね。

河童「ところで君はベートーヴェンの交響曲ではどれが一番だと思っているのかね?」

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S君「。。。。」

.

おわり

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387- シャイー コンセルトヘボウ1991-19

2007-08-22 20:18:00 | 音楽

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聴いたコンサートを書いてます。

今日は1991年の19回目です。

全てのコンサートを網羅しているものではなく、自分の聴いたものから抜粋して書いてます。

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今日はアムステルダム・コンセルトヘボウです。

コンセルトヘボウといえば、19775月の来日公演でのサウンドが忘れられません。

上野の5階席からのぞき見たハイティンク。

その棒から出てくる魔法のようなベト8の第2楽章における粒たちの良さ。

マラ4のメロウな響き。

とにかく柔らかくてそれでいて一つ一つの音が明確で、それよりもなによりもオーケストラの音色の素晴らしさ。

あの時代、日本のオケであんな音を出せるところはなかったと断言できる。

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ということで脱線しましたが、1991年の日本来日公演は次のように行われました。

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199110

14()サントリーホール●

15()サントリーホール

16()聖徳学園川並記念講堂

17()府中の森芸術劇場

19()つくばノバホール

20()千葉県文化会館

21()東京文化会館

23()サントリーホール

24()名古屋市民会館

25()岡山シンフォニーホール

26 -->


386- ワーグナーのひ孫見に行きますか

2007-08-21 20:54:00 | 音楽

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昭和音楽大学舞台芸術センターオペラ研修所による次回の公開講座。

詳細は写真を拡大してください。

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200799()

1300-1600

時事通信ホール

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826()必着

定員300

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といっても申し込みは、アップしてある写真の裏にあるFAX申込用紙に記入して送信しなければならない。

このパンフ持ってない人はどうするのだろう。

小さく書いてある。

葉書、イーメールでもOKと。

文部科学省特別補助

オープン・リサーチ・センター整備事業

公開講座

=オペラ芸術運営の現在=

オペラをめぐる祝祭、その今日的あり方Ⅲ

~ヨーロッパのオペラ・フェスティヴァルとワーグナー上演~

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特別講師

エヴァ・ワーグナー=パスキエ

ハンス=ペーター・レーマン

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モデレーター

高辻知義

前回も面白かったので今回興味ある人はいかかですか。

20回をむかえるということで、進行、内容もなめらか。

前回のはこれです。

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321- ピーター・ゲルブ イン 昭和音楽大学

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385- 帝国・メトロポリタン歌劇場

2007-08-20 20:06:00 | 本と雑誌

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本の紹介です。

上下の2冊でかなり分量です。

ハードカバーで見た目はそんなに厚さを感じさせない本ですが、読み終えるまで結構時間がかかりました。

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タイトル:

帝国・メトロポリタン歌劇場

~桟敷をめぐる権力と栄光~

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原題:

Molto Agitato

The Mayhem Behind the Music at the Metropolitan Opera

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著者:ジョアンナ・フィードラー

Johanna Fiedler

訳:小藤隆志

カワイ出版

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出版:2001(オリジナル)

日本出版:2003101

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上下・各¥2,200

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ページ:

213(注釈/参等含め247)

215(注釈/参等含め247)

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歌手、指揮者、演出家、支配人、裏方、等々の権力闘争、我がまま、歴史、いいことわるいことが時間の流れ、歴史の流れの順序に沿って書き塗られている。

章立てでその単位ごとに一人の人物にスポットをあてながら裸にしていく。

キャサリン・バトルなど木端微塵にボロクソもいいところだ。

日本で有名になったのはそのうわべだけで、あまりにもひどい人物像にさすがにこれが真実なら、人間か、といったところだが、河童的には芸術の表現という、うわずみだけ観るのも別に悪いとは思わない。

ただ、アーサー・フィードラーの娘ジョアンナであるが、この著者はニューヨーク在住ということで現場に足繁く通っていたと思われるのであるが、それにしては引用があまりにも多い。というよりもほとんど全部とは言わないが大部分が新聞記事や音楽雑誌の引用、参考文献の引用、である。

だからバトルをボロクソに言っているのも何かの引用にすぎない。

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河童のブログを盗作したのではないかと思われるぐらい完璧に同じ内容の文が、

下巻の第26

芸術監督ジェイムズ・レヴァイン

78ページから81ページ

にかけて出てくる。

河童ブログで3回にわたり書いたものとそっくり。

022 エヴァ・マルトンのあご -1-

023 エヴァ・マルトンのあご -2-

024 エヴァ・マルトンのあご -3-

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上記河童ブログは当時のニューヨーク・タイムズの評を訳したものだから同じものを見て同じように書けば同じになる。

唯一の違いは、ジョアンナは日本語に訳す必要はなくて、日本の専門家が翻訳したもの。河童ブログは河童が訳したもの。その優劣はつけがたいが、音楽にくわしいぶんだけ河童のほうの訳が滑らかな箇所があるようだ。

モルト・アジタート

なかなか面白い本でした。

おわり

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8619_fiedler_johanna

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384- そろそろ夏も  夏休み写真集9

2007-08-19 20:08:00 | 音楽

夏休み写真集9

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暑い夏ですが、それも8月末頃にはひと段落つくのではないでしょうか。

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夏休み写真集の最後は、

1986年8月30日のリンカーンセンターです。

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3019860830

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リンカンセンターといっても、写っているのは正面右側のエイヴリー・フィッシャー・ホールです。

まだ暑い日射しがあるものの、影の長い風景が一か月後のニューヨーク・フィルハーモニック・オープニング・ナイトがそこに来ているのを感じさせます。

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1986-87シーズンのオープニングは9月16日(火)でした。

ですから、一か月後ではなく半月後にはシーズン開始。

また、長いシーズンに突入していったわけです。

この模様はいつか書くことがあると思います。

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それでは最後の一枚。

3119860830

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リンカーンセンターに行来きするときのご近所の街並みです。

コロンバス・アヴェニュー(下ると9番街と同じ通り)です。

右側がアッパーです。

61丁目通りと60丁目通りのあたりを撮ってます。

メトでオペラを観た後、リンカンセンターを出て、右に歩きはじめると、それが土曜日だったりすると、終わるのは夜中なわけですから、日曜日のニューヨーク・タイムズ朝刊を道端で買うことができました。

刷りたてホヤホヤですね。厚さ10センチのしろものですから全部は見きれません。

まず、捨てることからはじめます。

行きつけのステーキ屋さんで夜中に、いらない広告、読まないページを捨てることからはじめます。

なんだかんだやっても結局、最初に読むのはコンサート・レビューや音楽記事なわけです。

というよりも、それで終わり。

週末の音楽記事はかなり充実していておもしろい。それに時期をはずさないというか、話題に即時性があり、読み手も今おこりつつあることがすぐに把握できる。

ともすると音楽記事などは、日々の時間の流れとは速度が違うところで動いているように日本では感じられたりすることがあるが、さすがにマンハッタンのニュースペーパーはその意味を感じさせてくるものだ。

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とはいうものの、

読みながら、真夜中の特製ステーキ&シュリンプ・ディナーを自家製特製ワインなどと一緒にむさぼっているわけですから体にも目にも耳にも悪く、新聞なんかすぐに放り出してしまう。

次の日曜の朝ではなく昼にブランチし、そのままチャリでセントラルパークを7周すれば、また翌週のコンサートを毎日聴くための体力が養われるという無限ループだったわけです。

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383- メッツ・パレード 夏休み写真集8

2007-08-18 20:28:00 | 音楽

夏休み写真集8

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これは昔、メッツが優勝した時のトラディッショナル・パレードの模様です。

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3319861028mets

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1986年メッツはワールドシリーズでミラクルな勝ちをおさめました。

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これは1986年10月28日に行われたパレードのもようです。

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マンハッタンのトラディッショナル・パレードは、ブロードウエイの端のバッテリー・パークからのぼってシティーホールまでの短い距離で行われます。

このときもかなりの人がでました。

前日配られた紙吹雪だけでは足りず、トイレットペーパーや、(あとでおこられた)書類など、身の周りの邪魔なものはすべてブロードウエイのチリとなりました。

昔みたいにセキュリティどうのこうのという話もなく平和な時代でしたが、書類はさすがにおこられるでしょ。

そういえば、昔、裏書き済みの小切手をこまかく破いてゴミ箱に捨てたところ、誰かが、その小切手を一から組み立てなおして再生し、現金化したという話をきいたことがあります。

アメリカ人の中にも日本人以上に器用な民族が巣くっているのかもしれません。

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ということで、次はバンド。

バンドはひと組ではなく、いろいろなグループが少しずつ間隔を置き、前のバンドの音が小さくなったあたりの距離感を保ちながら、次々とあらわれます。

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最後は、当時のメンバーのうち、手ぶれしながらも自分なりに結構よく撮れていると思っているこの選手。

オープンカーから手を振ってます。

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ストロベリーです。

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382- サマーコンサート 夏休み写真集7

2007-08-17 20:47:00 | 音楽

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ニューヨーク・フィルハーモニック恒例の、サマーコンサート・イン・ザ・パークスです。

この写真は、セントラルパークで指揮をとるバーンスタインです。

1986年8月4日です。

ディクテロウさんが立っているところが見えますので、前半プログラム、バーンスタインのセレナーデですね。

後半は悲愴です。夏向きではないような気もしますが、サマーコンサートでは悲愴をわりとよくやりますね。

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下は観客に交じって、舞台あいさつから降りてきたメイヤーです。

コッチの後ろ姿です。

こっちむいて」といいましたが通じませんでした。。。。

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