西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

カントリー ギター 1 [ サムズ・カーライル(1) ]

2008年03月22日 | カントリーギター列伝
Thumbs Carllile (1)  
  米国盤 Smash Records SRS-67085 all thumbs 
(1)On The Street Where You Live From "My Fair Lady" (2)Strangers In The Night(夜のストレンジャー、フランク・シナトラの歌で有名) (3)Autumn Leaves(枯葉) (4)A Good Time (5)Greensleeves(グリーンスリーヴス) (6)Let It Be Me (7)Harmony Grits (8)Gravy Waltz (9)Old Cape Cod (10)Bill Bailey (11)Morning Star (12)Just Blues 
 
カントリー ギターも好きで時々聴きますが( 特に夜酒を飲みながら )、僕が今までで一番驚いたカントリー ギタリストはこのサムズ・カーライル( 1931~87年ミズーリ州出身 )という人です。 Starday Records というカントリーやブルーグラスというアメリカ南部音楽に焦点をあわせたレコード会社があって、その中にカントリー ギターのオムニバスLPレコードがあってこのサムの曲が1曲入っていました。「 Springfield Guitar Special 」 というアップテンポの曲で、面白いことに彼がしゃべりながら多くの有名なカントリー ギタリストの奏法をすこしずつ弾くという「 ギターものまね 」版でした・・・グラディ・マーティン、ジミー・ブライアント、レス・ポール、チェット・アトキンス、ビリー・バードなど出るわ出るわで唖然としていると、途中でいきなりスピーディー・ウェストのスティール ギターの物まねが出てきました・・・・ここでエエッ??と驚いた・・・どのように弾いているんだろう・・・と。
謎が解けたのはず~っと後になってからです。LPジャケットで彼はギターを横たえています・・・・そう、サムの弾き方は全くユニークなスタイルで横にしたギターのフレットを左指で1音1音ピアノの鍵盤を押すように使って、しかも右手は親指につけたサムピックだけで弾いていたんです( 彼の名前の由来にもなった )・・・・なるほどこれなら途中でスティールギターの音を出せるかも( 途中で金属バーを持ってスティールギターのように弦上をすべらせて音を出す )・・・・・と納得した次第。 アメリカには色んな人がいますね・・・・・解説によるとサムは11才の頃からこのスタイルで弾いているそうで、名カントリー歌手レッド・フォーレーの Ozak Jubilee Show や ”リトル ”ジミー・ディケンズのバンド、ロジャー・ミラーのバンドメンバーとして活躍、アメリカのカントリー界ではよく知られたギタリストだそうです。

このレコードの解説者も最大級の賛辞を送っています・・・・音的な内容はカントリーではなくてギタリストとしての腕の見せどころとして昔のカントリーギタリストがよく採りあげるようなジャズ、映画音楽、スイング、ムードミュージック等になっています・・・・素晴らしいムードを持ったアルバム。
You may find it hard to believe that he's playing " thumbs only " when you hear his strumming in this album on tunes like " A Good Time "・・・・とあります、親指だけで弾いているんだよというのがミソで、ホントに信じられないですよ・・・・・CDになって欲しい

サムズ・カーライル・・・・・この人のギター弾き方が独特で、誰れでも真似できるスタイルではなかったので、”ユニーク”ということで済まされて却って一般的な名声を得なかった-といえるかもしれません。でも明らかにカントリーギター巨人の一人です

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