時代劇映画「燃えよ剣」を見た・・・見応えがあってよかった!
「燃えよ剣」を見た
司馬遼太郎 原作の新撰組映画「燃えよ剣」をみた。 幕末ものでは心躍る作品で新撰組の副長 土方歳三(岡田准一)を主人公にした作品。武州多摩の百姓の身分から身を起こし、侍として生きる決意を固めて剣術修行に励み やがては青雲の志(というよりか野望かな?)を抱いて同郷の近藤 勇(鈴木亮平)と共に浪士組の一員として京都に上り”新撰組” を結成することになる。
あとは当時の風雲幕末の尊王攘夷派の脱藩浪士たちの不穏行動を取り締まる幕府側の警察組織として活動する新撰組の実質的なまとめ役として非情ともいえる主役を演じていく土方歳三の一生を描く映画だ。
池田屋事件のほか新撰組が関わった当時の世情、幕府崩壊~その後の会津藩を中心に東北~蝦夷函館(五稜郭の戦い)で戦死するまでを描いている。4~5年の歴史を2時間半くらいで描き切るのには無理があるので色々な心理描写まで丁寧に描けないのは仕方がないと思う・・・よくまとめたなあと思う反面 もったいなくて前篇、後篇に分けてもいいくらいと思った。
ある程度のこの時代に対する(江戸幕府崩壊までの)基礎知識がないと解りずらいところがあるかも知れないですが知っているととても面白い。 映画で気付いたこと
・初めの頃に土方歳三の歩き方がヒョコヒョコして貫禄ないのがおかしかった・・・京都に出てから近藤 勇に武士らしく歩けよ・・と指摘される(smile)
・創設メンバーの一人山南敬助(安井順平)が眼鏡をかけていることに驚き!史実は?でも安井順平はいい味を出していたと思う。
・沖田総司役の山田涼介も似合っていた
・やたら「士道」を強調する土方歳三に対して局長の芹沢 鴨(伊藤英明)が ” 士道というのは主君あってのことだ ” ……みたいなことを言って百姓上がりのにわか武士のお前が何を言うか・・・のように答える場面がある。土方の本物の武士の出ではないコンプレックスを突いた言葉なんですが、それに対して” 今やそれが地に落ちているから言うのだ ” みたいに答える。後にも土方歳三が新撰組は烏合の衆だからなおさら厳しくしないとすぐにバラバラになる・・・といった意見を言うところがあり、本来の武士ではないコンプレックスはあっただろうなと思う。
・宴会の席で近藤 勇ほか集団でタップダンスのような踊りをする場面・・・これはかつてたけしの ” 座頭市 ” 映画で用いられたのと同じお遊びか・・・smile
・函館での土方歳三がインタビューに答えるような回顧談で年号を和式ではなくて ” あれは1866年のことだった” のように西暦で云っているのには違和感がありました・・・がわかった上での演出かなあ
・池田屋事件ほかの殺陣は秀逸でとても見応えのあるもので本物・・・映画の大きな画面でみないと得られない迫力という感想です……池田屋事件は実際ああだったんだろうなぁ
・使われる音楽がクラッシック……不思議と映画にマッチして良い雰囲気だった
*1回目に見に行った時不覚にもメガネを忘れていったのでよくわからないところがあって見直しに行ったのでした。
*配役も素晴らしく、3回目を見たいくらい。日本が誇れるのはやっぱりサムライ映画だなあ (smile)
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