西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

懐かしのカントリー&ウェスタン 39 [ レイ・プライス(1) ]

2008年05月26日 | ボブ・ウィルスを歌う
Ray Price (1)米国盤 COLUMBIA LE-10021 RAY PRICE Sings A Tribute To The Great BOB WILLS  SAN ANTONIO ROSE  (オリジナルは CS-8556)
(1)San Antonio Rose (2)A Maiden's Prayer (乙女の祈り) (3)My Confession (4)Whose Heart Are You Breaking Now (5)Roly Poly (6)Bubbles In My Beer (7)Home In San Antone (8)You Don't Love Me (But I'll Always Care) (9)You Don't Care What Happens To Me (10)Time Changes Everything(時ふれば) (11)The Kind Of Love I Can't Forget (12)Hang Your Head In Shame


レイ・プライス(1926年~現在 テキサス州出身)が WESTERN SWING の王者ボブ・ウィルスに捧げた1962年のアルバムです。レイ・プライスのCherokee Cowboys Style のカントリーとボブ・ウィルスのTexas Playboys Style のウェスタン・スイングをミックスさせたようなサウンドになっていて、両者の特徴を楽しむことが出来る実に嬉しい内容になっています。全曲に歯切れのよいベースとドラムのもとフィドル(バイオリン)とスティールギターが大活躍する純カントリーで、レイ・プライスのボーカルも一段と乗っているように聴こえます。「カントリーはこうでなくちゃね!!」・・・と思わず叫んでしまいそう・・・・。

「Faded Love(色あせし恋)」のフィドル演奏に乗って "Hi neighbour,this is new album ,we chose the great songs of Bob Wills・・・・・lonesome fiddle, white hat, high heel boots, cigar smoke・・・・" とボブ・ウィルスのことを紹介するレイ・プライス自身の語りから入る粋なスタイルでスタート。
(1)San Antonio Rose は軽快なトミー・ジャクソン(?)のフィドルとジミー・デイのスティールギターがよくてレイも途中で「アッハー!」とか「Yes,Yes,Ye-s」とか「トミー、ジミー」等の掛け声を入れて乗りに乗って歌っています・・・一種のテキサス賛歌。(2)Maiden's Prayer はフィドル演奏だけでのことが多いですが、ここではレイが歌っています。僕はこの曲が好きで、比較的簡単なのでバンドの一員になったつもりでバイオリンでいつも同時に演奏して楽しんでいます。
(3)~(6)の中では(5)Roly Polyが一番ボブのウェスタン・スイングらしくやっていて掛け声も入れています。

(7)Home In San Antoneは”サン・アントニオは先祖代々住んでいる所。金は無いけどここに住んでりゃ百万長者の気分さ・・・おいらもアラモあたりでかわい娘ちゃん見つけて結婚して小さな家に住むんだ・・・そのうち子供もできるしなぁ(We'll get a high chair in a year or so と面白い表現をしています。high chairは子供用高椅子のこと)・・・・メイン州もカリフォルニア州も素晴しいけどテキサスが一番さ~” という能天気なテキサス賛歌ですが調子よくて楽しい曲。(8)(9)はレイの歌が冴えるミィディアムテンポの曲。
(10)はかつて愛し合った2人の別れの歌で Western Swing の名曲・・・・最後の歌詞が泣かせます・・・ ”Good luck to you may God bless you, I can't say I won't fall in love again, but you've gone your way and now I'll go mine, 'Cause time changes everything” 。  (12)も曲調の良い佳曲。
レイ・プライスは駆け出しの頃はハンク・ウィリアムスに目をかけられてハンクの後継者みたいに思われていたようですが・・・・レイ自身はボブ・ウィルスのようなウェスタン・ スイング スタイルのバンドを持って活動するのが夢だったようです。夢は叶いませんでしたが、そうした夢があったからこそ「Tribute To Bob Wills」のようなレコードを発表したんでしょうね・・・・僕は再発LPの時買いましたがまさに名盤と思いました。 CDも出ていましたが今は廃盤のようで是非再発売して欲しいな
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« つれづれに | トップ | 懐かしのカントリー&ウェス... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ボブ・ウィルスを歌う」カテゴリの最新記事