西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

懐かしのカントリー & ウェスタン 137 [ コニー・フランシス (1) ]

2010年02月07日 | つれづれに
Connie Francis (1) 
米国盤 Metro M/MS-538 Connie Francis Sings Folk Favorites

(1)Oh Suzanna (2)Red River Valley (3)True Love True Love (4)Clementine (5)Aura Lee (6)Careless Love (7)Every Night (8)She'll Be Comin' 'Round The Mountain (9)Brown Eyes (10)On Top Of Old Smokey


カントリー歌手ではないけれどカントリーも好きで歌ってくれる女性ポップスシンガーはけっこういました(今でも?)。このレコードは私がアメリカの中古レコード屋さんから安い Country や Cowboy Song のレコードを直接注文して買っていた頃に その都度 「おまけだよ」 といって4~5枚のサービスレコードを添えてくれた中に入っていたものの1枚です。遠い日本からの注文が珍しかったのか 以前にも書いたのですが・・・・「 Thank you for your loving our type of music~ 」 といったコメントが添えられていて おまけレコードが入っていました。私が買うのがいつも安いものばかりで しかもオムニバス盤か男性歌手の old country がほとんどだったのに 気を利かせてなのか こんなのもあるよ・・・・とリストアップしたカタログを入れてくれたり、女性歌手を奨めてくれたりしたのでした。このコニー・フランシス(1938年~現在 ニュージャージー州出身)のおまけレコードも私の趣向に合わせてくれているところなんかが何だか嬉しい気がしたものです。

曲名を見れば判るようにコニーがアメリカ民謡ないし古謡を歌ってくれたものです・・・・・この手のレコードはありそうでなかなかないものだと思います( 案外子供向けのレコードに入っていたりします )。
小さな解説文が載っています・・・・・曰く 「 Webster英語辞典には ”versatile ” という語について ”あるひとつのことから別のものに楽に変わること ” と定義しています。この定義はご覧になっているアルバムジャケットの美人歌手コニー・フランシスのために作られてきたかのように思えます・・・・・その言葉はまぶしいばかりの若いスター コニーにぴったり。 多くのトップ歌手と呼ばれる人たちは一つの確固とした成功を収めるとその地位に甘んじてしまっています・・・・そういう人達は人気を確立すると 望むと望まぬとにかかわらず冒険をおかすよりも 同じようなパターンのパフォーマンスに固執する傾向にあります。コニー・フランシスはそうではありません・・・・ヒット映画にも出ますし、楽しいコメディアンヌでもあります。9ヶ国語もの言葉で歌うことができますし・・・・日本語でさえ歌います。甘い感じで歌い・・・・ロックンロールも歌えばブルースも歌うんですよ。そして、びっくりすることには ごく若い時代の彼女とは違ってしっかりと全てを実に見事にやってのけるのです。

1人のエンターテナーが大きく飛躍する時はいつも 人々は知りたがります・・・・彼女は変ったの?・・・・とね。 確かに、コニーは変わりました・・・・幅が出てきたといえます、より大きなスタイルになってきた-ともいえるでしょう。しかし、変わるたびにタレント性が増し、しかも素晴らしくなっていきますね。
コニー・フランシスの最も成功したアルバムの幾つかは生粋のイタリア娘やフランス娘あるいはイスラエル娘のような一連の外国のことを扱った音楽でした( 調べてみると コニーのLPには ”Sings Italian Favorites ”とか ”Sings Spanish and Latin American Favorites ”、”Sings Jewish Favorites ”といったものがあるようです・・・・因みにコニーはイタリア系アメリカ人 )。 このレコードでは自国の American folk song を歌ってくれます。彼女の開けっぴろげなチャーミングさがこれらの有名な愛唱歌に全くといっていいほど似合っています。皆さんは ”Oh Suzanna ”や ” Red River Valley ”、” Clementine (いとしのクレメンタイン)”、”On Top Of Old Smokey ”といった歌 は聴いたことがあるでしょう・・・・・さあコニーの歌で聴いてみましょう!」・・・・・・とあって、歌の内容よりはコニー・フランシス個人のことが中心に述べられています。

さて内容の方はというと、(1)Oh Suzanna: 軽快なバンジョーとコーラスで始まるフォスターの名曲で オーソドックスに歌います。(2)”赤い河の谷間”はハーモニカとコーラスをバックにムードいっぱいにスローテンポで歌っていて涙が出そうなくらい素敵な ”Red River Valley ”・・・・・もし酒場でこんな悩ましげな調子で歌われたら屈強なカウボーイだって魂を抜かれてウットリしてしまうことでしょう。
(3)True Love True Love はコーラスを伴ったマイナー調のスローな歌で、 ”River Of No Return (帰らざる河) ” を歌う時のマリリン・モンロー的な雰囲気を想像してもらえばよいと思います。(4)”いとしのクレメンタイン”は軽快なバンジョー、古いタイプのホンキートンクピアノ(チェンバロみたいな音色)とコーラスをバックに軽快に歌っていますが、色気があって素敵。(5)Aura Lee はプレスリー他で有名な ”Love Me Tender ”と同じメロディラインをもった佳曲で コニーはもう悩ましいくらいに丁寧に歌っています。
(6)Careless Love はバンジョー、ハーモニカにコーラスを加えて軽快だけども悩ましげに歌っているもの。(7)Every Night は単音のギターにコーラスを伴ってスローなジャズボーカルを聴いているようなムードいっぱいで、途中ため息を入れたりして これも悩ましげに歌うコニー・・・・・ワッ悩殺されそう!!(8)She'll Be Comin' 'Round The Mountain は軽快なバンジョーとコーラスで軽快にストレートに歌っているので好感が持てます、途中で入るハーモニカも雰囲気があってgood。
(9)Brown Eyes : ワァー これも悩殺されそうなムードいっぱいの歌い方・・・・・Beautiful Brown Eyes として知られている美しい曲で、屈強なカウボーイもイチコロで魂を抜かれてしまいそう~!(10)On Top Of Old Smokey はコニーみたいな歌手がこのような単純なメロディーの民謡調の曲をオーソドックスに歌ってくれるのが貴重です。

私が女性カントリー歌手に望みたいのは ジャズやポピュラー歌手が歌う時のムードとか悩ましいほどのお色気いっぱいの歌い方とかかなあ~カントリーの女性歌手は割とあっさりした歌い方が多くてこのような歌い方はなかなかみられないですね。
ちょっと例えが古いけど ”River Of No Return(帰らざる河)” のマリリン・モンロー、”ジャニー・ギター”を歌う時のペギー・リー、ローズマリー・クルーニーの ”Beautiful Brown Eyes ”のような-丁寧で色気のある歌い方-がカントリーにもあるといいなあと思います。
このレコード、調べてみると1961(昭和36)年に MGM Records 社から発売されたLPレコード「 Connie Francis Sings Folk Song Favorites (SE-3969)」を同社の廉価レーベル Metro Records から2曲くらい少なくして出されたもののようです・・・・・CDになっていれば欲しいなと思います。

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5 コメント

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大好きです! (ムーンマキ)
2010-02-13 22:22:52
あたしは、コニー・フランシスが大好きです!

このアルバムは聴いた事はありませんが。。
とても。。聴いてみたいです!!

ハンクさんもおっしゃているみたいに。。

ホント、各国の言語で歌うなんて。。。
素敵なエンターティナーだと思います

あたしは、残念なことに彼女が動いている映像は・・たった1回しか見たことがありません。。

それも。なにかの音楽番組のチョッとしたシーンです。。

その時は、感動しましたねぇ

涙がでちゃいました。。



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ムーンマキさんへ (ハンク秋山)
2010-02-14 08:08:34
先づは私のブログを見てくれて有り難う。
「懐かしの~」は現代のカントリー話題からは90%以上無関係のことなので興味を持って見て下さる方がいらっしゃるのは嬉しいです・・・・・特に女性は少ないかもしれません・・・・・その点でシーラカンス並み(珍しいということ)ですよ。コニー・フランシスについてはカントリーのレコード(Hank Williams Jr.とのデュエット)意外は私も疎いです。古いものにも興味を持って下さいね・・・・・巾ができますよ、また覗いてみてくださいね(smile)
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生協病院近くに! (クゥープ)
2010-03-15 00:18:41
ハンクさん
御久しぶりです。
私カントリーは疎いのですが、コニーフランシス「ボーイ・ハント」「カラーに口紅」「ヴァケーション」を思い出します。
今日谷山生協病院にお見舞いに行って帰りに、
食事して帰ろうと思い店を捜していたら、カントリー ポイ店を発見店に入ったらカントリーウエスタンのBGMが流れ店内の飾りもオールドウエスタンの飾り物近くにコンナ所があるとは!
此れから贔屓にしようと思い
早速オーナーを呼んで貰い挨拶を
出てきたのは美人のオーナー自分の趣味でこう言う店をつくり(ましたとの事!
ですが4月19日にここは閉店(残念)
鹿屋の西原に今此処と一緒の様な店を建築中
との事!(チョット遠い)
ま!閉店まで残り少ないですが、顔を出す予定!
今月か4月初めまたお会いしたいですが!予定
は?携帯にでも!
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Howdy ! クゥープさん (ハンク秋山)
2010-03-15 22:38:54
久し振りです・・・・・お元気でしたか? 最近忙しくて西部劇はなかなか見れないでいます・・・・見たくなったら30分ものの「ライフルマン」や「ローン・レンジャー」、スティーヴ・マックイーンの「拳銃無宿」などのテレビ西部劇をDVDにとったものでお茶を濁しています。
3月末か4月初めに・・・の件 了解しました、また連絡いたします(smile)
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クルニーが好き (浜の隠居 )
2010-04-10 01:02:26
私はR.クルニーのカントリー集を愛聴してます。「淋しい」は本家より好きです。コニーの選曲はトラディショナルな曲ばかりで、現代風でない方が 味がでてるのでしょうね。ちょっと、聞きたいですね。
西部劇の刺激をクープさんから猛烈にうけたでしょうね!
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