エルヴィス・プレスリーの西部劇「燃える平原児」
1960年 20世紀FOX映画 燃える平原児(Framing Star)監督:ドン・シーゲル
西部劇好きの人の間でもあまり話題になりませんがかなりの良作です。ロカビリー歌手エルビス・プレスリーの西部劇……昔のビデオとレンタル用のDVDの解説を参考に述べてみると・・・
「ペイサー(E・プレスリー)は白人の父バートン(ジョン・マッキンタイア)とインディアン カイオワ族出身の母親ネディ(ドロレス・デル・リオ)、父の前妻の息子で白人の兄クリント(スティーブ・フォレスト)の4人で牧場を営んでいた。激しい憎しみあいの中で白人とインデイアンの対立が激化する開拓期の西テキサス。幸せだった家庭はインデアン達が白人を襲い始めたことでもろくも崩れていく。
争いで母も父も友人も亡くし、自分はどちらの血として戦うのか決断を迫られるペイサー・・・。宿命の混血児として生まれた青年の苦悩と家族愛を描いた感動作。」
インディアンとの人種問題が出てくる映画なので全編を通して緊迫感があります。混血児という微妙な立場の役をプレスリーは好演していますし、終わりに近くなると切なくなるような悲しみの感覚があって、傷ついて去っていくペイサーが 兄に向って ” 自分はもう死ぬ、兄貴は自分の分まで生きてくれ ” と言い残して去っていく姿には思わずジーンときてしまいます。
ロカビリー歌手としてのプレスリーに夢中になった人達というのは団塊世代よりかちょっと上の世代かなあ。この映画でも始めの場面でペイサー(E.プレスリー)がギターを手に歌う場面がしっかりと入れられています。
映画にも進出したプレスリー、西部劇ではこの作品と「やさしく愛して(Love MeTender)」があります。いたって真剣に取り組んでいる姿勢が見られて好感がもてます。当時としては」ベテランのジョン・マッキンタイア、ドロレス・デル・リオも好演、他にインデイアン酋長役のルドルフ・アコスタもいい。リチャード・ジェッケルなどが出演しています。 この西部劇、もっと採りあげられてもいいのにな・・・
写真は雑誌切り抜き宣伝とビデオ、DVDからのもの
2024(令和6)2/13の記事なので暫くしたら元の位置に戻す予定です