Billy Walker ジミー・ロジャースを歌う
ビリー・ウォーカーという人は往年のカントリー歌手です。レイ・プライス、マーティ・ロビンス、レフティ・フリゼル等アメリカ・コロムビアレコード社が誇るカントリー&ウェスタン部門を構成する一人でした。でも日本ではそんなに知られているほどではなくて今では忘れられた歌手といってもいいでしょう。 私の中では Billy Walker と “ カントリー・ミュージックの父 ” と呼ばれる Jimmie Rodgers(1897~1933年 ミシシッピ州出身) との関連性についてピンときません……でもこの2005年発売のCDアルバムの中でジミー・ロジャースの代表的な曲を歌ってくれています。そうすると彼もまたジミー・ロジャースの歌に影響を受けた一人だったんだろかな……と推定できます。
ビリーはテキサス州出身(1929=昭和4)年生まれで2006(平成18)年に交通事故で亡くなっています。小さい頃にジミーの歌を聴いたことがあるのかも知れないですが・・・?
さてCDの解説を訳してみると……「ビリー・ウォーカーのカントリー・ミュージック歴は実に50年にわたっています。1954(昭和29)以来私達に The Tall Texan と呼ばれて知られたビリーは60曲もの曲がヒットしています。そのうち13曲がトップ10内のヒットでした。1960(昭和35)年にグランド・オール・オープリーに初めて登場、そして今なおオープリーのファンに常連歌手として親しまれるひとりなのです。1962(昭和37)年にNo.1ヒットになった " Charie's Shoes " はビリーの代表曲で、百万枚以上売れてトップ100ホットカントリーシングル曲のひとつに選ばれているほどです。他にも1964(昭和39)年のNo.2ヒット曲 " Cross The Brazos At Waco "、1966(昭和41)年のNo.2ヒット ” A Millon And One “ があります。2002(平成14)年には長年の功績を認められてGolden Voice Lifetimf Achievement Award 賞を受けています。ビリー・ウォーカーは伝統的な正統派カントリー・ミュージックを支える歌手として認められてきました。このアルバムでは全てのカントリー・ミュージックの嚆矢といえるジミー・ロジャースに捧げるものとなっています」……といった具合。 亡くなる数年前のアルバムの解説ですからその点考慮。
音的には全曲アコースティックで生ギター、ベース、やさしめのドラムブラッシングのほかドーブローギター( 電車増幅のないスチールギター ) を使ったおとなし目の音なので落ち着いて聴けます。ビリー・ウォーカーの声質はマーティ・ロビンスに似ており私は大好き😁ヨーデルもきれいで全曲に入っています……因みに私はビリーのヨーデルの上手さはカウボーイ曲 " キャトル・コール " を歌っているのを聴いたことがあって知っていました😁
カントリー・ミュージックの世界ではこうした " ◯◯ / △△を歌う " といったようなテーマを持ったアルバムというのは少なくなっていくでしょうね。個人的な好みがあるんでしょうけど 私は大好きなアルバムです😁