西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

懐かしのカントリー&ウェスタン 59 [チャーリー・プライド(1)]

2008年10月25日 | つれづれに
Charley Pride (1) 日本盤 RCAビクター SHP-6224  I'm Just Me (わたしはわたし)
(1)On The Southbound(南行き) (2)In My World You Don't Belong (君は遠い人)(3)You Never Gave Up On Me (あきらめきれない恋)(4)I'd Rather Love You (恋の意気ごみ)(5)Instant Loneliness (つかのまの孤独)(6)I'm Just Me (わたしはわたし)(7)A Place For The Lonesome (淋しき者の場所)(8)Hello Darlin' (9)You're Still The Only One I'll Ever Love (君ただひとりが好きなんだ)(10)That's My Way


阿蘇カントリー・ゴールドから帰ってからのこの1週間はまったく最低の体調ですっかりまいってしまった・・・・・今日になってやっと回復のきざし、というわけで日が暮れてからお酒を飲みながら好きだったチャーリー・プライド(1938年~ミシシッピー州出身)のレコードを聴いた。今はほとんどチャーリーのことを話題にするような人達はいないのかもしれないけれど、僕自身は彼のデビューから1975年頃までのチャーリー・プライドは大好きだった。
プロ野球選手を目指し、余暇にカントリーを歌っていたチャーリーの唄の上手さに着目したベテラン カントリー歌手レッド・ソヴァイン(1918~1980年ウェストバージニア州出身)がRCAビクターの重役チェット・アトキンス(Country Guitarの名手でもある)に紹介して、当初は黒人であることを隠してデビューさせた・・・・・と言われています。歌の才能を理解したこの2人もえらかったと思いますね・・・・・でもその後の大活躍はやはりチャーリー自身の歌の上手さと誰にも負けないCountry Feelingにあると思います。チャンスが来たとはいえ黒人である彼が保守的なカントリー・ミュージックの世界で生きていくにはやはり人には言えないような苦労があったはずと思います・・・・それが予測できるから僕は彼を応援していました。いつだったか、誰だったかは忘れましたが、ニュースで月への宇宙飛行士のキャプテンが 「月旅行には大好きなCharley Prideのカセットを持っていくよ」 と答えているのをきいた時に、「ああ、やっとチャーリーも認められたんだなあ」・・・・と思ったものです。
僕はチャーリーのLPではこのアルバムが一番好きで、本当にGoodn' Country(真にカントリーらしいカントリー)だと思っています。もし単品でCDになっているなら薦めたいです。音的にはフォー・ビートのミディアムテンポの曲が多いのですがセンスのよいスティールギターがとてもよくて(誰が弾いているのでしょう?)、時折り入るピアノ、フィドル(バイオリン)を伴っての彼の低めのバリトンボイスはいかにもCountry Songを聴いている・・・・という気分にさせてくれます。 そういえば全盛期のチャーリーはThe Pridesmen(プライズメン)という自分のバンドを持っていました、RCAビクターから2枚のインストアルバムを出すほどの優秀なバンドでした。

さて、歌詞を見てみると ”成功を夢見て都会へ出てきたものの結局は何も得られず~I wish I was a country boy again”・・・・と歌う(1)はカントリーソングによくある郷愁歌。(10)を除けば他の(2)~(9)は日本語の題名が付いているような男と女の成就できなかった恋、別れ、未練、現状を打開できない孤独の嘆きなどを歌ったもので、まるで日本の演歌の世界みたいです・・・・・でも、それをさらッ と歌うチャーリーの歌声を聴いていると「現実の世界でよくある話」ゆえに普通の人たちの共感を得るもとになっているんだと思います。ほぼ全曲佳曲ばかりですが個人的には(2)(3)(4)(7)、とくに(9)が好みで彼のベスト集にも入っているような曲だと思います。
チャーリー・プライドは2000(平成12)年にCountry Music Hall Of Fameに選ばれています
コメント
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