Marty Robbins (2)
米国盤 Columbia CL-1349 Gunfighter Ballads and Trail Songs
(1)Big Iron (2)Cool Water (3)Billy The Kid (4)A Hundred and Sixty Acres (5)They're Hanging Me Tonight (6)Strawberry Roan (7)El Paso (8)In The Valley (9)The Master's Call (10)Running Gun (11)Down In The Little Green Valley (12)Utah Carol
マーティ・ロビンス(1925~1982年アリゾナ州出身)の少年時代のアイドルはB-西部劇スター兼カントリー歌手だったジーン・オートリー(1903~1998年テキサス州出身)だったそうですが、The Sons Of The Pioneers も好きだったようで自らがカントリーの大スター歌手となってからも折りにつけてカウボーイソングをレコーディングしていることから、いかにその手の音楽に愛着を持ってたかを知ることができます。
「 Gunfighter Ballads 」と銘打ったこのアルバムがその代表で、Cowboy Song や西部の古謡のほか新作の西部調の唄を簡単な伴奏で熱唱しています。1960(昭和35)年のマーティのヒット曲(7)「 エル・パソ 」は、フランキー・レインが歌うテレビ西部劇「 ローハイド 」の主題歌が欲しくてシングル盤を買った時、B面に入っていたのでした。初めて聴いたときはエキゾチックな雰囲気に感激して、私がカウボーイ系の音楽に興味を覚えるようになった原因の一つでもありました。
テキサスの国境の町エル・パソで、ある若者がフェリナというメキシコ娘をめぐる恋のさや当てで一人のカウボーイを射ち殺して逃げ、悲劇的な最後を迎える・・・・というストーリー性を持った歌で、まるで西部劇のストーリーを唄で追うような展開になっているものです。このことは(1)「 Big Iron 」や(9)「 The Master's Call 」、(10)「 Running Gun 」にもいえることで 私達日本人には歌詞を理解していないとよさが分からないという・・・・すこし厄介な唄でもありました。
そしてこのアルバムには(2)「 Cool Water 」と古謡(3)「 Billy The Kid 」が入っていて、彼が The Sons Of The Pioneers にも影響を受けたのだろうという証拠ともいえる選曲になっています。他に Traditional Cowboy Song のようになっている(6)「 Strawberry Roan 」、カウボーイ歌手の草分けともいえるカール・T・スプレイグが1927(昭和2)年に録音したという(12)「 ユタ・キャロル 」( 雇い主の小さな娘を牛の暴走から救うべく命を落としたカウボーイのことを歌った古謡 )など・・・・です。 当時はこうした歌を唄ってくれるカントリー歌手はマーティ・ロビンスをおいて他に無かったと思います。
さて、前回ポール・ニューマンの西部劇「 左ききの拳銃 」を採り上げましたが、その主人公ビリー・ザ・キッドのことを歌った古謡「 Billy The Kid 」をマーティ・ロビンスの歌詞で載せておくことに致します
I'll sing you a true song of Billy the Kid
I'll sing of some desperate deeds that he did
Way out in New Mexico long long ago
When a man's only chance was his ol' forty-four
When Billy the Kid was a very young lad
In old Silver City he went to the bad
Way out in the west with a gun in his hand
At the age of twelve years he deed kill his first man
There's Mexican maidens play guitars and sing
Songs about Billy their boy bandit king
Ere his young manhood has reached his sad end
With a notch on his pistol for twenty one men
Was on a sad night when poor Billy died
He said to his friend I'm not satisfied
There's twenty one men I have put bullets through
Sheriff Pat Garrett must make twenty two
I'll sing you how Billy the Kid met his fate
The bright moon was shinin' the how was late
Shot down by Pat Garrett who once was his friend
The young outlaw's life is now come to an end
There's many a man with a face fine and fair
Who start out in life with a chance to be square
Just like poor Billy they wander astray
They'll lose their lives in the very same way
この古謡はテックス・リッターやサンズ・オブ・ザ・パイオニアズ等が歌っていますが、パイオニアズやマーティ・ロビンスは合間にマイナー調のメロディを入れているので哀愁があって味わい深い曲になっています。マーティ盤では往年のカントリー・ギター名手グラディ・マーティンがレキント・ギターで伴奏をつけていて、とても素敵です。
このアルバムはCD(CK-00116 Columbia)にもなっていました。
米国盤 Columbia CL-1349 Gunfighter Ballads and Trail Songs
(1)Big Iron (2)Cool Water (3)Billy The Kid (4)A Hundred and Sixty Acres (5)They're Hanging Me Tonight (6)Strawberry Roan (7)El Paso (8)In The Valley (9)The Master's Call (10)Running Gun (11)Down In The Little Green Valley (12)Utah Carol
マーティ・ロビンス(1925~1982年アリゾナ州出身)の少年時代のアイドルはB-西部劇スター兼カントリー歌手だったジーン・オートリー(1903~1998年テキサス州出身)だったそうですが、The Sons Of The Pioneers も好きだったようで自らがカントリーの大スター歌手となってからも折りにつけてカウボーイソングをレコーディングしていることから、いかにその手の音楽に愛着を持ってたかを知ることができます。
「 Gunfighter Ballads 」と銘打ったこのアルバムがその代表で、Cowboy Song や西部の古謡のほか新作の西部調の唄を簡単な伴奏で熱唱しています。1960(昭和35)年のマーティのヒット曲(7)「 エル・パソ 」は、フランキー・レインが歌うテレビ西部劇「 ローハイド 」の主題歌が欲しくてシングル盤を買った時、B面に入っていたのでした。初めて聴いたときはエキゾチックな雰囲気に感激して、私がカウボーイ系の音楽に興味を覚えるようになった原因の一つでもありました。
テキサスの国境の町エル・パソで、ある若者がフェリナというメキシコ娘をめぐる恋のさや当てで一人のカウボーイを射ち殺して逃げ、悲劇的な最後を迎える・・・・というストーリー性を持った歌で、まるで西部劇のストーリーを唄で追うような展開になっているものです。このことは(1)「 Big Iron 」や(9)「 The Master's Call 」、(10)「 Running Gun 」にもいえることで 私達日本人には歌詞を理解していないとよさが分からないという・・・・すこし厄介な唄でもありました。
そしてこのアルバムには(2)「 Cool Water 」と古謡(3)「 Billy The Kid 」が入っていて、彼が The Sons Of The Pioneers にも影響を受けたのだろうという証拠ともいえる選曲になっています。他に Traditional Cowboy Song のようになっている(6)「 Strawberry Roan 」、カウボーイ歌手の草分けともいえるカール・T・スプレイグが1927(昭和2)年に録音したという(12)「 ユタ・キャロル 」( 雇い主の小さな娘を牛の暴走から救うべく命を落としたカウボーイのことを歌った古謡 )など・・・・です。 当時はこうした歌を唄ってくれるカントリー歌手はマーティ・ロビンスをおいて他に無かったと思います。
さて、前回ポール・ニューマンの西部劇「 左ききの拳銃 」を採り上げましたが、その主人公ビリー・ザ・キッドのことを歌った古謡「 Billy The Kid 」をマーティ・ロビンスの歌詞で載せておくことに致します
I'll sing you a true song of Billy the Kid
I'll sing of some desperate deeds that he did
Way out in New Mexico long long ago
When a man's only chance was his ol' forty-four
When Billy the Kid was a very young lad
In old Silver City he went to the bad
Way out in the west with a gun in his hand
At the age of twelve years he deed kill his first man
There's Mexican maidens play guitars and sing
Songs about Billy their boy bandit king
Ere his young manhood has reached his sad end
With a notch on his pistol for twenty one men
Was on a sad night when poor Billy died
He said to his friend I'm not satisfied
There's twenty one men I have put bullets through
Sheriff Pat Garrett must make twenty two
I'll sing you how Billy the Kid met his fate
The bright moon was shinin' the how was late
Shot down by Pat Garrett who once was his friend
The young outlaw's life is now come to an end
There's many a man with a face fine and fair
Who start out in life with a chance to be square
Just like poor Billy they wander astray
They'll lose their lives in the very same way
この古謡はテックス・リッターやサンズ・オブ・ザ・パイオニアズ等が歌っていますが、パイオニアズやマーティ・ロビンスは合間にマイナー調のメロディを入れているので哀愁があって味わい深い曲になっています。マーティ盤では往年のカントリー・ギター名手グラディ・マーティンがレキント・ギターで伴奏をつけていて、とても素敵です。
このアルバムはCD(CK-00116 Columbia)にもなっていました。