西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

兄と弟のブルーグラス( 珍しいブルーグラス バンド )

2019年02月03日 | ブルーグラス音楽

とっても珍しいブルーグラス
(平成31)2/3日曜日いつも行くガソリンスタンドに灯油を買いに行った際に 近くにあるBook offに寄る......何か目ぼしい物がないかなぁと本、CD、DVDそして最近目立つようになったレコードのところを見て回る🐾 と、目についたのがこのCD......ジャケットを正面に向けて飾ってあったからわかったようなものの普通に立ててあったらきっと見逃したと思う😳レコード時代と違ってCDを探すのは実に面倒で長続きがしない " 字が小さ過ぎて読めな〜い!" てコマーシャルがあるけどあれあれ😵

このブルーグラスグループは先頃載せたHillmenのレコードと同じく1960年代の香りがする。「スコッツヴィル・スクアレル バーカーズ」という覚えにくい名前のグループ😖 アメリカ南部発祥のBluegrass music がまだ西海岸に十分及ばない頃に出てきたグループ......珍しいです🌿コレクターアイテムといっていいかも🐟

僕はブルーグラス愛好家の間でひと頃有名だった やはり西海岸出の「ケンタッキー カーネルズ」というBluegrass band を知った時にチラッとこの「スコッツヴィル〜」の名前だけ知って頭の隅に覚えていた😊 東京に行った時 米国盤LPレコードも見たことがあります......でも高値がついていたなぁ 買えなかった。今日ののはCDしかも日本盤 ビックリしたし よく出したなあと思う P-Vine Records はマニアックなレコード会社?😳 私と違ってブルーグラス大好きだった亡き弟に見せたかったな🐟
楽器テクニックはいまでは当たり前なんでしょうがウーン上手い、特にバンジョーとフラットマンドリン(1/18に載せた Hillmen の時と同じクリス・ヒルマンが弾いているらしい) が秀逸🌿誰でも知っている"Home Sweet Home (埴生の宿)"は演奏だけだけど好み(^^) 他にもボーカルも素晴らしい曲がある😊😊
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弟の誕生日

2018年07月21日 | ブルーグラス音楽
Bill Clifton を聴いた

日本盤 キングレコード SLC-469/70 Bill Clifton
(1)Walkin' In My Sleep (2)Mary Dear (3)The Girl I Left In Sunny Tennessee (4) Pal Of Yesterday (5) (6) Blue Ridge Mountain Blues (7)All The Good Times Are Passed And Gone (8)Flower Blooming In The Wildwood (9)When You Kneel At Mother's Grave (10)(11)Gathering Flowers From The Hillside (12)Are You Alone (13) (14)Dixie Darling
今日7月21日は亡くなった弟の誕生日だったので 彼が好きだったブルーグラスを聴いた。 ビル・クリフトン......古くからブルーグラス音楽を聴いている人には懐かしい名前。
私自身も好きなブルーグラスの歌手だった......その理由は、ブルーグラスの歌手はちょっとアクが強くてなんとなくゆったりとした気分で聴くことが出来ない人が多い中で Bill Clifton のブルーグラスは比較的ゆったりしたものが多く、声もソフトで 要するに自分の感性に合っている...ということだった。これは弟も同じ意見だった。
今日のレコードは1972年発売の時点で2枚組4000円、今の感覚では1万円位に感じる。 とにかく高かった、若い頃だったから当然買えずの眺めるだけで終わったもの。
去年(H29)博多の中古レコード屋さんで放出セールがあってたまたま出くわした時にこれが置いてあった、400円......僕は狂喜して何にも考えず即買い。発売時の高値の感覚を知っている私は今の値段で200円位で買えたような気分でした。私よりずっと先輩の人が持っていたはずで歳とって手放されたんでしょうか......などと想像。何十年振りに出会えてよかった、自分にとっとはとてもいいレコード。 誰れでも興味があるとは限らないので1枚目、2枚目とも曲名は私感で曲調がいいものだけを載せました。以下は2枚目のレコード

(1)March Winds (2)Give Me Your Love (3) Bring Back My Blue Eyed Boy To Me (4)I'll Be All Smiles Tonight (5) (6)Give Me Roses While I Live (7)Where The Willow Gently Says (8)

全28曲の中で1曲だけ選ぶとするなら私は(12)Are You Alone です。ホントにブルーグラス的な音楽とはこんな曲だと断言できる。私のブルーグラス的というのは全くブルーグラスという音楽を知らない人に聴かせるならなにを......という意味です。あと(14)Dixie darling 、2枚目の(2)Give Me Your Love が好み。ゆったりとした佳曲......いいな、この3曲が入ったCDが安くでないものかなぁ......弟とお酒飲みながら聴きたかったな。

因みに、鹿児島のカントリー好きの友人K君から ビル・クリフトンなら(1)Walkin' In My Sleep と讃美歌的な(9)When You Kneel At Mother's Grave(母上の墓にひざまずいて)がいいと云ってきた......そう、私も好み。ただ、今日は弟との想い出ね(^^)
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懐かしのカントリー&ウェスタン(ビル・モンロー)

2018年01月02日 | ブルーグラス音楽

米国盤 米Columbia Records CS-1065 Bill Monroe & His Bluegrass Boys / 16 All Time Greatest Hits
(1)Molly And Tenbrooks (2)Blue Moon of Kentucky (3)Travellin' This Lonesome Road (4)Bluegrass Stomp (5)It's Mighty Dark To Travel (6)My Rose of Old Kentucky (7)Wicked Path of Sin (8)Rocky Road Blues(9)Bluegrass Breakdown (10)When You Are Lonely (11)The Girl in The Blue Velvet Band (12)Little Cabin Home On The Hill (13)Footprints In The Snow (14)Will You Be Loving Another Man (15)Can't You Hear Me Callin' (16)I Hear a Sweet Voice Callin'(
今日(平成30)1/2は弟の命日、彼の好きだったブルーグラスを聴いた......原点はなんといってもBill Monroe 。弟はずっと東京に住んでいたから田舎では買えないようなレコードをたくさん持っていた。
Bill Monroe はたまに聴くといいなぁ...このLPレコードはGreatest Hits と謳ってあるけれど必ずしも当たっているとは云えないな。Bill Monroe の初期にあたるアメリカ Columbia Records 時代の録音曲集だけど、もっと曲調の素晴らしいものがあるのに入っていない曲がたくさんある...と私の個人的意見。
私の個人的な好みだけを述べますと(2)”ケンタッキーの青い月” 。この曲 後半をアップテンポにしたバージョンがあるけれど 何でもアップテンポにすればいいというもんじゃないと思う。だってワルツ曲だもの、良さをかえって殺してしまうから断然このオリジナルが好き🌿次いで(10)When You Are Lonely、(12)”丘の山小屋”はレスター・フラットのリードボーカルが円やかで郷愁歌の素朴さをよく表現しているし ビル・モンローが絶妙のハーモニーボーカルを添えている......こういうところがBluegrass Music のいいところ。レスター・フラットという人はカントリーバラッドが歌える歌手だったと思う。
Bluegrass Musicはカントリーミュージックの中でも電気楽器を使わない純粋なCountry Music の原点ともいえるのでバンジョー、ギター、フラット・マンドリン(写真でビルが抱えている楽器)、フィドル(バイオリンのこと)など 皆んな楽器のテクニックがハンパじゃないですね......だから日本でも昔から好きな人達が多かった。 私も時々は聴きます、特にボーカルが上手いバンドがいいと思う

#年始からの記事をすこしづつ載せていきます
🌿⛩
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兄と弟のブルーグラス  ( Bray Brothers & Red Cravens )

2016年01月02日 | ブルーグラス音楽
    
兄と弟のブルーグラス (3)
日本盤 東芝EMI The Blue Grass Gentlemen
(1)Shanghied (2)Tabacco Road (3)Alibi (4)Long Black Veil (5)Banks Of The Ohio (6)Malaguena(演奏のみ) (7)Sawmill (8)Poor Little Ellen (9)Pathway Of Teardrops (10)Little Maggie (11)Little Grass Of Wine (12)Lover 
 419 W. MAIN / Red Cravens & The Bray Brothers
(1)Hazel Dell(演奏のみ) (2)Our Darlings Gone (3)East Virginia Blues (4)Bluegrass Breakdown(演奏のみ) (5)Angel With The Golden Hair (6)Jingle Bell Breakdown(演奏のみ) (7)Cora Is Gone (8)Pass Me By (9)Cumberland Gap(演奏のみ) (10)Rawhide(演奏のみ) (11)Lost Love (12)Little Darling Pal Of Mine (13)Glory In The Meeting House(演奏のみ) (14)This Train (15)Buckin Mule(演奏のみ) (16)I Never Shall Marry (17)Gentle Blues(演奏のみ) (18)Blue Eyed Darling (19)Sally Goodin(演奏のみ) 
 
今日1月2日は弟の命日だったので弟が好きだったブルーグラスを聴いた。 自分が持っている Bluegrass Gentlemen と弟が残した Red Cravens & The Bray Brothers のLPレコードの聴き比べ・・・・・私の Bluegrass Gentlemen も実際はレッド・クレイヴンス&ブレイ・ブラザーズの唄・演奏なんですね。二人で会った時にこのレコード(1枚目の写真)はいいよ-と聴かせると 彼はそれが Bary Brothers であることを知っていました、日本のトリオレコードから発売になっていたもの( 2枚目の写真 )を持っていたんですね。意気投合してさすが~と頷き合ったのが昨日のことのよう・・・・・弟はブルーグラスについてはかなり深い愛好家で、残されたものを見るとけっこう渋いレコードまで持っていたようです。私がたまに聴くブルーグラスでこれはいい-というのは彼もまたいいよ-と言ってくれたものでした。 私はブルーグラスは楽器テクニックよりも歌の上手いグループが好きだったのでここでの Red Cravens & The Bray Brothers はまさにピッタリ。 

現代のブルーグラス事情をほとんど知らないので比較することができません・・・・・自分なりには彼等の Bluegrass Music はとっても理解できてスムーズに耳に入ってくるオーソドックスなスタイルです。 現代からすると楽器のテクニックはそんなにすごいとは云えないかも知れないですが何といってもそのボーカル&コーラスの雰囲気がいい、実際に演奏現場を見たことがあるわけではないのに 共鳴できる雰囲気・・・・・ビル・モンローを目指しながらもモダンなカラーを出して独自のスタイルを目指したブルーグラス第2世代の当時(1960年代)の若者たちの意気込み・・・・・みたいなものが感じられるし、自分が持っているブルーグラスへのイメージにピッタリです。 

構成はギター&リード・ボーカル Red Cravens 、フラット・マンドリンの Nate Bray、5弦バンジョーの Harley Bray、ウッドベースの Francis Bray の4人です。1枚目のアルバムで私的に最高と思うのは(5)Banks Of The Ohio ( オハイオの岸辺で ) かなあ、印象に残る快唱と思います。どちらかといえばミディアムテンポの曲でコーラスを生かしたような曲にえもいわれない良さがあってこのグループの特長といっていいかと思いますが当時としては新しい感覚に挑戦していたのではないんでしょうか、随所にそんなところが聴かれます・・・・・ブルーグラスでよくあるやかましさとか喧(かまびす)しさがなくて聴きやすいです。ブルーグラスで聴くラテンの ”マラゲーニア ” も面白い。 

1枚目のLPレコードの解説を訳して載せておくこととします・・・・・・

「アップルパイがアメリカ人と同一視されるように、ブルーグラスミュージックは真にアメリカ的音楽として音楽の世界に貢献している嚆矢(こうし=)といえるものです。Bluegrass Music はケンタッキー、ヴァージニア、テネシーといった起伏の多い丘陵地帯をもつ地方で発祥しました。西に移動していく開拓者たちは楽器も携えており、テレビもラジオもなかった時代には自分たちの娯楽は必要な時には自分達で作り出したのでした。 

1日のつらい仕事が終わって日が暮れると、みんなが焚き火の周りに集まってその日に見聞きしたり経験したことを語り合ったのです。そうすると すぐにむせび泣くようなフィドル( カントリースタイルのバイオリン )やバンジョーのポコポコ音が谷間に響き渡ってその日にあった出来事が唄に歌いこまれたりするのでした。その唄というのは 自分達の住んでいる地域のヒーローのことだったり 悲劇的な死の物語だったり 若者達の恋の顛末物語だったりといった内容でした。 Bluegrass Music は私たちの民間伝承の中でもとても確固としたものになりました。そこから ”hillbilly ”とか ”Country music ” へと発展していき、今日アメリカはおろか世界中の音楽的愛好者を取り込んだ大きな分野になっていったのでした。 
 今日、ブルーグラスは以前にも増して大きくなっています! 国中のどの大学キャンパスにも Folk music や Bluegrass music のクラブがあって、ギターやバンジョーがかつてないほどよく売れていますし ラジオ、テレビ、いたるところの学校の講堂でこの手の音楽が鳴り響いているのです。 
 
The Bluegrass Gentlemen の4人はブルーグラスミュージックの世界でも最高のプレイヤーです。3人は兄弟でマンドリンの Nate Bray、5弦バンジョーの Harley Bray、ベースの Francis Brayです、それにギターの Robert ”Red ”Cravens です。Bray Brothers は音楽好きの大家族の家に生まれ育ちましたが、1930年代に Old time fiddler(カントリースタイルのバイオリン奏者) かつバンジョー奏者だった父親の Montie Monroe Bray に大きく感化されています。 ”Red ”Cravens の方は子供の頃に自分の住んでいる町のあたりでスクエアダンスバンドの演奏家達と知り合いになってからというもの すぐにギターを覚えなきゃーと決断したのでした。 

The Bluegrss Gentlemen は典型的なブルーグラスミュージックだけではなくて全く新しい巧みな適用の仕方で スムーズなハーモニーとユニークな楽器演奏スタイルを完成・発展させてきました。彼等は ごく初期のブルーグラスグループと同様に レコーディングやステージ演奏の時に電気楽器を使いません。彼らの多様性は ”Banks Of The Ohio ” 、 ”Lover ” から ”Malaguenia ” のインストルメンタル曲に至るまでの選曲にそれが表わされています。このアルバムで皆さんが楽しんでくださっている音楽こそ 古いタイプの音楽の至高の好演、エキサイティングな演奏すなわち Bluegrass なのです。 」・・・・・以上解説。 
  

2枚目のアルバムには4人のほかに John Hartford が弾くフィドル( カントリースタイルのバイオリン )が入っておりなかなか素敵な演奏で盛り上げてくれています。楽器演奏には自信を持っていたのでしょう・・・演奏だけの曲が半分も入っています。 それ以外では(12)Little Darling Pal Of Mine のような唄入りのアップテンポの曲もそれなりの良さがありますが、私的にはやはり Red Cravens のリードボーカルに Bray Brothers のコーラスがからむ(7)Cora Is Gone や(8)Pass Me By、(17)Blue Eyed Darling 等が光っていると思っています。クリスマス時期には映えそうな(6)Jingle Bell Breakdown も楽しい演奏。このレコード表裏にびっしりと解説(会話)が書いてあります 面白そうなんですが全て大文字表記の英文で句読点もなくて読みずらいものです。ゆっくり訳してそのうちに・・・・というところ
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兄と弟のブルーグラス  ( アール・テイラー )

2015年07月20日 | ブルーグラス音楽
  
Earl Taylor (1) & (2) 
日本盤 東芝EMI ECS-70072 Bluegrass Taylor-Made / Earl Taylor & His Bluegrass Mountaineers 
(1)We Live In Two Different Worlds (2)Cabin Home On The Hill (3)Earl's Breakdowns (4)I've Lived A Lot In My Time (5)Foggy Mountain Chimes (6)Little Maggie (7)Bury Me Beneath The Willow (8)Sweetheart You Done Me Wrong (9)Shuckin' The Corn (10)Uncle Pen (11)Pan Handle Country (12)Jesse James 

米国盤 Vetco Records LP-3017 Earl Taylor And The Stoney Mt. Boys / The Bluegrass Touch
(1)Rubber Dolly * (2)Beautiful Brown Eyes (3)Ho Honey Ho (4)I'm Thinking Tonight Of My Blue Eyes (5)Molly And Tenbrooks (6)Plant Some Flowers (7)Poor Ellen Smith (8)Fox Chase * (9)Katy Hill * (10)Six Months Ain't Long (11)Knoxville Girl (12)Katy Kline (13)Cotton-Eyed Joe (14)Rosewood Casket * (15)Careless Love (16)The Prisoner's Song

今日は私のレコードと亡き弟が持っていたレコードの合戦。 
アール・テイラー ( 1929~1984年ヴァージニア州出身 )はブルーグラスの第一世代に属する目立たないけれどネームバリューのあった人です。
1枚目のアルバムは1978(昭和)年頃だったかなあ(調べないと自信ない)日本で発売されたレコードで、アール・テイラーが1964(昭和39)年にアメリカの Capitol レコード社に録音したものがもとになっているそうです。この時代にレコーディングされたブルーグラス音楽の共通点としてまだまだハングリー精神に満ち満ちており 聴いていると音作りに緊迫感を感じさせる ( 気合が入っているとでも云うのかな )ものが多いと思います。 Country Music に比べて Bluegrass Music は収入という面では格段に劣る-という記事を何かの本で読んだことがあります。 つまりレコードを出してもカントリーみたいに大ヒットしたりすることがないのでごく一部の一流バンドを除けばあとは生活を維持していくほどの身入りのいい仕事にありつける困難さが付きまとってバンドを維持していくのが難しい時代だったようなんですね( 一言でいうと貧しいということか? これは今の時代でも同じかも知れない )。 
でもこのアール・テイラーは 根っからの ”ブルーグラス魂 ” を持った職人肌の人、根性のある人だったようでブルーグラスの原点を感じさせてくれます。 
 
(1)We Live In Two Different Worlds はもともとロイ・エイカフ等のカントリー歌手が歌うことの多かった曲(ハンク・ウィリアムスも歌っている)ですが何故かブルーグラス畑に好まれていますね、曲調がよくてアップテンポにすると映える曲です。(2)Cabin Home On The Hill もブルーグラスらしい曲調です。カントリーではポーター・ワゴナーが歌っていましたし、たしかエルヴィス・プレスリーも ”Elvis Country ” なるアルバムで歌っていたんじゃなかったかなあ・・・・ボサノバの小野リサさんが歌ったものもホンノリして面白い。 
(3)Earl's Breakdown、(5)Foggy Mountain Chimes、(9)Shuckin' The Corn、(11)Pan Handle Country はいずれもブルーグラスの有名なインストルメンタル曲でドライブ感満点でバンジョー、マンドリン、フィドル( カントリースタイルのバイオリン )が大活躍、火の出るような演奏といってもいいかなぁ・・・・・何曲も似たような曲を聴くと疲れそう。
(7)Bury Me Beneath The Willow (柳の下に埋めておくれ)と(8)Sweetheart You Done Me Wrong の2曲もボーカル曲としてはなかなかよくてブルーグラスを聴いている~という感じになるものです。 
アメリカ西部の無法者ジェシー・ジェイムズのことを歌った古謡(12)Jesse James はカントリー・ジェントルメンで有名ですがアールもドライブ感満点で歌っています、何故かブルーグラスに合う曲ですね。 
このレコード、全体的にはのんびりユッタリ感はありませんが、時たま聴くと元気になるかもなぁ・・・・・といったところ( smile )。 CD化されているかどうかは不明です 
 
2枚目のレコードは弟が持っていたもの。 弟は東京に住んでいた、 時たま会った時に 私が ” このレコードはいいぞ ” と1枚目のレコードを聴かせたら そのことが頭にあったのか、アール・テイラーという名前を覚えていて買ったものらしい。東京のような大都会のレコード屋さんでないと置いていないレコードだったことでしょう。 
こちらにもブルーグラスの定番曲が並んでいます、サウンドも正統派ならジャケットもマイナーレコードならではの仕様で、メジャーレコード社ではなかなかこのようなスタイルのジャケットの採りあげ方はしないですね・・・・・これだけで ”Bluegrass なんだぞ~ ” というインパクトがありますね(smile)。   
アール・テイラーはブルーグラスの名門である Jimmy Martin & The Sunny Mountain Boys とか Lester Flatt, Earl Scruggs & The Foggy Mountain Boys 等に属してブルーグラス一筋で通した人なので Bluegrass Spirits が入りはしっています。 持ち楽器はフラット・マンドリンでビル・モンロー スタイルの弾き方、他にハーモニカも上手で時に入れています・・・・ここでは(8)Fox Chase で聴かれる。
(2)Beautiful Brown Eyes 、(4)I'm Thinking Tonight Of My Blue Eyes のほか、”Old The Good Time Has Pssed And Gone (良き日々は過ぎて)”というブルーグラスの佳曲と同一メロディの(10)Six Months Ain't Long 、古謡の(15)Careless Love 、カントリーのクラシックでもある(16)The Prisoner's Song ( 囚人の唄 ) あたりが注目曲というところか。 曲名のあとの* 印はインスト曲ということで(14)Rosewood Casket がメロディがきれいでよい。 
アルバムの全体的な印象として  ” せわしく、やかましい-  ”  というところかなぁ、何曲もは通しで聴けない・・・・・もちろん、私にとって-ということなんですけど・・・・・Bluegrass Music Legend の一人といってもいいと思いますし、Earl Taylor はある世代の人達には郷愁を呼ぶブルーグラスですね
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つれづれに(カントリー・ジェントルメン フォークソングを歌う)

2015年03月22日 | ブルーグラス音楽
   
カントリー・ジェントルメン フォークソング集 
日本盤 キングレコード SLH-52 FOLK HITS  Bluegrass Style / The Country Gentlemen Sings & Play Folk Songs
(1)Blowing In The Wind(風に吹かれて) (2)Five Hundred Miles(500マイル) (3)This Land Is Your Land (4)Home Sweet Home (埴生の宿)(5)Long Journey Home (6)Take This Hammer (7)Oh Susanna (おおスザンナ)(8)Camptown Races(草競馬) (9)Red River Valley (10)Free Little Bird (11)My Old Kentucky Home(懐かしきケンタッキーの我が家) (12)Rose Connelly (13)Goodbye Katie (14)Auld Lang Syne(蛍の光) 

平成27年3月21日(土)は ”春分の日 ”でお彼岸。 鹿児島ではなくて福岡の地に新しくお墓を作ったので父母と弟が眠っている墓参りに・・・・・と思ったけれど23日(月)に休みをもらったのでその日に行くことにして 朝方 弟が残したブルーグラスのレコードを数枚聴いた。 弟は大のブルーグラス好きだったので 私からいわせるとコレクションもかなりコアなものが多く、筋金入りの・・・・という感じがする。 東京に住んでいたから都会に住んでいないと手に入らないようなレコードも数多くある。 今日のレコード(1枚目の写真)は往年のニューグラス ”The Country Gentlemen ” の珍しいレコード、ジャケット解説を見てみると何でも日本のファン向けに作られたフォークソング集だとか書いてある(1966=昭和41年発売で解説は高山宏之さん)、中古レコードで買ったもののようだ。曲名を見るとなるほどなと思う、みんながよく知っているようなフォークソングやアメリカ民謡が並んでいるのです。 

(1)”風に吹かれて”はボブ・ディランやPPM、ジョーン・バエズで聴いていたけど Country Gentlemen は初めて聴いた・・・・不思議な感じ。 
(2)”500マイル ”もやはりブラザーズ・フォーやPPMだったのでここでも不思議な感じで聴いた。 
(3)This Land Is Your Land は典型的なブルーグラススタイル、コーラスがなかなかいい 
(4)”埴生の宿”は演奏だけだけれどフラット&スクラッグス、レノ&スマイリーの演奏にもまったくひけをとらないバンジョー 
(5)Long Jouney Home、(6)Take This Hammer はともに アップテンポで典型的なジェントルメンスタイル。バンジョーとフラットマンドリンが大活躍 
(7)スティーブン・フォスターの名曲 ”おおスザンナ ”、ここではアップテンポに演奏だけでやっていますが、誰れでもおなじみの曲なので歌が入っていたほうが映えたかも知れない。解説によると彼のごく初期の作品で、バンジョー弾きの男が郷里のアラバマを出て恋人スザンナを探しながらルイジアナへ行く途中のやるせない恋心を歌ったもの・・・・とのこと 
(8)”草競馬”もフォスターの曲。これも演奏だけ、アップテンポでバンジョーとフラットマンドリンのバトルスタイルみたい。往年のカントリー歌手ではレッド・ソヴァインの味わい深い歌で聴いたことがあります  
(9)”赤い河の谷間 ”は有名なカウボーイソング。カントリージェントルメンが歌っているとは知りませんでした、彼らにしてはコーラスでゆったりと歌っています
(10)Free Little Bird は一転してやかましいジェントルメンスタイル
(11)”懐かしきケンタッキーの我が家 ”はフォスターの曲で、 ”埴生の宿 ” と似たような曲でブルーグラススタイルで演ると映える曲ですね。歌が入っているとよかったのにと思います。 
(12)Rose Connelly、(13)Goodbye Katie とジェントルメンスタイルの典型的なやかまし気味のブルーグラス 
(14)”蛍の光 ” このように有名な曲はどのグループがやっても映えますね、ここでも演奏だけです。 私達の卒業式の頃は ”仰げば尊し ”を歌って ”蛍の光 ” を歌ったものですけど今はどんな曲を歌ったりするのかなあ 

というわけで久しぶりの The Country Gentlemen 。たまにポツンと聴くといいなあ、元気が出る感じがして。リーダーだったチャーリー・ウォーラーが熊本の南阿蘇カントリーゴールドに来た時にLPレコードを持っていってサインしてもらった思い出が懐かしくよみがえってきました(写真2はその時のレコード、ギターを弾いているのがチャーリー・ウォーラー)。WANTED に載りそうなこわもての顔なんですけどLPをまじまじと見て喜んでくれました(もうCDの時代だったから)。 
1枚目のレコードなんかCDになってくれたらいいのになあと思います。  

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弟を偲んでブルーグラスを聴く

2015年01月02日 | ブルーグラス音楽
亡き弟を偲んでブルーグラスを聴く
  
The Lonesome Pine Fiddlers (1)&(2)
米国盤 Starday Records SLP-155 The Lonesome Pine Fiddlers 14 Mountain Songs ( Gusto Records が再発盤したもの )
(1)Lonesome Pine (2)Eatin' Out Of Your Hand (3)Two Timin' Baby (4)Kentucky Hill Special(インスト) (5)He Showed Me The Way (6)I'm All Alone (7)What Can I Tell My Heart (8)Windy Mountain (9)Lost In This World (10)Two Kinds Of Blues (11)Pretty Little Indian (12)Why Do You Treat Me The Way You Do (13)Lonesome Pine Ramble(インスト) (14)He Won't Accept Excuses

日本盤 RCAビクター RA-5508 Bluegrass Music '52 & '53 / The Lonesome Pine Fiddlers
(1)You Broke Your Promise (2)I'm Left Alone (3)Nobody Cares (Not Even You) (4)Twenty-One Years (5)My Brown-Eyed Darling (6)You Left Me To Cry(泣かせて消えた) (7)That's Why You Left Me So Blue (8)I'll Never Make You Blue (9)Honky Tonk Blues (10)You're No Good (11)I'll Never Change My Mind (12)Dirty Dishes Blues (13)Five String Rag(インスト) 

1月2日は3年前に弟が亡くなった日だったので彼が残したレコードを聴く日になっている。バンジョーが好きで自らも買って暇な時には弾いていたようだ。ブルーグラスとアメリカンフォークソングが好きだったので沢山のレコードを残してくれた。私自身はブルーグラス音楽はカントリーの合間に刺身のつま的な聴き方しかしないので せいぜいLP1枚分が精一杯だけど今日は弟の分(1枚目の写真)と自分が持っている分(2枚目の写真)を通しで聴いてみた。 
全体的にみるとどれも同じ様な曲にしか聴こえないけれど中にはキラリと光る曲があります・・・・・・そんな曲は残念ながら弟のレコードではなくて私のレコードの方だった、多分に自分の好みによるのかもしれないですが。 それに情報によると1枚目のレコードは一旦解散していたロンサム・パイン・フィドラーズが1960年代になってから再結成時の録音らしくマンドリンが入っていません、 2枚目の方は1950年代初め頃の録音で こちらの方が何となく緊迫感 ( ハングリー精神といってもいいのかな? ) があるんですね、それにマンドリンも入っているしコーラスもよりブルーグラス色が濃い感じです・・・・・・(1)You Broke Your Promise 、(6)You Left Me To Cry (これが一番の秀逸曲)、(11)I'll Never Change My Mind 等がよい。 

”ロンサム パイン フィドラーズ ”というバンド名がとてもブルーグラス的な響きがして得しているような気がする、でも彼等はブルーグラス第1世代の中でも名前の通ったなかなかの実力派だったようなんですね。1枚目の Starday のアルバムにはブルーグラスの父 ビル・モンローが Lonesome Pine Fiddlers についてメンバー紹介やどんな活動をしてきたか等を割りと詳しく書いてくれています。

こうして聴いてくると自分にはブルーグラスはLP1枚分の10~12曲を聴くの限度かなぁ・・・・・・とつくづく思う。
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ブルーグラス 7(オムニバス)

2012年10月14日 | ブルーグラス音楽

ブルーグラス
日本盤 キングレコード SLC-227 The Best Of Bluegrass ( 原盤はアメリカのスターデイレコード )

(1)Walkin' In My Sleep・・・ Bill Clifton
(2)Blue Ridge Mountain Blues・・・Bill Clifton
(3)Foggy Mountain Breakdown・・・Flatt & Scruggs and The Foggy Mountain Boys
(4)Jesse James・・・The Country Gentlemen
(5)Home Sweet Home ( 埴生の宿 )・・・Reno & Smiley and Tennessee Cut-Ups
(6)Darling Alalee (いとしのアラリー)・・・The Country Gentlemen
(7)Banjo In The Hill・・・ The Stanley Brothers

(8)Banks Of The Ohio ( オハイオの岸辺で )・・・The Country Gentlemen
(9)Roll In My Sweet Baby's Arms ( 恋人の腕に抱かれて )・・・Flatt & Scruggs and The Foggy Mountain Boys
(10)I'll Love Nobody But You・・・Jim & Jesse
(11)Sunrise・・・The Country Gentlemen
(12)Dreaming ・・・The Kentucky Travellers
(13)Blue Moon Of Kentucy ( ケンタッキーの青い月 )・・・The Lonesome Pine Fiddlers
(14)Beautiful Life・・・The Stanley Brothers


(平成24年)10月14日日曜日は朝からどんよりとしたすっきりしない日だったのでコーヒーを飲みながら Bluegrass Music を聴いた。

このブルーグラス音楽のレコードは僕がもっとも初期の頃に新品で買ったもので、かなり無理して買った(お正月のお年玉かなにかで・・・・) 覚えがあるものです、なにしろLPレコードは高かったですし 情報がほとんど無い頃だったので買うのに ” 思案に思案を重ねた ” ものでした。 自分にとって Bluegrass Music を幅広く知るきっかけになったものでもあったので大切に大切にしてきたレコードです。 今から思うとジャケットがまるで Cowboy Song にふさわしいような仕様なんですが 買えた時は嬉しかったものでした。
オムニバスになっていますが その頃でも各アーティストのLPは出されていました。今日のレコードのちょっと前あたりは ”ペラジャケット”といって独特の光沢のある綺麗なジャケット時代のLPレコードでいいものが沢山出ていたと思います、ただ私達団塊の世代にとってはほとんど買えない時代のものでした。

ビル・クリフトン& Dixie Mountain Boys の ”Walkin' In My Sleep ” と ”Blue Ridge Mountain Blues ” は初めてブルーグラスのよさを知ったもので ワクワクして聴きました・・・・・こんな感覚はもう2度と味わえない感覚かなあ。
レスター・フラット&アール・スクラッグス and The Foggy Mountain Boys の ” Rollin' My Sweet Baby's Arms ” と ” Foggy Mountain Breakdown ” もインパクトが凄かった。未完につき続く・・・・数日後に完成予定

今回全体を聴きなおしてみるとあの時の感激みたいなものはないけれど それは自分の感性が衰えたというよりはきっと何度も聴いて慣れてしまったことによるんだと思う、どんなに素晴らしいものでも時代の経過と共に陳腐なものに映ったりすることがあるように。 今はブルーグラスを5~6曲も聴くとあとはみんな同じ・・・・・と思えてしまうようになりました・・・・よくないことなんでしょうけど 演奏する人達にはそんなことを思わせないような工夫やインパクトのあるステージを期待したいところです。

それでもブルーグラスを全く初めて聴くという人にとっては今でも自分が初めて聴いた時のような感覚を受けることがあるのではないでしょうか・・・・・半端ではない楽器のテクニックとドライブのかかったアップテンポの曲などは度肝を抜かれる-という表現がピッタリです。 加えて、私にとってのブルーグラスはアーティストのビジュアル面でのインパクトも大きかったので Bill Monroe、 Flatt & Scruggs 、Jim & Jesse、Jimmy Martin など第一世代といわれる人達はステージ衣装がしっかりしていて見栄えもよかったし、かっこよかったですね、レコードのジャケットを見ただけで欲しいなと思ったものです・・・続く
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懐かしのリリー・ブラザーズ(2)

2012年06月01日 | ブルーグラス音楽

懐かしのリリー・ブラザーズ (2)


(3)日本盤 SJET-7558 The Lilly Brothers Bluegrass Breakdown (原盤はアメリカ Prestige Records-14010)

(1)Bluegrass Breakdown (2)I Wonder How The Old Folks Are At Home (3)Why Did You Wonder ? (4)Miller's Cave (5)Wildwood Flower (6)Katy Hill (7)Have A Feast Here Tonight (8)Rollin' On (9)Beneath The Old Southern Sky (10)Storms On The Ocean (11)Foggy Mountain Breakdown (12)That Star Belongs To Me (13)Billy In The Low Ground (14)We Shall Meet Some Day


(4)日本盤 ビクター音楽 SJET-8325 The Lilly Brothers At Hillbilly Ranch

(1)Row Us Over The Tide (2)Kattie Hill (3)Old Kentucky Shore (4)All The Good Times Are Past And Gone (5)Nine Pound Hammer (6)Bury Me Neath The Weepin' Willow (7)Ramshackle Shack In Caroline (8)Red Wing (9)Yum, Yum (10)Picture On The Wall (11)Philadelphia Lawyer (12)Gorgotten Soldier Boy (13)Mountain Dew (14)Blue Moon Of Old Kentucky ~Cripple Creek


上記の2枚もリリー・ブラザーズの知られたレコードで2枚目の方はライブ盤です。おそらくCDにはなっていないのではと思います。1枚目はずいぶん年月がたってから買いましたが ジャケットの雰囲気が好きです、ライブ盤の方はリリー・ブラザーズの来日後に買ったものです。今 聴くと2枚とも古めかしくてそれほど優れたアルバムという感想はないのですが そこにはやはり ”時代の風 ”というものがあって(自分にとってはということですが)いいなあという部分も多々あります。こうしたことはブルーグラスの第一世代のアーチストが醸し出す共通の雰囲気だと感じます・・・・録音状態や機器も現在とは格段に差があるんだと思いますがなんとも表現のしようがない雰囲気があるんですね。 

2枚ともリリー兄弟(兄ビー:ギター、弟エヴァレット:フラットマンドリン)に5弦バンジョーのドン・ストーヴァー等(フィドル=カントリースタイルのバイオリンも聴かれる)が参加してのブルーグラス スタイルのアルバムです。 ライブレコードの方は ライブといっても演奏の前にエヴァレット・リリーが曲についての話をする程度で、演奏者同士のやりとりとか聴衆の拍手やざわめきなどの反応は全くといっていいほど入っていないので 普通のレコードを聴いている感じです。

ブルーグラス畑ではよく知られた曲がたくさん出てきますが、リリー・ブラザーズのような昔のグループの演奏で聴くと地酒や地ビールの味・・・・とでもいうのか そんな味わいに似ています、とにかく Rural America を感じさせる趣きで私自身はこんな雰囲気は大好き。 でも本当はギターとマンドリンだけのリリー・ブラザーズスタイルの方がもっと好きなのです・・・・・

(平成24年5月15日の記事を掲載)
ギターの名手 Doc Watson が89歳で亡くなったそうで、よく聴いた人でもあったので淋しいです。 後日彼についても採りあげようと思っています
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懐かしのリリー・ブラザーズ (1)

2012年05月13日 | ブルーグラス音楽
 
懐かしのリリー・ブラザーズ (1)・・・・5月8日に亡くなったEvarett Lilly を偲んで

(1)日本盤 日本コロムビア SL-5032-FW The Lilly Brothers & Don Stover ( 原盤はアメリカ Folkways Records FA-2433 )

(1)In My Dear Old Southern Home(懐かしき南部の我が家) (2)Midnight On The Stormy Sea (3)Forgotten Soldier Boy (4)Down On The Banks Of The Ohio(オハイオの岸辺で) (5)Where Is My Sailor Boy ? (6)Sinner You Better Get Ready (7)What Would You Give In Exchange ? (8)Oh, Hide You In The Blood (9)Old Joe Clarke (10)Little Annie (11)'Neath That Cold Grey Tomb Of Stone (12)Barbara Allen(バーバラ・アレン) (13)John Hardy (14)Cornbread And 'Lasses And Sassafras Tea (15)The Waves On The Sea (16)Saints Go Marching In(聖者の行進)


(2)米国盤 County Records-729 Lilly Brothers & Don Stover / Early Recordings

(1)Bring Back My Blue Eyed Boy (2)Tragic Romance (3)Southern Skies (4)Long Journey Home (5)Wheel Hoss (6)When The Saints Go Marching In(聖者の行進) (7)John Henry (8)Are You Tired Of Me My Darling (9)Little Annie (10)Weeping Willow (柳の下に埋めておくれ)(11)Riding On My Saviour's Train
  

1970年代の初めに日本の東和企画というところが多くの本場アメリカのカントリー系、ブルーグラス系アーチストを呼んで演奏会を開いてファンを楽しませてくれた時期がありました・・・・・今から考えるとマイナーだとはいえ熱気があってとても幸福な時代だったんだと思います。私自身は九州の田舎に住んでいたので見ることは出来ませんでしたが、このお正月に死んだ2才年下の弟は東京に住んでいたのでそのほとんどを聴きに行ったようで、ブルーグラスの The Lilly Brothers もそのひとつで、1973(昭和48)年、1975(昭和50)年と2回来日した彼等を2回とも聴きに行って感激した様子を語ってくれたのが昨日のことのように思い出します。

ブルーグラスが大好きだった弟はその後も Bill Monroe、 The Osborne Brothers、Jim & Jesse、Ralph Stanley & The Clinch Mountain Boys、Don Reno & Bill Harrell などが来日する毎に行き、カントリーの Grandpa Jones や Merle Travis などにも行っては本場のアーチストの素晴しさを熱く語りながら ” 兄ちゃんも好きなんだからぜひ聴きに来なよ- ” とその都度公演の感想を電話してきたりパンフレットを送ってくれたりしたものでした。 この5月8日にエヴァレット・リリーが亡くなったと知って(亡くなった私の弟のことがあいまって) 懐かしかったので今回とりあげてみました。

1枚目のレコードは その頃に日本発売されたものでリリー・ブラザーズのスタイルを知ることの出来る代表的なものです。 兄ビー・リリー(guitar)、弟エヴァレット・リリー(flat mandolin)に幼友達のドン・ストーヴァー(banjo)の3人を中心に 曲によってはフィドル(カントリースタイルのバイオリン)が入っています。マイク・シーガーによって録音されたそうで 副題に「 Folk Songs From The Southern Mountains 」と記されています・・・・・兄弟の出身地であるウェストヴァージニア州地方で歌われていた伝統的な唄をレコーディングしたものと考えてよいのでしょう。よく日本に呼んでくれたものです、当時日本公演の模様を東和企画が Holiday In Japan というタイトルでライブレコード(Part1~3)にして3枚出していてラジオでも流されたことがあって聴いた覚えがあります。

兄弟は The Monroe Brothers(チャーリー&ビル・モンロー)や The Carter Family のスタイルに感化されてそのスタイルからスタートしたそうですが このレコードには各所にその影響が出ています。マンドリンとギターだけのスタイルは最少人数のグループにはとても合って Hillbilly Flavor 満点です。

A面は兄弟のみ、B面はブルーグラススタイル。
(1)”In My Dear Old Southern Home ”はジミー・ロジャースの佳曲でヨーデルを入れてアップテンポで演っていますがなかなかの優れもの。
(4)”オハイオの岸辺で ” のスローテンポのコーラスとエヴァレットの弾くマンドリンのトレモロが綺麗でこのマーダーバラッド(殺人事件に関する伝承歌)を引き立てています。
(10)” Little Annie ”は ”When Springtime Comes Again(山辺に春来れば)”としても知られるメロディラインのきれいなブルーグラスらしい曲です。後のレコードにも入っているので彼らの愛唱歌といえるかも知れません。

(11)”'Neath That Cold Grey Tomb Of Stone ” はハンク・ウィリアムズの歌(ギター弾き語りの私家録音だけ?)でもあって兄弟がそれを採りあげているなんて興味深いものです、世代的にはハンクと近いのは解かりますが珍しい曲ですし・・・・・
(12)”バーバラ・アレン ” は古謡で 長いバージョンを省略することなく丁寧に歌っています。
(16)”聖者の行進 ”も兄弟の好みなんでしょうか 後のレコードにも入っています(Monroe Brothers が演っていた影響でしょうか)。

2枚目のレコードはリリー・ブラザーズの極く初期のブルーグラススタイルレコーディングで弟の遺品の中にあったもの。来日公演の時に持っていってサインしてもらったもののようで内容も素晴らしいので 聴いていると彼の熱心さが伝わってくるようで涙が出てくるようなものになっています。下の写真は2回目の来日の時のパンフレットで中にサインしてもらったページがあります、今は皆さん故人になってしまいました・・・・・
 

その後ブルーグラスも例にもれず多くのニューグラスグループの登場でリリー・ブラザーズのようなルーラルアメリカを代表するような伝統的スタイルのブルーグラスは影が薄くなっていった印象でした。全体にエヴァレットの弾くマンドリンが綺麗でマンドリンを練習するのに格好のサンプルになるのではないかなと思います(私はエヴァレットのマンドリンスタイルは好き)。
恐らく2枚ともCDになっているのではないでしょうか??
コメント (2)
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