曽祖父は万延元年生まれだから今から150余年ほど前、江戸期 桜田門外の変の頃の生まれである。
彫刻を得意とし仏壇、お膳、杯等は漆塗りまで仕上げたと聞いている。
神楽の権現さまを数多く彫ったと伝えられているが、どこの神社でどの権現さまを彫ったということは今までわからず仕舞いだった。
手先の器用なご先祖さまは土蔵の入口の戸を自分で制作したと聞いている。
実に細かく作られている。
正月、家々を回るお神楽。
氏神さまに御神楽(みかぐら)のあと玄関で獅子舞を舞ってもらった。
「やぁやぁご苦労様です、お蔭で今年も良い年になります・・・・まず一献。」
「実は・・・・」お神楽のリーダーが舞ったばかりの権現さまの口を「あーん」した口の中には墨ではっきりと彫った先祖の名前と屋号が書いてある。
聞けばまだ近くの神社にもあり、同じ作者だけに風貌がよく似ているとの話だった。
細かな細工は多くあり、納戸の戸には気の遠くなるような細かい格子が入れられている。
今年は先祖の功績も尋ねることになりそう。
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