梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

車の買換え(その3)

2023年09月02日 04時48分14秒 | Weblog
今年三月、18年前キャラバンのCCを購入したビルダー店にふらっと立ち寄った時のことです。タイプが違う二台の軽キャンパーが展示されていました。ベース車は、一台はスズキの軽自動車、もう一台はダイハツの軽トラックでした。スズキ車はバンコンスタイル(以下BS)、ダイハツ車は キャブコンスタイル(以下CS)でした。

前々回、説明させてもらった同じ内容です。BSとは、商用のバン車をベースに車内を改装しCCとしての機能性を詰め込んだタイプで、走行性はCSを超えます。CSとは、小型トラックの荷台に専用のシェルを架装し、家のような空間を備え、総合的な快適さはBSを上回ります。

展示されていた二台です。BSの軽キャンパーは、外装は変えず外見は全く軽自動車で、内装をコンパクトにCC化していました。小型車ながら、電子レンジ、冷蔵庫、テレビモニター、セラミックヒーターが標準装備でした。一方CSの軽キャンパーは、外装もCCらしく改造してあり、屋根が開閉し(二階構造)そこがベッドスペースとなります。一階には対座式のテーブル・ソファがあり一定の生活空間も確保されていました。

シェルを造り上げるので、当然CSはBSより車の自重が増えますので走行性は劣ります。内装もBSより豪華で快適なCSはその分、車両価格も高額になっていました。セカンドカーとしても使いたい私は、BSが気に入りました。コンパクト・シンプル・実用的なそのBSの魅力に、むしろとり付かれてしまったといっても過言ではありません。

実物を見てしまったら、今までの買換えの躊躇いも吹っ飛んでいました。二回目、そのビルダー店に訪れた時は妻が一緒でした。妻にも目当ての軽キャンパーを見てもらった上で、担当者からじっくり説明を受けます。販売金額の話しとなり、オプション仕様も洗い出し、その後はベース車(エンジン関連)の選択となりました。

カタログにはターボ車がありました。尋ねてみると、現在メーカーではこのターボ車が廃番となったようで、カタログは少し古いものでした。担当者は一般道など走るのであれば、ターボ無しでもほとんど遜色はないが、例えば高速道路などに侵入する時は加速に少し難があるかもしれないとのこと。走行にこだわる私は、気になってしまうところです。

ところが担当者は、中古車だが程度がよいその車種のターボ付きベース車の、ストック情報が、他店舗にあったはずだというのです。問い合わせてもらうとまだあり、それが確保できれば新車ターボよりかなり格安になるが、最終確定は明日になるとのことでした。最後の詰めは、これまで載って来たキャラバンの下取りです。下取り評価はゼロといわれました。

買ったところで下取りしてもらう方が有利と思いましたが、それでも値段がつきませんでした。では軽キャンパーの価格で値引くかキャラバンの下取りで値段を出してくれるかの検討を申し入れ、上司に相談して、下取り価格を15万円付けてくれることになり、翌日中古車も確保でき商談が成立しました。中古車は、新車登録から三年経過し走行距離約3万キロ。完成納車は4~5カ月後とのことでした。

二回目の訪問で、購入を決めてしまいました。思い切った下取り価格を提示してくれれば、この場で即決してもいいと伝えたことが、好条件を引き出すことに奏功したようです。実は上司はその日は休みだったのですが、担当者が連絡を取ってくれてOKの返事をもらいました。中古のベース車は少し不安がありましたが、私の歳でキャラバンのように18年も載らないでしょうから、それで十分かもしれません。

8月上旬、納車OKの連絡が入りました。長年載ったキャラバンには色々な想い出があります。そのキャラバンを数日前から綺麗にしてお店に戻し、新たに買った軽キャンパーを受け取ります。担当者から装備の説明を受け、いよいよ載って帰ります。外は中古でも、内装は新たにCC仕様として改造していますので、中は新車です。実際運転してみると、思ったより程度は良く感じました。

思えばキャラバンを買った当時は、仕事の真っ只中にいました。その時代は「仕事」が中心でその合間に出掛けていましたが、今は「自分」が中心で行動ができます。小さなCCでリセットして、先送りしない「今」をエンジョイしたいと思います。 




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