銚子・角巳之・三代目

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相関と因果②

2012年05月15日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_8130 何かの本にありました。ウソには3つある、①普通のウソ、②大ウソ、③統計である....。普通のウソって何だと思いますが、まあ日常生活でちょこちょこ言ってしまう可愛いレベルのウソということで...。曰くその3つ目、統計であります。海藻を沢山食べている地域は長生きだ。これが統計資料から明らかになり、どんどんすり替えられて、長生きの人は海藻を食べている....になる訳です。海藻を食べていることは何らかの相関関係ではあるのでしょうが、長生きという与件に際しては、ただ海藻を食べていればというものではなく、環境とかその他因子も大いに関与する...。因果関係ではない。①○○の組織率が高いところは学力が高い、②学力が高いところは○○の組織率が高い。故に学力を上げたければ○○の組織率を上げるべきだ...。キレる子供が多い地域で、学校給食を地域食材ほぼ100%にしたら子供が落ち着いてきた。故に学校給食を地域食材ほぼ100%にすれば、キレる子供はいなくなる....。枚挙にいとまがありません。自分ではこの話題、かなり大問題になっているのですが、自らの力不足ゆえ、問題を端的に表すことが出来ず、お叱りをうけました....。突然なんだこの話題....と。また改めてチャレンジします。要するに、言葉のマジックに騙されちゃいけませんぜ.....という事だったのですが....。


相関と因果①

2012年05月14日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_8127 最近ちょっと気になっていること、すり替え、すり込み....。何の事だとお思いかもしれませんが...。ちょっとお付き合いください...。①プロ野球選手は足が速い、確かにトップ・アスリート、一般人に比べれば足は速いだろう...と。これプロ野球選手であることと足が速いことは、ある種の相関関係にあると言えそうです。しからば②足が速い人はプロ野球選手だ。これはどうでしょうか?陸上選手とか、プロ野球選手より足の速い人は多そうだし、足の遅いプロ野球選手だって...。足の遅いホームランバッターあの選手、そうあの選手も...。甚だ失礼な話ですが...。要するに、因果関係ではない。プロ野球選手である事と、足が速いことは、ある種の相関関係になっているけれど、因果関係にはなっていない....。これと似た事例、実にたくさんあります...。もう少し続けます。ある地方で特有の食材(たとえば海藻とか)が良く食べられていて、その地方に長生きの人が多いとすると、①海藻を食べている人は長生きだ。②長生きの人は海藻を食べている...。上記の例に倣えば、この2つの事が言え、①はある種の相関関係にあるとすると②は?という事でありますが、因果関係にあるとは言えない訳であります。理屈っぽくってすいません...。しかしながら、この混同が、すり替え、すり込みの元凶であり、よくよく考えてみたら簡単な話なのに、引っ掛かる訳であります...。続きは次回に。


新造船!

2012年05月13日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_8132 Img_8133 Img_8134 何かと暗い話題の多い水産業、そして銚子界隈でありますが、先日、新造船の進水式が行われ、港は久しぶりに明るい雰囲気に包まれておりました。この船、沖合底引き船であり、ヤリイカやメヒカリ、サメガレイなど水深の深いところで操業しております。昭和30年代の40隻をピークに減少が続き、現在5隻を残すのみ。何でも銚子に5隻ではなく、千葉県全体でこの5隻を残すのみとなってしまたようです。いくら魚の街と言っても、船が無くなり漁師がいなくなれば...。農業や畜産業の現場でも同様の事が言われております。今まであたり前だと思っていたこと、銚子の場合はいつでも魚がある....と。あたり前なのは魚がある事ではなくて、昨今の趨勢が続けばその魚を獲る船や人がいなくなること...。それらが無くなれば、魚の街?そんな時代もありましたね~。になってしまうのであります。今まであたり前だと思っていたすべての事をもう一度見直し、感謝....。そのいいキッカケになれば...。いずれにしても明るい話題であります。大漁旗も誇らしく....。


赤&青ムロアジ

2012年05月12日 | 銚子の魚

Img_81001 春から夏にかけてのサバ水揚げ時、選別を見ているとトビウオが結構入っております。自分の頭の中ではトビウオ=夏という構図が出来上がっております。かつて漁船に乗せて頂いたとき、あの水面をグライダーのように飛んでいるトビウオには感動すら覚えました。その他、トビウオの時期に良く見かける魚、オアカムロアジ(写真上)とアオムロアジ(写真下)。アカムロ、正確にはオアカ(尾赤だとおもいますが)は数年前フライにして食べた事があります。こりゃ美味だと。アオムロは確かクサヤの原料になるのではなかったでしょうか。それを専門で毎日行っている方々には無礼な話なのかもしれませんが、小生、この選別作業を見ているとワクワクする訳であります。銚子生活も7年となり、こういうワクワク感は薄れるか?とも思っていましたが、全く...。どころかますます強くなる....。こういう感覚は大事にしないとな~と勝手に思っております。


藤棚&鯉&クマバチ

2012年05月11日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_8109 Img_8115 桜の花びらが散って、川面に流れる姿を、花筏(はないかだ)というそうですが、藤の花が池に落ち、品の良い鯉と一緒の姿は何というのでしょうか。端的に表す言葉がなくても、何とも言えない風情であります。藤棚を見ると数限りないハチの群れ...。しかも大型の...。地元ではクマンバチと言っているそうですが、大型だし、クマンバチ=スズメバチと聞いたこともありましたので....、調べてみました。結果、これはクマンバチではなくクマバチのようです。要するにスズメバチではなく、人を襲う事はまずない穏やかな気質のハチなのだそうです。魚の名前もそうですが、各地でいろいろ...。興味があるのでさらに調べてみたら、このハチ、非常に大型で(確かに)、航空力学というのでしょうか、その物体は何故飛べるのかという理屈に合わない。つまり飛べるはずのない形をしているとの事。にもかかわらず飛んでいる...から転じて、不可能を可能にする象徴のように捉えられているとか...。ミツバチはただ蜜を吸いに花に集まって参りますが、彼ら、彼女らが一生懸命に蜜を吸うその過程で、その足に花粉が付着...。動き回れば動き回るほど広範囲に受粉という確率が高まって、翌年にまた花を咲かせる訳であります。花もじっとしているように見えて、これまた一生懸命独特の匂いを出してハチ達を呼び寄せる....。ハチは受粉させようと思って集まってくるのではなく、ただ蜜を吸いに来ているんです....。これ非常に重要なポイントであります...。藤の花の見事さだけで十分でしたが、今年はハチのウンチクや、思わぬ発見まで、更に鯉。あのウロコ、時代劇に出てくる地位の高い大名が着ている絹の着物のような...。あの藤棚を見た年は何かが起こる....。ありがとうございました。


S材木店にて

2012年05月10日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_8011 Img_8108 大変お世話になっております、印旛のS材木店さんにて、恒例の藤棚、鑑賞させて頂きました。いや~いつ見ても見事な(明日以降詳細を)藤であります。写真左は今を遡る事、1ケ月。故ありまして訪問し、カシの木、中でも最も堅いアカカシの木を加工していただいて、恐縮しきり....という状況がありました。掲載し損ねて1ケ月。藤の花と合わせて掲載させて頂きます。銚子地区の歴史を振り返ると、その地理的な特徴でしょう、南から北から物資が集まり、江戸時代初期に銚子方面に流れを変えた利根川の水運を利用して、お江戸に運ばれ、経済が循環していた...と。時に和歌山、三重の材木が筏で銚子に運ばれ、利根水運を使って江戸へ。利根川を遡ると、佐原や成田、その先に木下(きおろし)という地名があります。印旛の近くであります。材木運搬の歴史に因んだ地名であると思います。続きは次回に。


再びPKを③

2012年05月09日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_8124 PK戦となり、仲間がPKを外して負ける...。最後のフリースローを外し、最後の打者の内野ゴロをエラーし....。スポーツの世界で良くある事です。確かに目立つ...。時に何やってんだと批判の嵐...。チームメートの反応やいかに...という事ですが。内心、俺でなくてよかった....かも。あいつのエラーのせいで甲子園に行けなかった、あいつのPK失敗で...。かつて東京でこんな話良く聞きましたが、そんな事を卒業後何十年も言い続ける輩(やから)がいるチーム...。これは単なる試合の負けに留まらず、チーム作り、人づくりの失敗であります....。会社づくり、組織づくり、地域づくり....と全く同じ。最終的に生き方...。最近、葬儀が非常に多く、それを感じずにはいられない...。昨日の最後、大物俳優が....という件(くだり)ですが、確か、ガン告知され余命いくばくもない、事なかれ主義で通してきた公務員が、自らの死を目前に、生きてきた証を残そうとするかのごとく、仕事やプライベートに対して積極的になり...。そんな話。もう何度となく見ているのですが、40代で見ると、味わいさらに深いです。先輩方なら、なおさらだろうと思います。自らは創業3年目、何も言えた立場ではありませんが、とにかく生まれた訳であります。生後間もなく外に放り出され、野良犬に噛みつかれそうなところを、近くの優しい人たちに保護してもらった....。そんな感じでしょうか。生かされている...これを肝に銘じ、自らの順番が来たときはためらわずPKを蹴る。その気概だけは持ち続けようと思っております。


再びPKを②

2012年05月08日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_8125 久しぶりに更新しましたら、あの写真はどこの風景か?....との問い合わせがありました。あれは雨上がりの本城ドック。本日の写真の背後があの風景であります。ある小学生から、絵の具の青と赤を混ぜたら紫色になるんだよ...と有難いご指摘を頂きましたが、まさに...。青空の青と太陽の赤、しかも時間の経過とともに刻々と。空の色、川の流れ...、自然の営みは久しく留まることなく変化し、しかもそれを見る人の心ひとつでいかようにも...。紫は仏教で言う最高位の色...。また余談が過ぎました...。PKを失敗できるのは、PKを行う勇気を持った者だけ...。愛の反語は憎しみではなく、無関心なのだそうです。しからば成功の反語は?と問えば、それ、失敗ではなく、これまた無関心...。曰く何もしないこと。最近、企業のトップの方々がしきりにおっしゃっている言葉です。成功、失敗の前に、それを行う事を決めろ。行わないことを決めろ...。家庭や会社、地域社会において、責任が増せば増すほど何かを決めなければならないことが増えて参ります。自分で決めれば結果は自己責任...。最近は決めずに逃げ回り、誰かに決めさせておいて成功すればすり寄り、失敗すれば、ほら見たことか....と。そんな状況が多いのだそうです。それはクセになり、習慣になり、生き様になる...。黒沢映画にありましたね~。大物俳優が雨の中、ブランコに乗りながら、♪命短し、恋せよ乙女....と。続きは次回に。


儚(はかない)

2012年05月07日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_81182日ほど休刊しますと言いながら、結局5日も。申し訳ありませんでした。 愛知県へ、葬儀に行っておりました。最近、葬儀への参列が非常に多い...。両親等来ていただいたので、行く。こういう義理、順番ばかりではなく、恩師とか、先輩とか、友人、時に後輩も。本当に人間の一生などはかないものです。志半ばで亡くなられたすべての方々のご冥福を....。イ(ニンベン)に夢と書いて、はかない....。辞書等を見ると、果無いとも書くようです。愛知に向かう道すがら、大先輩から死語の世界はあるか?との問い。私は絶対にあると思っているのですが、これからもそう思い続けろ。との事でありました。死語の世界があるとすれば、死は終わりではなく通過点。ないとすれば、そこで終わり。つまり絶望...と。この辺はいずれ...。万物元来始終あり、人生いわんや百年の窮少なし....。人間は生まれれば必ず死ぬ、100歳まで生きる人は少ないものです....。いつも掲載している晋作の句。20代でこの句に接し、今40代...。すべて限りがある事を肌で感じ、志半ばで亡くなっていった方々に想いを致す時、自らの目の前にある嫌なことから、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃダメだ....と。明日からまた毎日更新して参りますので。


再びPKを①

2012年05月01日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_8085 先日、某企業の役員さん方と、スポーツのプロ指導者とお話する機会を得ました。そこで出てきた話が、先般掲載しましたPKの話...。日本を代表するような上場企業であっても、自らがPKを蹴るという意思を示せる方は少ないのだそうです。自らが蹴らないまでも、お前が蹴れと指示は出来るはずなのに、その指示もしない...。何やねん....と。重要なことは自らが蹴るかどうかよりも、差し迫った今、誰が蹴るかを決めること。決めるべき人が決められないので、俺蹴りますよ....と元気の良い若手が言い出す...。じゃあお前蹴れや....。で外す.....。何と言うんでしょうか。少なくとも、その場は誰かが蹴らねばならなかった訳であります。答えは、外しやがって....。なんだそうです。それでやる気をなくす...。そしてそんな上司になっていく....と。スポーツの世界のコーチングと、企業のマネジメントは非常に似通っており、次々と襲い掛かる不測の事態の連続の中で、何をやって、何をやらないかを決めねばならない...。何も前に進むことだけが重要なのではないのかもしれませんが、それならば、前に進まないと決めてくれ....。続きは次回に。