銚子・角巳之・三代目

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田んぼの生き物調査④

2010年10月15日 | 生物多様性

070 074085 調査の終了後はお楽しみの食事会となる訳で....。地域の自然に触れ、関心を持ち、地域の食べ物に関心を持ち、そして食べる....。もうこれだけで目的達成でありますが、生物多様性年の記事はこれだけでは.....と。折りしも先般のCOP10開幕から、NHKを中心に意欲的な特集が多数放映されております。難しいことなど分からなくとも....と、こういう話題からは逃げがちでありますが、その姿勢が危機を招いたのだ....との指摘は多いです。よく自然は先達からの贈り物だと言われておりました。贈り物だから有り難く使わせていただこう....。ちょっと前なら模範解答でしょう。しかしながら最近それでは×が付くんだそうです。曰くそれらは次世代からの“借り物”である.....。最近は今回のように世代を越えた共通作業や集まりは少なくなっているようでありますが、大人が子供を前に、この子供達のために豊かな自然を....と言えば言うほど結果は逆説的になる。確かに、これら子供達から借りていると思えば、上から目線は消滅し、何故か謙虚な気持ちになったりします。むろん目線は短期的ではなくて長期的。部分最適でなく全体最適(バックナンバー:合成の誤謬参照)....であります。こう考えると、コウノトリやトキの郷にて起こっていることを考えると、生物多様性なんてね....と皮肉混じりに答える大人の狡猾さが際立ってまいります。ちょっと逸れましたか....。生物多様性条約の骨子は①生物多様性の保全、②生物多様性の構成要素の持続的な利用、③遺伝資源の利用から生ずる利益の公平な分配の3つだと記載されております。特に③の遺伝資源の利用云々に関して、また儲け話が絡むのかよ~、胡散臭え~。となるようでありますが、何を思おうと、生物多様性に配慮した生活に舵を切らねばならない状況であることは、肌で感じております。私は水産業者なので漁獲量の減少という一点においても....。遺伝資源....。ちょっと難しい表現ですが、例えばインフルエンザの特効薬・タミフルはアジアのある地域に生息する八角という生物(香辛料)から作られるのだとか。その成分はその自然と共生してきた八角の遺伝情報に基づいて、最新の科学技術との融合から生まれた人類に寄与するものでありますが、タミフルを作った、あるいは販売した人や会社だけが利益を得て、それら生物が自生する環境を維持してきた国々に利益がないのはねえ~。ということらしいのですが....。続きは次回に。


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