銚子・角巳之・三代目

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ワラジ

2007年10月16日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1830 写真は先般の米米フェスタにて印旛・グリーブさんで購入したワラジ。80代の方が編み込んだ作品です。こういうのこそ知恵の結晶であり、地域内に後継者がいるが故に継承される伝統だと思います。購入される方は東京、千葉の方が多く、観賞用、インテリアとしてですか?と質問すると、とんでもない、履くんです...。これ履きなれたら、スリッパ履けないです。東京のマンションで、我が家は全員ワラジです。健康効果もあるようですよ。そうおっしゃっておりました。この方、毎週通って編み方まで教わったそうです。実はこういう方々増えております。核家族化で生活の知恵が継承されなくなった反作用でしょうか、週末たびに田舎に帰り、子供と一緒に料理や写真のワラジなど生活の知恵を吸収しようとしておられます。千葉は最東端の銚子ですら2時間足らず。南端の千倉あたりでも2時間ちょっと。北海道や九州に毎週。というのは難しいでしょうが、千葉はじめ関東周辺では毎週末に通う。というライフスタイルが十分可能なんです。経験則から、上京後10年も経つとその2時間が億劫になるという事は分かっておりますが、お子さんが出来た方などは、その時点でライフスタイルを一変させる方も多い。自らは田舎育ち、子供は都会のビル群で尖った精神世界を構築してしまうのではないか?という危惧があるそうです。親のいう事を全く聞かなくなったという小学生のお子さんをお持ちのお父さん、まず自らが釣りの仕掛けや、ロープの結い方、火の起し方....、こういうの覚え、子供の前で見せ付けたそうです。そうするとアラ不思議。言う事聞かなかったお子さんが、お父さんは格好いい....。となったようです。水産業、畜産業にもその産業独特の知恵があります。私の同級生の漁師は毎週末、近隣の子供を集めて、ロープの結い方なんかを教えている(むろんボランティア)大人も一緒になって学んでます。65歳以上の方々で結成するボランティア組織はそれらを見守り、お母さん方は田舎料理を教わる....。ロープの結い方教わったって....という方もいるかと思いますが、何時何処で役に立つか分からないんですね。何よりも一緒に学ぶ。この精神的な充足感....。金払ってんだ、しっかり教えろ。そんな方々には分からないでしょうね。


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