銚子・角巳之・三代目

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

モウカ&カス(サメ)

2019年02月16日 | 銚子のサメ

写真上は、銚子でネズミと呼ばれるサメ。一般的にはモウカザメ...。この写真掲載
しようか?、止めておこうか?迷いましたが...。数年前は、このモウカの腹を裂いて、
心臓えぐり出している写真も掲載しましたし、人が生きる為、他の命を奪う現実であり...。
モウカザメですが、スーパーマーッケットで販売されている、ムキザメの主原料。
心臓はホシと呼ばれ、東北あたりでは栄養豊富な食品として、一般的に流通しているかと
思います。下の写真はカスザメ。同じような魚体でコロザメというサメもおりますが、
コロはもっと大型。先般掲載しましたサメ皮の師匠に見分け方を伝授されておりますが、
本日は省略。モウカはカジキに近い味、煮ても焼いても美味しい。最近は介護施設からの
問い合わせが多い...。サメでも食べてなさい。なんて非礼な話ではなく、栄養成分、
食べ易さ(骨が無い)等、きちんと根拠のある話...。カスザメは洗いにしたらカレイを
凌ぐと言われてます。これは私自らの舌で実証済み。ただし、モウカもカスも鮮度が良い
ことが条件であります...。故に処理を迅速に行わなければなりませんが、他の魚優先、
さらにサメを処理する方々の人手不足で、どうしても処理が遅れがち...。このこと、産地と
しての課題であります。因みにカスザメの皮は、ワサビ卸に使われてます...。漁師さんも
サメを狙っている訳ではなく、サバやイワシを獲る際、網に入ってしまう...。水揚げされ
れば、サバもサメも同じく貴重な水産資源。これから漁獲量(魚全体)が減っていくことでしょう。
資源保護や、輸出など様々な考慮要因も...。サメを食すということ、食文化と言う言葉だけでは
片付けられない、切実な問題を内包しているように思います。本日、久しぶりにサメ話でありました。