銚子・角巳之・三代目

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TPP③

2010年11月13日 | 日記・エッセイ・コラム

015 農業は食料を生産する“だけ”の産業ではない。折りしも、生物多様性年であり、名古屋議定書なんかが出来上がっている訳であります。それはそれ、これはこれ....という議論ではない。全部繋がっている....。繋がっているのに分断して考えると不都合ばかり。全部か?ゼロか?という極論に至り、まあまあ折衷案を採りましょうか?というと全部駄目になる.....。これまた極論に聞こえるかもしれませんが、結論はあれもこれも。製造業の国際競争力を強くして、農業も守る....。個人的にヒントは田んぼの生き物調査と、それらを体験して感じるその世界観であります。地域活性化(あまり好きな言葉ではありませんが...)の議論にも通じるところがあります。外貨(地域外)で稼いだお金を、地域内で使ってはじめて活性化...。稼がねばならないけれど、稼いだものを地域で使ってはじめて....。地域で使うところがねえから、成田や千葉、東京にいくんじゃねか....と言うことでありますが、そういう方は今一度地域を見渡してみれば....。関税撤廃で国際競争力を付けた製造業が、その外貨を日本の食料だけを生産しているのではない農業に投じる....。それは自らが住む環境を守っているのは農業者である。このことに気付けばきっと...。国際社会と言えど、我々は日本語を話し、日本の空気を吸って、日本の水を飲み、日本の土から生み出される農産物を食べ、長い歴史を有する日本の先達に畏敬の念を持ちながら生活をしている訳であります。自給率は低いじゃねえか。なんでも安いほうがいいに決まっている....。こういう反論は良く出て参りますが、自らの根っこを否定する者は伸びていける訳きゃねえだろう....と。細かなことはバックナンバーをご参照.....。さて、今から30年前に、環太平洋連帯構想なる方向性が示されたことがあります。GUの時に、当時からすれば10年前のあの構想を見直そうという動きが出て参りました。たまたまその当時、私は大学生で授業で頻繁に出てきた言葉でして....。GNP世界1位の米国と2位の日本が市場をもっと開放して、地域全体としてのダイナミズムを....。横文字出てきました....。ダイナミズム...、原動力とでも訳すのでしょうか。当時は冷戦の真っ只中、中国では天安門事件が起きて....。続きは次回に。写真はこれまた本文とは何ら関係ありませんが、千葉県の漁業監視船・ふさかぜ・であります。我々は嫌われ者でね~。と乗務員の方々が言ってました....。が、嫌われ者になることを恐れず、職務に遂行されている訳であります。こういう方々がいないと、海は切り取り自由、そう共有地の悲劇になる訳であります。