銚子・角巳之・三代目

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生き物調査&祭典から③

2010年11月01日 | 生物多様性

010 写真はいずれ詳細を。と思っております料理の数々。先日のはアクアパッツアで、本日はブイヤベース(中央)、左が地元野菜と地魚のサラダ(名前忘れました...)、右は小型の赤アンコウ(正式名称:ミドリフサアンコウ)....。売れないからと言う理由で銚子港で見捨てられていたものばかり.....。どうも私には生物多様性の議論と、自らが毎日通っている銚子港の魚のことがダブって見えております。名古屋会議も閉幕しました。議定書もまとまり、さあこれから....。と言うことなんでしょうが.....。複雑な多様性の話を端的に言い切ると、何かと誤解を生じますが、あえて言うなら、効率ばかりを求めないことなんだろうと思っております。諸問題はすべからく行き過ぎた効率追求と過剰適合....。振り子が右に振れると必ず反作用が左に起きて、その仕組みに過剰な適合をすると、その仕組みや組織が壊れた時に使い物にならない....。従って、柔らかく、しなやかに.....。柔らかく、しなやかでいるためには多様性が必要で....。さてさて、話はまたまた飛びますが、今回は卵のお話。ニワトリの卵であります。あのお馴染みの。世の中デフレが止まらない、お客様は価格に敏感と言うことで、物価の優等生・卵君は大活躍している訳であります。とにかく安い。10個入り・1パック100円。これで販売店も利益が出る?....。養鶏の専門家に聞くと、1パック100円で販売店も利益が出るような卵を作るには、最低100万羽以上のニワトリを飼育することが必要なんだそうです。売価から逆算して最適ロットを策定する、あの方法であります。今回はその否定ではありません。まあこれも多様性議論の一環。100万羽飼育しても、必要な社員の数は10人未満なんだそうです。一番高いのは人件費ですから...。完全に効率化されている。一方、知人の養鶏場の飼育数は4万羽。1パック・10個入りの平均売価は300円~400円。エサも自家製ゆえ、社員の方々が人力総動員....。ここは社員数25名。むろん、パートさんやアルバイトの方もおり、単純に比較は出来ませんが、何を言いたいのかというと、....ご察しの通りであります。多様性を失わせ、効率ばかり追うと、仕事が奪われていく....。極論かもしれませんが、その一面は絶対に否定し得ない。効率の中で椅子取りゲームか、非効率の中で働き方を変えながら新たな適合を探すか....。多様性の議論は深いと言われる所以でありますが、この問題は今後もずっと追い掛けます。一つのシリーズが長くなりましたので、本日でとりあえず一区切り。