銚子・角巳之・三代目

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TPP②

2010年11月11日 | 日記・エッセイ・コラム

016 今を遡ること17年前。米は一粒たりとも入れねえぞ。と臨んだガット・ウルグアイ・ラウンド(以下GU)にて、米を高関税で守る見返りに受け入れたミニマム・アクセス米は増え続け、現在80万㌧になりなんとしております。新聞報道などにによると、これらのうち行き場がなくなり国内で廃棄処分にされている米は1000㌧以上だとか....。何よりも、高関税で米や米農家を守れるはずであったのに、米価は1表24,000円から12,000円と暴落。農業従事者も410万人から260万人に激減....。高い関税を掛け、米を輸入しなければ米や農家を守れたはずなのに....と言うことであります。自分の周りを見渡すと、じいちゃん、ばあちゃんが昔から続く田んぼや畑仕事をしているけれど、子供達は継がない....。長男は家に残り、田植えや稲刈りは手伝うけれど、いつもは近隣の工場等でサラリーマンをしている。農業は専ら、じいちゃん、ばあちゃんとお嫁さんで。工場勤めをしていたご長男もそろそろ定年退職....。その子供達も農業は継がず工場勤務....。農業に戻るか?と思っても、じいちゃん、ばあちゃんも体がしんどくなってきて.....。農家の息子としてはTPP参加に反対と言わねばならないけれど、参加せずに日本の製造業の競争力が落ち、自分の息子達の工場が閉鎖になったら大変だ....。こんな声、良く聞こえて参ります。日本は資源に乏しく、海外から資源を購入して、それらを加工して輸出。その稼いだ外貨によって経済活動が成り立っているのは紛れも無い事実。近隣にある工場群が地方都市の雇用に多大な貢献をしていること、これまた事実。17年前、欧州や韓国は声高に農産物の高関税化を叫ぶのをやめ、農業は国民の総意によって直接支払いで守っていくという選択をしたんだそうです。高関税で入れないのではなく、市場は開放するけれど、買うか買わないかは自国民の選択。無理強いはしないでね....と。仮に市場開放によって農産物価格が半減しても、それは直接支払い政策によって差額分を埋める....。なぜならば農業は食糧を生産する“だけ”の産業ではないからだ....。続きは次回に。写真は本文とは全く関係ありませんがある日の銚子港。久しぶりのサバの大豊漁。水揚は夕刻を過ぎ夜中に及んでおりました。サバを購入した加工工場の方々はそれから選別加工....。仕事の終了は深夜を越えて朝方まで....。