またまた遡って....。1929年、米国の株価大暴落に端を発する、世界大恐慌は、その後の経済・雇用情勢を著しく劣化させ、世界各国は他人のことなど構ってられるか....ということで、強烈な保護主義政策を展開する。これじゃ、まずかろうと言うことで国際的な是正政策などが提案されるけれど、出てきたのは自国に都合の良い仲間同士で繋がった“ブロック化”.....。この“ブロック”対“ブロック”こそが第二次世界大戦の構図。上記。ものの本などに良く掲載されている内容であります。昨今の世相と重ね合わせるといかがでしょうか?.....。経済情勢の悪化~保護主義~ブロック化~...、今までは抑止力とか、戦争の悲惨な語り部の存在とか、いろいろな要素が重なって、まさか戦争なんてね...、ということで有りましたが、戦後60年以上が過ぎ、語り部、生き証人の方々も一人、また一人といなくなって....。誤解を恐れずに言えば、戦争は最大の破壊・再生産の産業....。武器弾薬などはコスト意識も関係なく、消費されてまいります...。破壊の後には復興があり、膨大な物資が動き、雇用も発生してまいります...。さてさて、戦争の是非論ではありません。TPP,TPP....。今から30年前に提起され、20年ほど前に見直された“環太平洋連帯構想”もいわゆるTPP問題だったのだろうと思います。関税とか、経済ではなく、日本がこういう動きをすると、必ず出てくるのが“大東亜共栄圏構想”....。みんなで協力し、アジア人の繁栄を。ということだったのでしょうが、実態は南方資源地帯の確保を....。竜馬伝も佳境に入っておりますが、竜馬や幕末の志士達が目指したものは何であったのでしょうか?幕末も第二次大戦時も現代もパラダイムシフト(時代の構造転換)を迎えているということは事実。....。経済問題を経済で考える。農業問題を農業で....、いやいやみんな繋がっている。最終的に歴史観とか、哲学とか、宗教とか、最終的に生き方とか....。そんなの理想論よ....と言っているうちに、どんどん時代は進み、自らは年を重ねてまいります。年を重ねるほどに変化を拒み、どんどん守り(保護主義)に....。にも関わらず時代は容赦なく変化してまいります。こういう問題に正解は無く、自分達が生きている範囲で答えが出ないかもしれない...。評価は後世の方々が....。かつて時代の大転換期に大きな志を持って行動した方々に思いを馳せながら.....TPP問題、大いに議論が盛り上がることを...。忌み嫌うべきは無関心...。無関心は権力の暴走を呼ぶ....。歴史が証明しております。今回の写真も本文とは全く関係有りませんが....。船腹をぐっと沈めたまき網の運搬船....。ここ数日、サバの大豊漁が続いております。サンマは殆ど揚がらない...海のことは本当に分からないものです。