銚子・角巳之・三代目

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ミクロコスモス①

2007年04月23日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_0859 先週、東京の師匠から“江戸時代に見る・日本型環境保全の源流という本を頂きました。自然征服型の欧米を無理して真似るのではなく、もっと足元を。という事で、江戸時代の環境保全(というよりは生活様式や考え方)の歩みを辿りながら、現代に生かしていこうという提言集のような本なのですが、詳細は改めてご報告。さてその中に、生物学で言うミクロコスモス、或いはエコスフィア(生命地球儀と訳すそうです)と呼ばれる実験に付いての記述がありました。密閉したガラスの容器に、水と空気と砂、小石、さらに小魚と水草、バクテリアを入れ、外から入るのは光と熱だけという状態にする。そうすると水草は炭酸同化という活動を始め酸素を作り出し、小魚はその水草を食べて生命活動を維持する。魚の排泄物はバクテリアの栄養分になり、分解されて水草を養う...(循環サイクルです)それぞれの要素がバランスしている時、魚は繁殖を続けるが、増えすぎると水草や酸素が欠乏し、弱い個体は死滅する。ただ死骸はバクテリアが分解して水草の栄養分となり、また新たなバランスが生じる。これ生態系の本質を論じる際に良く出てくる例えなのだそうです。密閉されたガラスの容器は地球と同じ。実際のところ、我々の人間生活もこういう危ういバランスの中で営まれており、環境破壊による生態系の変化は、人間に多くのことを示唆しているようです。続きは明日。写真は花筏さんの小物類。これまた印旛にて。