風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

旅の思い出

2021-03-24 | 

高校受験を終え、合格が決まった1976年3月、
まだ中学3年に在学中の春休みのこと。
同い歳で盛岡の高校に合格したばかりの従兄弟と一緒に
九州へ2人旅をしたことがある。

初日は東京へ。
東京に住む母方叔父の家に泊めてもらい、
翌日東海道新幹線で北九州に向かった。
実はここにも母方の叔母一家が住んでいたからだ。
ここに何泊させてもらったのか忘れたが
山口県の萩までドライブに連れて行ってもらった(上の写真)。
クライマックスは九州北部2人旅。
まずははじめに阿蘇へ向かい(下の写真)、
ゴンドラでカルデラてっぺんへ。
阿蘇から下り、電車に乗り、
確か佐賀か鳥栖の駅で夜を明かした。
(当時の国鉄の駅は一晩中開いていて待合室で寝られた)
朝一番の電車で長崎へ。
山の斜面に沿って広がる長崎のまちが
朝日に輝いてきれいだったことが忘れられない。
市内を回って平和記念公園など行った後
その日のうちに北九州へ帰った。
(連絡しなかったことを叱られた。携帯もない時代)

その時の思い出は45年たった今も鮮明だ。
知らないところへ足を踏み出す勇気と楽しさも知った。
だから息子たちにも、高校入学前の春休みには
それぞれひとり旅をさせた。
学校の勉強では得られないものを学べるから。
中学から高校へと至る一瞬。
それは大人への扉を開ける瞬間なのではなかろうか。
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