風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

貧しい国

2005-06-18 | 風屋日記
ポルポト以前は小さく、穏やかだったというシェムリアップの町。
かつて従軍カメラマンの一ノ瀬泰造が人々のそのささやかな生活の営みを愛し、
カメラのレンズを戦いに向けるのを止めたというシェムリアップの町。
そして彼がアンコールワットに向かう道に永遠に姿を消す前、
しばらくのんびり過ごしたというシェムリアップの町。
アンコールワットが世界遺産に登録されると
爆発的にその小さな町は観光都市へと変貌を遂げつつあるという。

そんな場所で、たった10万円のために強盗を働くというやりきれなさ。
たった10万円のために銃を手にとった青年達の哀しさ、
・・・そして、たった10万円のために幼い命を落とした不憫さ。

カンボジアという国が抱える悲哀が、今回の事件の全体に感じられる。
昨秋会った彼の国の子ども達の目は輝いていたのだが。
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