風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

「アフリカの月」

2012-07-13 | 音楽
古い港町流れる 夕暮れの口笛
海の匂いに恋した あれは遠い日の少年

酒場じゃ海で片足 失くしたおいぼれ
安酒に酔って唄う遠い想い出

「俺が旅した若いころは… よく聞け、若いの。
 酒と女とロマン求めて 七つの海を旅したもんさ」

母さんは言うけど、 船乗りはやさぐれ
海に抱かれて年とり あとはさみしく死ぬだけ…

僕は夢見る 波の彼方の黒い大陸
椰子の葉かげで 踊る星くず
見上げる空にはアフリカの月…

古い港町流れる 夕暮れの口笛
海の匂いに恋した あれは遠い日の少年

      (作詞:KURO 作曲:西岡恭蔵)


のちに山下久美子や松田優作の曲の詞を手がける
奥様のKUROさんが初めての作詞をし、
ご主人の恭蔵さんがその詞に曲をつけた歌。
ご夫妻が大塚まさじさんに
「これ歌えよ」とプレゼントしたのだとか。
哀愁漂うメロディーと、ノスタルジックな歌詞。
名曲。

KUROさんは1997年に乳がんで亡くなり、
その3年後の命日に恭蔵さんが自ら死を選んだ。
微笑ましくも哀しい夫婦の物語。
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