風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

東京オリンピック・パラリンピック

2019-08-01 | スポーツ
事務所で仕事をするときはいつもFMをかけている。
先日の番組で、リスナーから寄せられた
「東京オリンピックに興味がない」
というメッセージに対し、女性パーソナリティーが
「せっかくのオリンピックなんだから盛り上がりましょうよ」
というコメントは発せられた。

いや、申し訳ないけどワタシも全く興味がない。
選手たちに罪はないし、五輪そのものはよく見るけど
どうも東京での開催にお祭り騒ぎする気にならないのだ。

ケチのつき始めは国内立候補都市を決めた時のこと。
当時の石原都知事が、やはり立候補していた福岡市に対して
もうボロクソの悪口大会。
果ては福岡開催を応援していた姜尚中さんに対して
「変な外人が何か言ってる」呼ばわりだ。
もうその時点で東京開催に興味がなくなった。

東京は一度リオデジャネイロに敗退した後
再度の立候補で決定したのだが、その際の安倍首相の
「福島の放射能はアンダーコントロール」発言にも頭にきた。
どこがアンダーコントロールなのだろうか。
しかも「震災復興五輪」とかなんとか言っていたが
結局五輪設備の工事のために人手不足となり
被災地復興そのものが遅れている状況。
どこが復興五輪なのだろう。

そして、東京に決まる際の贈収賄疑惑も解明が進まないまま。
新国立競技場も当初の見込みから大幅に予算が嵩んでいるという。
設計も、そしてロゴデザインもいろいろあってやり直した。
それらの金は全国の国民からの税金なのだが
五輪開催で儲かるのは首都圏の大手企業ばかりだ。
なんか政界と財界による蠕きが陰に見え隠れしていて気味が悪い。
そんなこんなの五輪にまつわる醜聞をみんな忘れたのかな?

1964年の時とどこが違うのか考えてみた。
昔は「東京オリンピック」と言いながら、
焦土と化した日本全国の復興を果たした結果の開催。
しかもほんの12年前までアメリカに占領されていた日本が
ようやく世界の一員として認められたという「国の祭典」だった。
今回は「日本」ではなく「東京」ばかりが目立つ。
全国から金や人を集めて、利益を得るのは東京ばかり。
そんな大都会の欺瞞がチラチラ見えるのだ。

五輪入場券争奪協奏曲がニュースになっているが
少なくとも岩手の私の周囲では申し込んだという声を聞かない。
地方は冷めている。
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