風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

26年前の今日

2021-01-17 | 社会

当時盛岡まで車で通っていた私は
雪道運転のために5時すぎには起床し
TVを見ながらストーブの前で着替えをしていた。
NHKニュースがいきなり途切れ
「関西方面で大きな地震」という速報が。
大阪や京都の震度はすぐに出たのだが
神戸だけはいつまでも速報の震度が出ない。
その9年前に新婚旅行で神戸に行っていた私は
そのことが妙に気になりつつ出社した。
昼休み、近くの食堂へ行った時にTVで見た光景。
言葉が出なかった。

高校の同級生が神戸に住んでいた。
携帯電話などなかったその頃、連絡の取りようがない。
職場へ電話するももちろんつながらない。
何度かチャレンジし、
ようやく職場にいた同級生と話せた時には
阪神大震災からもう10日が経っていた。
高校時代はいつもふざけて話をしていた同級生は開口一番
「神様は何でこんなことをするんだろう」と言った。
自分の家は多少の損害で済んだが、近所の家がたくさん倒壊し、
みんなで救助にあたっていたとのこと。
助け出すことができなかった人たちを何人も見たという。
返す言葉が見つからなかった。

あれから26年。
その間起きた東日本大震災からも今年で10年になる。
風化させてはいけない。忘れてはいけない。
だから今も風音は「満月の夕」を歌う。
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