風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

七夕

2018-07-07 | 文化
全国的に大雨が続いていて災害となっている。
七夕の雨は催涙雨と言うらしいが、
そんな風情どころじゃない量の雨が降って被害も。
早く治ることをねがっている。

さて七夕。
五節句のひとつで、古代中国から伝えられた風習として
本家中国はもちろん、日本、韓国、ベチナムなどでも
特別な節目の日として祝われるらしい。

五節句は最初の1月7日はよくわからないが
(七草粥を食べる日ということだけ残っているかな?)
あとは3月3日の上巳の節句(いわゆる桃の節句)、
5月5日の端午の節句と続き、7月7日の七夕があり、
9月9日の重陽の節句となる。
(一番大きな奇数=陽の数字が並ぶめでたい日。菊の節句)

言うまでもなく、彦星と織姫の逢瀬の日だけど、
要は天帝の娘である織姫と婿の彦星が仲よすぎて仕事をせず、
舅の天帝が怒って2人を引き離したという話らしい。
単に、娘を婿に取られ、面白くなくてへそ曲げた
舅の話じゃないかとも思うのだけれど(笑)
その話と願い事を短冊に飾るのはどういう関係あるのか分からず
ちょっと検索をかけてみた。
笹に短冊を飾るのは日本だけらしいが
それもどうやら夏越の祓の茅の輪が元々の起源のようだ。
半年間の厄払いと愛する男女を祀る風習が結びつくというのも
なんだか面白い。

とはいえ、現代は新暦(グレゴリオ暦)。
本来なら旧暦で夏の風習を祝うべきところなのだろう。
残念ながら新暦の7月7日は普通なら梅雨真っ只中。
(今年は明けたところもあろうが、当地はまだで、予報も雨)
表面的ではなく、古来続く有職故実を行おうとするならば
やっぱり旧暦で物事を考える必要があると思うんだ。
今日は旧暦で言えば5月24日。
確かに夏ではあるけれど、五月雨の季節だね。

ちなみに着物やお茶の世界では
袷を着る季節、単衣や絽を着る季節、炉を開く季節など
いろいろ決まりごとがあるけれど
それは新暦に準拠した季節になっているのだろうか。
それとも旧暦で決まっているものを新暦に合わせている?
炉開きなどはちょっとまだ暑いよねぇ(^^;
コメント
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