風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

8月15日

2016-08-15 | 世界・平和

ふと思ったんだけど
もしかしたら「今」という時間は
過去の2度に続き、
3度目の歴史の転換点なのかも知れない。

1度目は昭和11年2月26日。
言うまでもなく「二・二六事件」。
「君側の奸漢を廃し、天皇親政」を掲げ
暴力をもってクーデターを起こした陸軍尉官たちを
当の昭和天皇は「反乱軍」と判断した。
この時の判断は事件そのものを収束させたと同時に
過激な軍部若手将校達に
「へたに力でコトを起こすと反乱軍になる」と
暗に自制を促すことに繋がったと思うんだ。

2度目は言うまでもなく終戦詔勅の御聖断。
遅きに失したとの見方も現代にはあるが、
当時の帝国憲法においても
天皇は立憲君主として直接世事に参与することは無かったが
この時ばかりはポツダム宣言受諾を閣議決定できず、
後先考えず、一般国民まで巻き込んで
暴走していた軍部を抑えるにはこれしかなかった。
その決断と自らマイクの前に立った行動力は
賞賛すべきことだと思っている。

そして今回。
またしても平成天皇はマイクの前に立った。
「いま黙っているわけにはいかない」
というお気持ちは過去3度の決断と変わりない。
憲法が変わり、天皇の統帥権や統治権は無くなっても
象徴天皇として、その発言は絶対的。
憲法に触れないよう慎重にお言葉は選ばれていたが、
それでもその決断は重い。
将来、日本という国の歴史を振り返った時
今回の御発言は大きく語られるべきことだと思うよ。
そういう意味で、今は「日本の歴史の転換点」。

おりしも今日は71年目の終戦記念日。
本当は常に振り返るべき歴史なのだけれど、
そうじゃなくても、せめて今日はもう一度歴史に学ぶ日。

そして我々上根子神楽にとっては
毎年恒例の金比羅講奉納夜神楽の日。
今年はもう暑さのピークを越えていて良かったな。
気持ちいい季節に裸電球の下の神楽。
お近くでご都合がいい方はぜひお出かけくださいまし。
なかなか風情あると思いますよ。
写真は昨年の翁舞。
コメント
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