風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

次代を育てる

2008-08-12 | 風屋日記
北島はすごい。
フィジカル面ももちろんだけど
前半の50mの競った場面でも自分のペースを守り通し、
焦ることなく、大きく伸び伸び泳いで記録を作った
あのメンタル面がすごい。
昨夜次男から来たメール・・・
「北島すげぇ!! 後半50mは見てて鳥肌が立った。
 それにしても、この前集中体育で100m平泳ぎ計ったけど、
 オレは1分35秒だった。58秒台ってどんだけだよ(汗)」
世界記録と自分を比べるとは無謀なヤツだ(^^;

ところで今日の朝日新聞に書いてあったのだが
北島は練習の合間に各地の小学校を回っているのだそうだ。
「自分が小学校の時、
 オリンピック選手がスイミングスクールにやってきて
 すごいオーラを感じたことが今に繋がっている。
 自分も子どもたちの目標になりたい」
とのこと。
これはとても大事なことだと思う。
憧れが夢になり、そして目標になっていく。
それがまた次代の人材を創っていくのだと思う。
ここにも北島の競技に懸けるだけではない
自ら担うべき役割への高い意識が現れている。

「かわいそうな象」は
戦時中、空襲の際に市中に猛獣が逃げ出さないよう
事前に動物園の動物たちを毒殺したという
平和を祈る絵本として有名な話。
私も小学校4年の時、先生から繰り返し読んでもらった。
ラジオパーソナリティーの秋山ちえ子さんは
夏にラジオでこの絵本を朗読する活動を
平和の祈りとともに何十年も続けているのだそうだ。
そして、これまた今朝の朝日新聞で
秋山さんの活動に共感を覚えたという
アメリカのミュージシャン、シンディー・ローパーさんが
英語でこの話を朗読するという記事を読んだ。

ミュージシャンとしてやりたい仕事もたくさんあろう。
平和への訴えも歌を通して行うこともできる。
それでもシンディーさんは秋山さんの後に続き
子どもたちへの朗読を音楽活動の合間に行うことを選んだ。
心に響く記事だった。
これまた、音楽に懸けるばかりではない
自ら担うべき役割への高い意識が感じられる。

次の世代への強いメッセージは
何も彼らだけが発することができる訳ではない。
私たちも自分ができることを見つけ、
ほんのささやかでもいいから実行できればと思う。
1滴の水も集まれば大きな大河となる。
コメント (10)
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