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風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

「母と暮らせば」

2015-12-26 | 映画・芝居・TV



山田洋次監督最新作「母と暮らせば」を観た。
当時の匂いまで感じられそうなほどリアルでな画面を作った山田監督。
悲しみに耐えながら静かに、けれども必死で生きる母の吉永小百合。
彼女にそっと寄り添いつつ、やがて自分の新たな道を見つける黒木華。
自らも戦争で傷つきながら他人を気遣う黒木華の婚約者役浅野忠信。
母に少し甘えつつ、現世に心残りを見せる息子の二宮和也。
それぞれの気持ちのこもった製作と演技で
静かな慟哭が感じられる、穏やかながら哀しい作品となった。
人間の心の機微が表現された佳作。

とはいえ、これは個人的な感想だが
山田監督はあまりにも井上ひさしさんを意識しすぎたかな?
とても良い作品だっただけに、終わり方に少しがっかり。
あんなラストシーンまではいらない。
余韻が吹き飛んでしまった。
残念だなぁ。

とはいえ一見の価値はある。
特に若い世代の人たちに観て欲しいと思う。
モノクロだ始まる冒頭シーンの過酷さ、リアルさ。
感情を押し殺しながら肩を寄せ合って生きる母と遺された婚約者。
吉永さんはもちろん素晴らしいのだが、
黒木華さん、いい女優さんだなぁ。
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「どんど晴れ」

2015-10-05 | 映画・芝居・TV


NHK朝ドラを見るようになって1年。
最近は総合テレビ8時からではなく
BSプレミアムで見るようになった。
なぜかというと、
7:15から過去人気の朝ドラ再放送があり、
その後7:30から続けて見られるから。
ましてここ半年、再放送は「あまちゃん」だったから
1日のスケジュールが7:15~7:30を中心に回ってたほど。
地元岩手が舞台だったということだけじゃなく
あのドラマは本当に傑作だと思う。
クドカンのストーリーも、そしてキャスティングも絶妙。

さて2度目の「あまロス」を体感しているところに
次の再放送枠の番組宣伝が目に入ってきた。
またまた岩手が舞台の「どんど晴れ」。
こちらは以前ココで話題にはしたものの
時間に追われるサラリーマンだったためほとんど見てない。
・・・という意味で楽しみ。

ところで「どんど払い」とは物語の終わりを表す言葉。
(正式には「どんどはれぇ」と発音する)
「・・・なりましたとさ。どんどはれぇ」みたいな感じ。
以前話題にした時に「『どんど払い』の意味は不明」
と書いたけれど、その後教えていただいた。
(「平成の遠野物語」の影山さんより)
「どんど」とは藁クズである由。
むかしじいさんばあさんが、
囲炉裏端で縄ないや藁細工などを作りながら
孫に昔話を話して聞かせたというシチュエーションが由来。
「話も終わり、仕事も終了、さ寝るべ」ということで
散らかった藁クズを「払う」のだ。
それが「どんど払い」。
NHKのドラマはその『はれぇ」に「晴れ」をかけた。

「どんど晴れ」・・・いい言葉じゃないか。
期待しようかな。
内容に関しては以前のエントリーを参照。
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「海街diary」

2015-06-29 | 映画・芝居・TV

本でも、映画でも、芝居でも
早く次の展開が知りたいと思う作品もあれば
まだまだ、いつまでも終わって欲しくない、
もっとこの世界に浸っていたいと思わせる作品もある。
この映画は間違いなく後者。

なにか大きな事件や出来事があるわけではない。
普通に生きる姉妹の穏やかな暮らし。
妙にリアルに感じるのは
たぶんBGMが極端に少ないせいだろう。
軽妙でいて、心情をうかがわせる会話が中心をなす。
これがまた自然で、しかも深い台詞ばかり。
物語の展開に関する仕掛けも随所に見受けられる。
BGMが流れるシーンは合計しても3~5分ぐらいじゃないの?

そして姉妹の脇を固めるベテランの俳優人も味わい深い。
樹木希林、風吹ジュン、大竹しのぶ、リリーフランキーなど
ふと見せる表情や簡単な台詞で存在感を示す。
鎌倉の古い家、林や薮、湘南の海・・・
淡々と流れる時間の中に自分も存在してるかのように
感じられる2時間の作品。
原作を見ると・・・おぉ懐かしい吉田秋生さん。
昔「カリフォルニア物語」が好きで単行本も買ったものだ。
家族や兄弟間の心理劇が得意だと思っていたら
こんな穏やかな作品も描いていたのか。
原作も読みたくなったよ。

ところでこの作品のロケには
花巻市内も数カ所使われたとのこと。
三姉妹がすずと出会う山形の旅館は鉛温泉の藤三旅館だ。
そしてどうやらそれらの場所を案内したらしく
神楽仲間の名前がエンドロールの「撮影協力」に入っていた。
それもまた一興(笑)
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映画「あん」

2015-06-01 | 映画・芝居・TV


多摩全生園に行ってみたことがある。
数年前、近くで仕事があったついでだった。
以前、北条民雄の「いのちの初夜」を読んでいて



「あ、ここが舞台か」と思い立ってのこと。
とはいえ、中に入る勇気はなく
表から眺めただけだった。
それは怖れではなく
仲に住む人々を興味本位の目で見る
そんな自分が恥ずかしかったから。

人って哀しい存在だけど
どんな人の命も小さく輝いている。
人を殺す道具を輸出したり
それを持って海外に軍を派遣することを
考えている人たちにそれを知ってもらいたい。
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Life is an adventure

2015-03-30 | 映画・芝居・TV


先週で、NHK朝ドラ「マッサン」終了。
人気のドラマだったのは主演2人の好演もさることながら
テーマとなった「Life is an adventure」の言葉が
人々の共感を得たけっかだろう。
「人生は冒険旅行」
自分も背中を押された気分。

楽しみだったドラマが終わり、寂しくなったところで
またまた新たな楽しみが。
まずは「あまちゃん」再放送。



来週からスタートでBSプレミアム7:15~。
最初の放送時は勤めていたこともあり
特に前半見逃していたから、再放送は本当に楽しみだ。

そして火野正平さんの「心旅」。
2015年春~夏の新シリーズがスタートする。
これも大好きな番組だ。
今回は和歌山から青森まで、岩手も通る。

これまた新年度からの楽しみなスタート。
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「耳をすませば」

2014-12-29 | 映画・芝居・TV
NHK地上波で毎週末朝放送されている
故人の生前のインタビューなどを
アーカイブ的に放送する同番組。
今朝は今年亡くなった2人の方を取り上げていた。
キーワードは「戦争に翻弄された人生」。
李香蘭さんと小野田寛郎さん。
「どんな理由があろうと戦争は人殺し」
「金かけて、それを壊して、人を殺して、殺されて」
「行くのが嫌でも行かなきゃならん時代」
「命令は絶対ですから」
人生そのものを振り回された2人の言葉は
重く、深く耳に残る。
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追悼

2014-11-21 | 映画・芝居・TV
「人を動かすのは金でもないし力でもない」

「人間が人間を想うというのは、最も美しいことだと思う」

「人と出会うには待っていてはダメ
 人と出会ういい風が吹く方に自分から行かないと」

昨夜のNHK「クローズアップ現代」内で
元気だった頃の高倉健さんが語っていた言葉だ。
不器用だけれども、
流されること無く真摯に、謙虚に、
そして周囲の人たちに感謝しながら生きる。
そんな健さんの生き方や役柄は
国境をも超えて多くの人たちの心に残っているはずだ。

でもね、どれだけの人たちがそう生きているだろう。
たくさん金が欲しい、地位が欲しい、人の上に立ちたい、
要領よく、損をせず、勝ち組になりたい・・・
生き方がそういうベクトルである人たちのほうが
今の日本ではマジョリティじゃないかな?
それは健さんとは正反対の生き方だと思うのだが。

健さんの生き方、人となりはまるで宮沢賢治の「雨ニモマケズ」
朴訥で、言葉少なに、でも周囲の人たちを思いながら生きた。
べつにみんながみんなそう生きなくても良いとは思うけど
でも真摯さ、謙虚さと周囲への感謝は忘れるべきじゃないし
古来日本人が持つ基本的生き方だと思うんだ。
(日本人だけじゃないけどね)
ワタシも、不器用でいい。得しなくてもいい。
要領なんて良くなくてもいい。
食っていけて、布団で寝られて、人に迷惑をかけず
できれば多少でも誰かの役に立てる仕事がしたい。
健さんほど立派な人間には足下にすら追いつけないけど
少なくとも方向性だけは間違っていないと
勇気づけられる存在ではあった。

ありがとうございました。
合掌


ところで、冒頭の健さんの言葉だが
アベさんはじめ、
今の政府要人たちはどんな風に聞くのだろう。
「意味が分からない」「そうは思わない」
のであればそれはそれで個人の考え方だからいいけれど
「まったくその通りだ」と思う人がいたら・・・
その人は自分がわかってないんだろうな。
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「不思議な岬の物語」

2014-10-15 | 映画・芝居・TV


台風による荒天が心配された一昨日は
封切りされたばかりの映画を見に行った。

泣いた。
何度も泣けた。
原作を下敷きにしながらも
また別の切り口によるストーリー。
吉永小百合さんはすごいと改めて再認識。
阿部寛さんの配役がちょっと疑問だったけど、
後半を見て納得。これまたいい役。

本筋と関係ないエピソードなどが何度か入り、
散漫になった感じがちょっと残念かなー。
原作(あるいはモデルとなった現実のお店)にあった
お客さんに合わせて選曲する音楽をかけるシーンが
そんなエピソードより必要だったかもね。
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「もっと泣いてよフラッパー」

2014-02-16 | 映画・芝居・TV


かつての吉田日出子さんの当たり役を
松たか子さんが好演。
歌もうまいし、何よりかわいい。
共演のりょうさんも惹かれる存在感。
そして松尾スズキさんが貫禄のつなぎ役。
バックの演奏チームの中心は
松さんのご主人の佐橋さん。
やっぱりギターはいい音してるね。
ピックギターのジャジーな演奏が基本だったが、
アコギでのボトルネックでブルースもいい。

それにしてもすごいのは
バック演奏者のほとんどが
演技やダンスにも参加していること。
皆さん多才だなー(^_^;)

Bunkamuraシアターコクーンにて。
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映画「小さいおうち」

2014-02-02 | 映画・芝居・TV


読んで良かった本が映画になった時、
見てがっかりすることがとても多いのだが、
本作は映画作品としてとても良かった。
ストーリーはほぼ原作踏襲だが、
役者たちの心の動き、その場の空気の作り方が
さすが山田洋次監督作品。
ほぼ全編セットによる作り物じみた画面も
それが演出に見えてくるから不思議だ。
暗い世相の中、いつもと変わらぬ明るい日常。

市井の人間は何気ないささやかな日常を生きる。
ちょっとした心の揺れすら大事件になるほど。
しかし時代や社会はそんな普通の人々を騙しながら
いつの間にか取り返しのつかないところへ連れて行く。
現代においても同じだろう。
特定秘密法、武器輸出三原則のなし崩し、
そして集団的自衛権行使と憲法改正への動き。
あぁこの作品は山田洋次監督による社会への警鐘だ。
もう一度見たい。

映画「小さいおうち」
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「標的の村」

2013-12-16 | 映画・芝居・TV


2007年、
沖縄県東村高江地区を取り囲むように
複数の米軍ヘリパッド建設工事が始まった。
住民たちに何の説明もなく。
反対するすべを失った住民たちは入口前に座り込む。
それに対して国は通行妨害で訴えた。
その場に居なかった8歳の子どもまで被告となった。
強行される工事。無言で作業を進める作業員。

実はここはヘリパッドではなくオスプレイパッド。
ようやく開かれた防衛施設庁による説明会では
「オスプレイ配備の際には伝える、説明する」との
長官からの話があったのだが、
実際には何の説明もなく、事前通告も無く、
オスプレイが配備されてしまっている。

この高江地区は、アメリカ占領下の時代から
仮想敵陣として、米軍の対ゲリラ訓練の標的だった。
そして(これまた何の説明もなく)
今もジャングル内ゲリラ戦訓練の目標とされている。
だからこそのこの地へのオスプレイパッド建設だった。
普通の民家の庭先に銃を構えた米軍小隊が現れる。
年に千回以上も地域の真上をオスプレイが低空飛行する。
学校でも授業にならないし、生活は脅かされる。
豊かなヤンバルの森が踏み荒らされる。
ベトナム戦争当時は枯葉剤散布疑惑もあった。
当たり前に、穏やかに生活したいという住民たちの願いは
簡単に裏切られ、反故にされ、蹂躙される。

オスプレイの普天間基地配備が決まった昨年、
那覇では大規模な反対集会が開かれ、
国会議員や那覇市長も参加してゲート封鎖が行われた。
しかしこれも、警察による強制排除によって
無理やりゲートは開かされ、配備されてしまった。
それでもまだ反対運動は続いている。
この映画はその一部始終を記録したドキュメンタリー。

印象的だったのは
強行工事しようとする作業員や
普天間ゲート前で強制排除する沖縄県警たちの表情。
彼らの胸のうちも複雑であるはずだ。
ウチナンチュ同士で揉み合うことの哀しさ。
彼らだって命令に従っているだけだ。
彼らに文句を言っても、実は仕方が無いこと。
命令を下す者は決して表に出てこない。

強制排除が続く中、
誰からともなく歌い始める安里屋ゆんたに
とにかく涙が出て仕方なかった。
薩摩藩に、明治政府に、日本軍に、米軍に
蹂躙され続けてきた琉球の悲しい歴史が
今もまだ続いている。
秘めやかな抵抗の歌が流れてくると
工事関係者も、警察官たちも
その凶暴な動きを鈍らせるように見えるのは
果たして気のせいだろうか。

これらの事柄は本土ではあまり報道されない。
そしてこれからは「秘密」にされて
ますます知られなくなるだろう。
でも、私たちは何とか知らなければならないし
それにできる範囲で抵抗もしなければならない。
叫ぶだけでは「テロ」と言われる。
今度は歌おうか。

「標的の村」琉球朝日放送制作
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「利休にたずねよ」

2013-12-09 | 映画・芝居・TV
原作は山本兼一さんの直木賞受賞作。
そしてこの本に出会ったことで
ワタシは茶の修行を始めることとなった。
「茶道とは定形を身につける作法」
という、それまでのワタシの固定観念を
「茶は自らの美意識表現方法」と変えてくれた。
(だから茶を始めた今も「茶道」とは言いたくない)
そんな茶の湯に生きた侘び茶の始祖の人生を
大胆に想像し悲恋物語にした新たな利休像。

普通は原作にハマると映画にはがっかりするが、
本作はそんな心配は全く無かった。
何と言っても海老蔵さんの利休が素晴らしい。
そしてセリフは少ないものの目で鬼気迫る演技の
利休の妻宗恩役の中谷美紀さん。
この2人の存在が映画全体をきりりと締める。
そしてこの映画が最後の作品となった団十郎さん。
孤独と戦い虚勢を張る秀吉の大森南朋さん。
寂しく美しい韓国女優のクララさん。
必要最小限の描写を残し、
大胆にエピソードを削り取って
緊張感溢れるストーリーを作っている脚本と演出。
まるで長次郎作の黒楽茶碗のようだ。

個人的には海老蔵さんのお点前に目が釘付け。
ブランクがあったというが
必要にして簡潔、無造作にさらりとこなすお点前は
これぞ利休のお点前と目からウロコがたくさん。
とにかく所作ひとつひとつがかっこいい。
DVDが出たら買って何度でも見よう。
あんなお点前ができるようになるのが、
まずはワタシの当面の目標。

映画「利休にたずねよ」12月7日~ 東映系
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オラたちはオラたちの道を行く

2013-09-28 | 映画・芝居・TV
NHK連続ドラマ「あまちゃん」最終回に続き
「週間ニュース深読み」に映った久慈の人々の姿、
そして楽天優勝に狂喜するファンの姿に
もう涙が止まらなかった。
(「深読み」の小野アナも涙ぐんでたよね)

大丈夫だ。もう充分に元気もらった。
アキちゃんとユイちゃんが前に1歩踏み出したように
オラたちはオラたちで歩き始める。
福島を踏み台にオリッピック・パラリンピック招致したり、
散々金をばらまいておいて消費税率上げたり、
意地ばかり張って隣国と仲悪くなったり、
相場や株価ばかり気にして金儲けに汲々としたり、
「被災地支援」と言いながらイザとなると腰引けたり、
果ては役人自ら「過疎地に復興はいらない」とつぶやいたり、
そんな人たちのことをボヤいていても仕方が無い。

アテにする方が間違っていた。
考えてみれば戦後の復興も
国民ひとりひとりが立ち上がって成し遂げたもの。
誰かの援助を待っていたわけじゃない。
オラダもオラダで頑張っぺ。
なに、とうほぐ人らしぐノー天気に
ヘラめぎながら笑いながらマイペースで
毎日1歩ずつ前に進めばいいだげのごどだ。
今までもそうしてきたべ。
まンず後ろ振り向がねで前向ぐべぇ。
そごがらだ。
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「少年H」

2013-08-19 | 映画・芝居・TV


降旗監督独特の
余計な説明や感情表現を排した眈々とした語り口。
子ども目線から見た戦争と、
その中で生き抜こうとする大人たちの姿。
最新の映像技術を駆使して当時の空気を再現し
市井に生きる人々を描いている。

戦後生まれの私たちにとって
戦中・戦後は昔の話であり歴史上の出来事だが、
こうやってリアルに再現された当時を見てみると、
なんだ今と変わらないじゃないか。
いろんな意味で。
デマや社会の空気に左右される
一般の民衆の愚かしさも。

日本人は基本的に真面目なのだと思う。
だから本筋からだんだんズレていき、
理不尽なことがはびこる社会になっていっても
いつの間にかそれを盲目的に信じてしまう。
ある種の幼さがこの国を危うくすることもある。
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「僕らはココで生きていく」

2013-06-12 | 映画・芝居・TV




岩手の人間による自主映画が完成し、公開開始。
大槌に設置された復興食堂を中心とした
復興ドキュメントとのこと。
監督は知人。
これからの各地での公開の成功を祈る。

こんな支援の仕方もある。
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