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風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

映画「ホテルローヤル」

2021-06-28 | 映画・芝居・TV

新刊が出たら即買いするほど好きな
作家桜木紫乃さんの直木賞受賞作が映画化された。
公開は昨年だけど、観に行く時間がなかったのでレンタルで。
桜木さんの作品の映画化ってだけでも食いついたけど
「マルカン大食堂の贈り物」主演の内田慈さんも出ているし、
テーマ曲が、高校2年の頃にヤマハポピュラーソングコンテストで入賞し
ラジオ番組コッキーポップでよく聴いていた
懐かしい柴田まゆみの「白いページの中に」だというのも
なんだかとても嬉しい。

ほぼ原作に忠実な内容だけど
もう少し主人公やその両親の心理描写掘り下げて欲しかったかなー。
様々なシーンが細切れで、下手したら表面的に眺めてしまう気がする。
そういう意味では、もっと長い映画でも良かったのかな。

人は誰でも、それぞれの幸せを求めながら
ドタバタ不器用に生きている。
原作ともに底辺に人生の悲哀を感じる作品。
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「望み」

2021-06-18 | 映画・芝居・TV

幸せな家庭に突然降りかかった衝撃の数日。
しかし家族ひとりひとりの「望み」は違う、という映画だが
一番恐ろしさを感じたのは無責任なネット社会の闇。
憶測でものを語り、噂を流す、顔の見えない不特定多数は
たぶん1年もしないうちに自分の行為を忘れる。
しかしそれによって振り回されたものたちの傷は
いつまで経っても消えることはない。
群衆に紛れ、その後ろから石を投げるという行為は
古来日本(というか人間)社会においては
姑息で卑怯な行為と言われてきたが
そんな倫理も現代においては失われてしまったようだ。
(関東大震災時の朝鮮人虐殺にも見られるように
 どうやらネットのせいばかりではないらしいけどね)
集団心理による軽挙妄動はもちろんだけど、
ネットの匿名性をなんとかできないものだろうかと思う。

父は息子を信じ、母は息子を守る。
そこからそれぞれの「望み」は違ってくる。
そこが大変リアルな物語。
悲しい結末ながらホッとしてしまったのは
私が「父親」だからだろうか。

映画「望み」監督:堤幸彦、主演:堤真一・石田ゆり子
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ニューシネマパラダイス

2021-05-06 | 映画・芝居・TV

これまでの人生で観た映画のNo.1は
昔から今に至るまで「カサブランカ」だった。
テレビでしか観たことないけどね。
死んだ親父が昔のフランス映画やアメリカ映画が好きで
「望郷」や「外人部隊」「ミモザ館」「舞踏会の手帳」・・・
テレビでいろんな古い映画を観せられた。
中でも、愛情、悔恨、思い出、アウトローな生活などなどを
カッコよさで表現しつつ、ちゃんとイデオロギーが込められている
「カサブランカ」が持つ映画のすごさを感じた。
劇中歌である「As Time Goes By」や最後の小洒落たセリフも。


でもね、最近は「ニューシネマパラダイス」がお気に入り。
あの音楽、シチリアどころかイタリアにも行ったことはないし
第二次世界大戦後の1950年代には生まれてすらいなかったけれど
どこか胸が締め付けられるような郷愁や懐かしさ。


私はもうアルフレッドの歳に近くて、その気持ちもわかるけど
でもやはりトトの気持ちになって観てしまう。
子どもの頃の思い出、初恋と失恋の辛さ、苦しさ、
アルフレッドとの歳の離れた友情、
訃報を聞き、30年ぶりに故郷へ帰る時に感じる急いた気持ち。
その背景にエンニオ・モリコーネの音楽が流れる。
何度でも繰り返して観たい。
20世紀の傑作ではなかろうか。

「ライフイズビューティフル」も素晴らしい映画だと思うけど、
あの作品は辛くて観ていられない。

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「マルカン大食堂の贈り物」上映

2021-03-06 | 映画・芝居・TV


明日は宮古でコレ。
もちろん私も駆けつけます。
映画の中に出てくるマルカン思い出写真集や
原案となった拙著「マルカン大食堂の奇跡」販売、
そしてもしかしたら少し話も。
お近くの方は是非ご来場ください。
「マルカン大食堂の贈り物」上映は10:30から。
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映画「新聞記者」

2020-12-26 | 映画・芝居・TV

先の戦争が終わって75年。
社会構造も、思想も、国家体制も、人も
全て変わったと思っていたけれど
実は戦前と何も変わっちゃいなかったと気づかせてくれる。
「この映画の」官僚たちの世界を見ていて
ふと甘粕正彦を思い出していた。
何が正しくて、何が間違っているのか、
自分は何をなすべきなのか、
そんなことを考えるいとまもなく国家に巻き込まれていく。
そしてそれは個人の責任にすりかえられる。

この映画はフィクションだ。
女性に暴行したとされる首相お気に入りのジャーナリストが
逮捕もされず、不起訴になった事件があったり、
これまた首相のお友達の学校法人に疑惑があったり、
その責任を感じた役人が自ら命を絶ったり、
不正を正そうとした官僚が不自然なスキャンダルで失脚したり
そんな現実と見間違いそうなシチュエーションが
ストーリーのあちこちに盛り込まれていたとしても
あくまでこれは劇映画だ。
そして現実と照らし合わせて考えなければいけないのは
この映画を観たひとりひとりだ。

妙にリアルな映画の中で
もっともリアルに感じたセリフの一言がある。

「この国の民主主義は形だけでいい」

背筋が凍る。
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「エール」

2020-11-27 | 映画・芝居・TV

朝ドラの歴史に残る名作だと思った。
戦時中の仕事に関して主人公の戦後の想いは
おそらく高村光太郎なども同じだったろう。
そういうことを描いた朝ドラは今までなかった。
細部までこだわりの演出も見事。
何度泣かされたことか。

特に最終回、
志村けんさんが出てくる演出は胸に迫るものがあった。
そして最終盤の言葉
「会えてよかった。出会ってくれてありがとう」
は、私も、
これまで私と出会ってくれたすべての人に言いたい言葉。

コロナの影響で後半の展開が早すぎたことが残念。
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「風の電話」

2020-11-21 | 映画・芝居・TV

ほとんど音楽もない、効果音もない、
手持ちカメラによるシーンが続いていて、
なんと主人公の台本上のセリフもないという
役者さんたちが出ているからこそ劇映画とわかる
まるでドキュメンタリーのような映画。
出ている人々がみんな自然で演技とは思えない。
根底に流れる主人公はじめ登場人物たちの悲しさと優しさ。
震災に津波で家族を失ったひとりの少女が
身を寄せていた広島から、故郷の大槌まで旅をする
ある意味ロードムービーなのだが
それまで心のうちに閉じ込めていた感情を
最後には解き放てるぐらい成長する姿を淡々と描く。

途中、40歳を超えてシングルマザーの道を選ぶ女性や、
日本に亡命しながら入館に拘束されるクルド人たち、
やはり津波で家族を失った男、
福島第一原発で故郷を壊された家族などが横糸となり
主人公の旅に絡んでいくのだが
そのすべての人々がみなさりげなく優しい。
たぶんそれは自分の内にも哀しみを抱えているから。

とにかく主人公役のモトーラ世理奈さんがすごい。
2020年ベルリン映画祭において
準グランプリにあたる国際審査員特別賞受賞。
重いけれど、何度も見たい作品。
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ヒーローもの、アニメ、特撮番組

2020-10-22 | 映画・芝居・TV

ウルトラQの放送は1966年。
私が小学校1年の時だ。
オープニング映像が不気味だった印象がある。
人間たちが怪獣に立ち向かう設定だから
後のヒーローたちが最後に怪獣に打ち勝つ
ある意味水戸黄門的予定調和なストーリーと違って
けっこうハラハラする番組だったように思う。
次がウルトラマン。
ヒューマンドラマ仕立てになっていたりして
特にジャミラの回は涙なしには見られなかった。
最近知ったのだが、
脚本がまだ日本に復帰していなかった
沖縄出身の方だったらしく
ウチナンチュの心を描いたものもあったという。
子どもながら
単なる勧善懲悪ではなくヒューマンなストーリーということを
ちゃんと理解していたと思う。

そのあとはキャプテンウルトタを挟んでウルトラセブン。
この2作は宇宙が舞台で、出てくる悪役は宇宙人たちだった。
これらが放送されたのは1967年で
アポロ11号の月面着陸の2年も前のことだった。
私が夢中でウルトラシリーズを見たのはここまで。
ウルトラシリーズはその後も続くが
ほとんど記憶にないほど興味を失ってしまった。

仮面ライダーシリーズが始まったのは1971年。
私は小学校5年生で、
友人たちは仮面ライダースナックについてくる
カードを集めるのに夢中だったが
私は番組を含め、まったく興味がなかった。

テレビアニメは
1963年の鉄腕アトム、エイトマン、鉄人28号、狼少年ケン、
1964年のビッグX、1965年のスーパージェッター、宇宙少年ソラン、
オバケのQ太郎(オバQ)、ジャングル大帝、
1966年のハリスの旋風、魔法使いサリー、
1967年の冒険ガボテン島、ドンキッコ、おらぁグズラだど、
1968年の巨人の星、怪物くん、妖怪人間ベム、
1969年のひみつのアッコちゃん、ムーミン、
1970年のいなかっぺ大将と
1971年のふしぎなメルモまでは見たが
それからはテレビアニメへの興味そのものがなくなった。

ところで、そう考えると
ヒーローものや子ども向けアニメから卒業するのは
だいたい10歳ぐらいだろうか。
興味を持つ年代と失う年代では何が違うのだろう。
そして、特にアニメだが
徐々に興味を持ってみるジャンルが変わってくるのがわかる。
勧善懲悪というか、敵を倒す系のアニメは
小学校に入る頃にはもうあまり見なくなっている。
男の子が「敵」と戦うのは小学校低学年までと考えていい?

自分の子どもの頃のことを思い出してみると
子どもの成長過程がわかる。
幼児に対して
「鉄砲や刀を振り回して、将来が心配だ」
と嘆くどこかのお母さんの話を聞いたことがあるけれど
そんなのは成長過程のほんの一時のこと。
教育やしつけを大人の感覚で考えるのではなく
自分のその頃を思い出してみると
子どもの気持ちもわかると思うんだな。

ということを
いろいろ思い出しながら思った。
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岩手芸術祭 映像フェスティバル

2020-10-21 | 映画・芝居・TV


今年1月に続いて、「マルカン大食堂の贈り物」2度目の上映。
1月の観客は花巻の方々が中心だったので
それ以外の地域の皆さまにご覧いただくことが嬉しい。
この機会に是非観て欲しい。
当日、会場でお会いしましょう。
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HUMANIENCE「オトコとオンナ”性”のゆらぎのミステリー」

2020-10-06 | 映画・芝居・TV

面白い番組が始まった。
超文系人間だけど(^^; なぜか昔から生物は好き。
おまけに性の話はソーシャルな文脈とは切り離せない。
それにしても、世界の研究がここまで進んでいたとは驚き。
性差別やセクシャルマイノリティ差別を繰り広げる
政治家のおっさんたちはこう言う番組で勉強すべきだ。
なにせ「男は将来いなくなるかもしれない」のだ。

性別を決めるのはX染色体とY染色体の組み合わせ・・・
という、疑ったこともない常識が覆される。
「一夫一婦制」という結婚制度すら
生物学的な研究により、疑問を呈される内容だ。
それもまた驚き・・・ながら
でも昨今の社会を見ていると、段々人間たちは
「本来あるべき姿」に戻りつつあると思う。

ところで「LGBTは非生産的な存在」などと曰う議員がいるが
実は「性スペクトラム」は種としての生存戦略。
残念ながらその議員の考え方こそ人間の生存を危うくする。
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映画「糸」

2020-09-12 | 映画・芝居・TV

久しぶりで映画館での鑑賞。
歌や映画で意味する「糸」は人生。
2本の糸(2人の人生)が時々絡みあいながら
最後には織られていく物語だ。
よく言われる「運命の赤い糸」とはちょっと違うかな?
でも見方によっては物語の中に赤い糸も見えるかもしれない。

私は基本的に「運命の赤い糸」は信じていない。
一度握った手を離したら、2度と握れないとすら考える。
だからこの映画の主人公たちのように
何度も黙って相手を見送ることはできない。
言いたいことは飲み込まずに言う。
握った手を離したくなければ離さない。
普通はそうだろう。
けれどもこの作品は何度も再会を果たすことになる。
2人のそれぞれの糸(人生)を描いた物語だと理解しつつ
実は「帰る場所」の物語だからなのだろうと感じた。
帰る場所があったからこそ(それに気づいたからこそ)
2本の糸はまた紡がれることになった。

主役のひとりを演じた菅田将暉さんがすごい。
様々な役を演じたかれを見てきたが
それらを同じ人間が演じているとは思えないほど
その役になりきっている役者だなぁと。
例えばドラマ「MIU404」の菅田さん、auのCMの菅田さんと
この映画の菅田さんはそれぞれ全く別な人間だ。
素晴らしい。
小松菜奈さんの目の表現にも惹かれた。
美人だとか、スタイルがいいとか、そんな魅力とはまた別な
ぐいぐい引き込まれる魅力を感じた。

昨年、映画撮影の立ち合いをして以来
映画の見方が大きく変わった。
1カット1カットの撮影を繰り返してのあの演技。
プロの役者ってやっぱりすごいなぁ。
そして最終的な作品イメージを最初から持った上で
コツコツ撮影や編集をチームで積み上げていく
製作スタッフの仕事もすごい。
同じ「創る」仕事をする人間としてとても勉強になる。
かくあらねば。
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「SCOOP !」

2020-09-05 | 映画・芝居・TV

Netflixで鑑賞。

雑誌が売れるかどうか、
売れるためには手段を選ばず・・・。
そんなスタッフの暗躍が今もどこかで行われている。
私自身はスキャンダルに全く興味はないが
何とかして雑誌を(あるいは記事を)売ろうとするのは
その努力は(良し悪しにかかわらず)よくわかる。
それにロバート・キャパへの憧れは私も持っているから
結構心情的に思い入れを持って見た。
なかなかの作品だと思う。
特にリリー・フランキーの鬼気迫る演技と
体当たりの二階堂ふみは秀逸。
主役は福山じゃない気がするなぁ。
誰がよかっただろう。
オダギリジョー?
いや、もっとエロくて熱い感じ。

しかし、週刊誌の仕事って過酷だ(^^;
編集の人間だけじゃなく、印刷会社の方も。
こんな仕事な勘弁だ(笑)
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「塀の中の中学校」

2020-06-21 | 映画・芝居・TV

DVDレンタルで借りてきたものだから、映画かと思っていた。
2010年の秋にTBS系で放送された単発ドラマとのこと。
モンテカルロ・テレビ祭で最優秀作品賞、モナコ赤十字賞と
渡辺謙さんが最優秀男優賞を受賞したのだそうだ。

初っ端、主役の渡辺謙さんが花巻出身という役柄に驚いたが
なぜかというのは後半わかる。
フィクションながら、ドラマ制作に先立って放送された
ドキュメンタリーが下敷きにあるという。
なんか、人間って哀しくも愛すべき存在だなと感じられる作品だ。
人は罪を犯すけれど、その事件には背景がある。
(現代では事件を起こす背景まで思い及ぶ人は少なく、
  罪の表相に対して罵倒の声がオンライン上を飛び交う)
その心の闇を埋めるものが中学校での達成感だったのだなぁ。

渡辺謙さんと、面会に来た息子役の森山未來さんのやりとりが泣けた。
実際にこの時、左半身が不自由だったすまけいさんも
そのままでの迫真の演技が見事。
大滝秀治さんといい、すまけいさんといい、
いい役者さんたちがこの10年で亡くなってしまった。
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「初恋〜お父さん、チビがいなくなりました」

2020-06-14 | 映画・芝居・TV

藤竜也さんと倍賞千恵子さんが主演の映画。
結婚後何年も経った、どちらも不器用な夫婦の純愛物語だ。
女性作家の手による漫画が原作らしいのだが
実際その通り、男の目から見てあまり共感までは難しい。
第一あんなセリフは現実には無い(^^;

しかし、どちらも長年連れ添って80歳も近くなった夫婦でも
出会いや若い頃の幼い恋心があったという描き方は
それはそれで齢60歳近いとなんとなく親近感を覚える。
そんな2人だけの思い出は誰しもあるわけで
老人は1日にしてならずというところ。
どんな年寄りでも若い頃があり、溌剌とした日々があり、
笑ったり苦しんだりした頃があり、相手との出会いがあり、
そして長い時間を経て今に至っている。
その年月を経て、夫婦は長いこと着慣れて体に馴染む服のように
そこにいるのが当たり前の存在になるのだろう。
そんなことを改めて感じさせてくれた作品だった。
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「Fukushima50」

2020-04-14 | 映画・芝居・TV

ごめんなさい、ごめんなさい💦
全国的に飲み屋さんや映画館への自粛が求められている中、
先週土曜日映画を見に行ってしまいました😅
でも映画館の中には5人。
ほぼ貸切状態での鑑賞だったので感染リスクは低かった。
ってことで許してください💦

で、「Fukushima50」。
未曾有(みぞう)の自然災害が引き金となった人災に
現場の人たちが、自らの命をかけて立ち向かった物語だが
(実話ベースだけど、物語とさせてください)
その描き方は正直言っていかにもKADOKAWA映画だった。
批判するつもりはない。
この方がおそらく多くの方々の心に届くと思うから。
でも、実際はこんなもんじゃなかったんだろうな。

先が読めない危険な状況の中で現場の人たちは必死。
もちろん日本全体が危険に見舞われたわけで、首相官邸も必死。
そんな中、東電本社の右往左往ぶりが際立つ。
その瞬間、瞬間に何が一番大事なのか、何をすべきなのか
現場も政府も必死に模索続ける中で
メンツや忖度や体面を保つことばかりの東電本社は
専門家ではない幹部達が情報を隠匿。
そのため官邸と現場の間の乖離が起きて混乱につながる。
おや、ごく最近どこかで見た景色だ。

「できることは何でもやる」現場と官邸。
必死で保身を図る東電本社。
森友疑惑における財務省の姿も当時の東電に重なるし
コロナ対策で、一般国民に自己責任を押し付けるアベ政権も
当時の東電本社と重なって見える。
こんな時にこそ危機管理能力が問われるよね。
「できることは何でもやる」
状況はもう待ったなし。
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