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風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

コロナ禍支援 花巻プロジェクト

2020-04-29 | 世界・平和

参加店舗受け付けを始めて10日、
チケット販売を始めて5日。
ぼちぼち周知が広がってきて売れ始めています。
が、まだまだ支援できるぐらいにはなっていません。
ますます皆さんのお力が必要です。


若い人たち中心に変わってきつつあった花巻。
ようやくまちが活性化する息吹を感じ始めたところに
今回のコロナクライシスです。
せっかく動き始めたムーブメントの火を消したくありません。
この状況をいかに乗り切るかによって
もしかしたら「Beforeコロナ」よりも
もっとステップアップした「Afterコロナ」の社会が待っているかも。
そう信じて私たちはこのプロジェクトを始めました。

これまでの数日の運営で気づいた修正点を元に
店舗向け「参加申込書」と「チケット購入申込書」のフォームを
走り続けながら若干修正いたしました。
今後はこちらをご使用いただければと思います。
よろしくお願いします。






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アフターコロナ

2020-04-28 | 世界・平和
全国民に10万円支給とか、賃料や税金の支払猶予とか、
無利子無担保の特別融資だとか、いろいろ施策はあるものの
自治体ごとに対応が違って不公平な「協力金」ではない、
明確でわかりやすく、正当な権利といえる補償もないままに
たくさんの業種の企業、店舗が自己責任の営業自粛に追い込まれている。
みんな生き残るのに必死。
2月末からコロナクライシスに振り回されている学校も同様。
地域によって休校だったり、授業を行ったり。
運動部の大会もすべて中止となり、今後の開催も不透明だ。

さて、世界中を巻き込んだコロナクライシスもいつかは終わる。
しかしこの大混乱は少なからず世界を変えた。
(9年前の東日本大震災からの影響ももちろん)
「アフターコロナ」の世界、社会はどう変わるだろうか。

仕事はテレワークが浸透しているだろう。
日本独特の捺印文化も薄れるはずだ。
となると、別に仕事は集まらなくても支障はなくなる。
都会の脆弱さも露呈してしまっているから
おそらく大都市から地方への分散が始まるだろう。
その時のために、地方では、
ビジネスや生活のインフラ整備を行っておく必要がある。

学校も同様。
おそらくみんな集まっての画一的な知識詰め込み教育は
徐々にでも無くなっていくのだろう。
クラブ活動は学校の課外活動から地域活動へ。
オンラインでの繋がりがより身近となり
学校を超えた様々なコミュニティもできてくるだろう。
ならば都会の大学に行く必要はない。
なにかあった時に、子どもが離れている大変さがわかったから、
地元進学も増えていくのではないだろうか。

そして貿易。
自国主義やナショナリズム、ポピュリズムの力が増し、
グローバル経済が元に戻るには少し時間がかかるのかも。
となると、頼りは内需だ。
輸入に頼ってきた生活用品を
できるだけ国内で賄う流れができるのではないか?
そしてそれは食も。
これから国内食糧需給率を上げていく必要がある。
これまた地方の生産力が必要だ。

ということで、これからの時代は地方こそ重要。
大都会にくっついていくのではなく
各地方ならではのアイデンティティを持ったところが強い。
日本という国を構成しているのは大都会じゃない。
「アフターコロナ」は、少なくとも日本には、
案外いい方向に導いてくれるのかもしれない。
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「いわて花巻みらいチケット」ご購入希望の皆さまへ

2020-04-27 | 世界・平和
先週土曜日、4月25日から販売が始まっていますが
急いだために体制が整っておらず、少々ドタバタしていて
「すぐ買いたい」という方々へご迷惑をおかけしています。
徐々にながら体制を整えますので、ご了承ください。

とりあえず「いま買いたい」という方は
下記「チケット購入申込書」をダウンロードして記入いただき
machi R&Eのfacebookページへのメッセージか
下記メースアドレスまでお送りください。
手続き後、郵送いたします。



mail:kazeya.kitayama★gmail.com(★を@に置き換えてください)

または販売協力店であるゲストハウスmeinnまで
記入済みの購入申込書をお持ちください。
その場で販売できます。(休業中のため不在の場合あり)

松田屋旅館さまと、せがわ京染店さま以外の参加店で
直接お買い求めもいただけますが
まだ体制が整っていないため、
購入申込書をお持ちいただいた後で、
少々お時間いただく場合がありますことをご承知おきください。
よろしくお願い申し上げます。
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「いわて花巻みらいチケット」発売開始

2020-04-26 | 世界・平和



「花巻みらいチケット」本日から販売開始です。
ご購入希望の方は下記メールアドレス宛か、
machi R&Eページからのメッセンジャーにて
現在の一覧表から支援したいお店を選び、お申し出ください。


またゲストハウスmeinnさんでは
どの参加店の分も直接ご購入いただけます。
せがわ京染店さん、松田屋旅館さん以外のお店では
それぞれのお店分のチケット直接のご購入もできます。
みんなで花巻の店を支援しましょう。
ご参加店は今後も随時受け付けています。
(その都度一覧表も更新します)
お問い合わせください。
またご自身のお店のチケット購入PRもよろしくお願いします。

アドレス:kazeya.kitayama★gmail.com(★を@に)
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今こんな時だからこそ繋がろう

2020-04-24 | 世界・平和

東京の仕事と地元の仕事、ほぼ半々だった私の仕事だから
こういう状況になって東京の仕事のほとんどが飛んだ。
それでも一応「延期」みたいな形(だと思う)なので
以前以上にwebミーティングが増えた。
(遠隔地なので以前からちょこちょこあったけど)
顔を合わせてのミーティングと違い
webだと会話のやりとりではなくひとりひとり話す形になりがちで
通常のミーティングよりも結構長くなる傾向がある。
ちょっと構えるから冗談もあまり出ない。
明るい雰囲気になりにくいからブレストには向かない感じがするし、
人と人とのコミュニケーションというよりは
必要な情報の交換だけになってしまうきらいもある。
昭和なアナログ人間だからかもしれないけど、
何度やっても構えてしまうな。

コロナクライシスで世界や社会が変わりつつある。
もちろん爆発的なウイルス感染は医療崩壊につながるから
それは何をおいても避けなければならない状況の中、
もっと深刻なのはコミュニケーションだ。
ソーシャルディスタンスという言葉が生まれて
人と人との間は、フィジカルはもちろん、メンタル面においても
これまで以上に離れてきている気がしている。
各国は連携して対応することがなくなり自国のことで精一杯。
「グローバル」とか「多様化」「共生」という言葉が霞んできている。
各国ともポピュリズムが台頭し、
日本国内では政治家の利権が絡んで業界ごとの分断が進む。

個人の間でも自分の生き残りでいっぱいいっぱいの状況だ。
マスクをはじめとした買い占めや、感染者、マイノリティ差別が
あからさまになってきている。
現代文明を形作る元となった「コミュニケーション」が
新型コロナウイルスに、体だけでなく侵食されつつあるようだ。
自分さえ良ければ、他人を蹴落としてでも・・・
今、人類の人類たる倫理や価値観が試されている。

確かにこれだけ身近に命の危険が迫ると
必死に「生」を模索するだろうが
恐怖のあまり右往左往したり利己主義に走ったり
他人を疑心暗鬼で見る風潮が広がると、
コロナクライシス終息後もそれだけが社会に残るだろう。
今最も必要なのは「連携」と「ポジティブさ」。
みんなで協力しながら乗り切る方法を考えよう。
家で過ごなければならならないなら、
我慢を強いられるのではなく、
できるだけ楽しく過ごす方法を考えよう。
音楽が趣味の人は演奏動画をSNSにUPしてみようか。
読書や映画鑑賞が趣味の人はオススメをUPしよう。
家の中でファッションショーやってUPするのも楽しそうだ。
そしていろんな「SAVE活動」にも参加しよう。

国はアテにならないことがわかった。
我々自身で、ウイルスからも、社会や経済の転落からも
身を守ることを考えよう。
もちろん、世界や国がどんなことをしているか
こんな時でもきちんと注視し、覚えておくことも大切。
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machi R& Eの花巻支援プロジェクト

2020-04-20 | 世界・平和

4月1日に設立した
有限責任事業組合 machi R&Eとしての最初の仕事は
花巻まち散歩マガジンMachicoco発行でしたが
続いて「コロナ禍支援花巻プロジェクト」始めました。
ご参加いただく企業・店舗ご指名で
世の中が落ち着いてから使えるプリペイドチケットを
一般の方々に買っていただくもの。
支援したい企業・店舗を購入者が指定することにより
すぐにキャッシュがその企業・店舗に渡ります。
困っている会社、お店を少しでも支援するために
私たちができることを始めようと立ち上がりました。


↓こんなチケットをデザインし、製作中です(販売は4/25から)。


参加希望の企業・店舗の方はfbにメッセージをいただくか
下記メールアドレスまでご連絡ください。
参加のための詳細説明書などお送りいたします。

kazeya.kitayama★gmail.com(★を@に)
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コロナ禍支援花巻プロジェクト

2020-04-17 | 世界・平和
いうまでもなく、「密集」「密閉」「密接」の三密回避や、
感染拡大地からの来訪拒否・自粛の影響で、
観光都市花巻市内においても重大な産業停滞が始まっています。
一方で国からの支援策は充分なものではなく、
たくさんの企業、店舗とも経営存続の危機に瀕しています。
この際、花巻市独自でできるだけの策を早急に講じることが急務です。
それを鑑み、有限責任事業組合machi R&Eでは
「コロナ禍支援花巻プロジェクト」を立ち上げることといたしました。

2年間有効、500円チケット6枚綴り3000円の
「いわて花巻未来チケット」を、支援店舗指定で販売します。



それに先立ち、参加企業・店舗を募集します。
花巻市内に本社を持つ全業種、全企業・全店舗が対象です。
(経営者が花巻在住の方もOK)
参加企業・店舗の「未来チケット」を支援者に買っていただく方法です。
詳しくは文書にまとめてありますので
興味ある企業・店舗の方は下記メールアドレスまでご連絡いただくか、
facebookイベントページにメッセージください。
詳細をお伝えいたします。
なお、チケットの販売は4/25からスタートの予定です。

Kazeya.kitayama★gmail.com(★を@に変えてください)


焼け石に水の対応かもしれませんが、
手をこまねいている状況ではないと思います。
観光都市として、
そして主に市民に愛されている飲食店への、
多少なりとも支援につながることを期待します。
南米のハチスズメ寓話のように、
私たちは私たちができることをしようと考えました。
少しでも苦境にある企業・店舗の助けになればと思います。
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監視社会

2020-04-09 | 世界・平和
新型コロナウイルス禍が止まらない。
まぁ潜伏期間が約2週間と言われているから
たぶん今明らかになっている感染者は
3月末ごろに感染したものだと思うけど、
志村けんさんが亡くなって新たなフェーズに入り
それまで危機感が希薄だった若い人たちが自分ごととして
真剣に考え始めたのがちょうどその頃。
そして首都圏での感染者急増と緊急事態宣言で
ここ2週間ほどはかなり危機意識が広がったと思う。
その効果が検証できるのは4月下旬ぐらいかな。

特定業種に営業そのものの「自粛」を求める一方で
それに対応する保証を打ち出さなかったり、
一般世帯への救済金をめちゃめちゃ限定したり、
他国籍者や特定業種を差別したり、
いつまでもダラダラああでもないこうでもないと
右往左往する政府対応にも言いたいことは山ほどあるのだが
それ以上に危惧していることがある。

コロナ感染対策は簡単だ。
密閉空間、密集、密接な付き合いを控える。
手洗い、うがいをこまめに行う。
「もし自分が無症状感染者だったら」と考えてマスクをする。
それだけだ。
もっと厳密に防衛策を考えるなら服や髪にも気を使えばいい。
その考え方を元に、外出や店舗の営業自粛や
学校、公共施設などの休業が行われている。
あとは個々人が正確な情報を見分け、
ちゃんと自分で考えて対応すればいいだけのことだ。

しかし、それだけでは飽き足らず
他人の行動に対して「不謹慎」だの「家でじっとしてろ」だの
余計な口を挟む者たちがいる。
学校休校中の中学生たちが、部活がわりにロードワークしていると
「外出ていいのか?学校に言いつけるぞ」みたいな。
ちょっと考えればおかしな話だ。
学校は「密閉、密集」する場所だから休校になっている。
数人で外を走るのに何か問題でもあるのだろうか。
何も考えず「休校→家に待機」と考える方がおかしい。
休校となった子どもを公園で遊ばせていてもひと目が気になるという
親たちの話もよくあるようだ。
いわば「不要不急叩き」。
鵜の目鷹の目で恐ろしい監視社会になってしまっているようだ。

戦時中の「非国民」呼ばわりと同じトーンは
東日本大震災時の「不謹慎」でも顕著だった。
「コロナウイルスは某国の細菌兵器」だとか(ウイルスは細菌じゃない)も
関東大震災時の他国籍人虐殺に繋がったデマのようだ。
日本人は昔から本質は変わっていない。
だからこそ歴史に学び、反省すべきことは反省が必要だ。
歴史を修正しようとする輩は、今のままの方が都合いいのかな?
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「政治家」

2020-04-05 | 世界・平和
あっちもこっちも
ひとさわぎおこして
いっぱい呑みたいやつらばかりだ
     羊歯の葉と雲
        世界はそんなにつめたく暗い
けれどもまもなく
さういふやつらは
ひとりで腐って
ひとりで雨に流される
あとはしんとした青い羊歯ばかり
そしてそれが人間の石炭紀であったと
どこかの透明な地質学者が記録するであらう

               (宮沢賢治)
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「私は彼らを見棄てはしません」

2020-03-28 | 世界・平和
昨日の朝日新聞「折々のことば」より。
ドイツの文化メディア担当相のことばだそうだ。
「文化は時代が好調な時にだけ許される贅沢品ではない。
  それを欠く生活がいかに味気ないかを
  私たちは今、目のあたりにしている」
この苦境の時代に芸術を大切に思い、その補償を考える。
これこそが本当の為政者のスタンスだ。

国とは単なる人の集まり。
そこに国境の線引きをしているのは法的勝手に過ぎない。
国を国たらしめるのは何か。
「民族」ではなく、文化や価値観だ。
文化を大切にしない国は、国としての存在意義を失う。
今この大変な時に第一に考えなければならないのは
国を形作っている「人」であり、「文化」だろう。
決して和牛生産者や漁業関係者、観光業関係者ばかりではない。

「緊急経済対応」と言いながら
どうも政策や方針が右往左往していると感じる。
為政者が自らの支持者への対応ばかり考えるのは
単に税金で票を買っているにすぎない。
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今週

2020-03-09 | 世界・平和

明日は、あれから75年

明後日は、あれから9年。

1日飛んで、死んだ親父の誕生日。

どれも忘れてはいけない日。
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純粋なギモン

2020-03-07 | 世界・平和
イベント自粛要請、小中高校休校要請・・・
「議員はパーティーやってんじゃん」とか「休業補償はどうなる?」とか
「子どもたちを家に閉じ込めておけるのか?」とか
「観光業、輸送業、エンタメ業界が壊滅的な被害」とか
「すべて対応が後手後手じゃん」とか「日本経済はもう終わりだな」とか、
言いたいことは山ほどあるが、それはともかく棚に上げて考えてみる。
(よほど大きな棚がないと上げられない)

2月中旬からずーっと「この1〜2週間が山場」と言われ続けて1ヶ月弱。
「この1〜2週間」がいつまでも続いている。
さて、この「山場を超える」のは一体いつなのだろう。
何を根拠に「超えた」と言えるのだろう。
「感染者が急増中だから」という理由での「緊急事態」ならば
感染者が減るというのが一つの基準なんだろうけど、
そのためには人数把握が最も大事なことじゃないのかな?
その割には、
例えば検査を受けた人数が全国最低の岩手で4人と言われる。
いずれも陰性だったために、岩手での感染者は0。
しかしそれは検査していないからであって
東京だろうが、北海道だろうが、和歌山だろうが検査しなければ0だろう。
検査しているところと、していないところがある状況の中で
「山場」はどうやって決められるのだろうか。
いつ緊急の事態が解除されるかわからない状況の中で
粛々と自重している日本人は基本的に真面目なんだろうなぁと思う。
とにかく「解除」の基準をわかるように説明して欲しい。

今こんなことを書くと「非国民」とバッシングされそうだけど(笑)
ちょっと待った。
どこかで聞いたことがある状況だぞ、これは。
「『非常時』だからみんな政府の言うことに唯々諾々と従え」
「いま異を唱えるべきじゃない」
「国民一丸となってこの国難を乗り越えよう」
がだんだんエスカレートし
「欲しがりません(ウイルスに)勝つまでは」
になるような気がしてならない。
コメント (2)
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60年近く生きていると

2020-02-29 | 世界・平和
昔、警察署の取調室に入ったことがある。
自分が何かやらかしたわけではなく、
知人が出した被害届の参考人として話を聞かれただけだが
コンクリートで囲まれた殺風景な狭い部屋に
ひとつ置かれたテーブルと向かい合わせに置かれたパイプ椅子。
入り口とは反対側の椅子を勧められた時にはちょっと不気味だった。

裁判に絡んだことがある。
盛岡地裁から仙台高裁まで行った。
争いごとが嫌いな私にとって、相手の弁護士の尖った言葉は
心に突き刺さって気持ちがひるんだ。
こちらの弁護士がとても優秀で、全く問題なかったが
それでも心が荒み、嫌な気持ちしか残らなかった。

自殺した人の家族に寄り添ったことがある。
悲しむよりも怒った顔で、こちらの話は耳に入らないようだった。
当時高校生の娘さんがうちの息子と同い歳でやりきれない思いだった。

のちに複数人を殺して逮捕され死刑になった人と
事件前に会ったことがある。
ちょっと威張りがちだったがとてもフレンドリーな人だった。
人を殺して捕まり、刑期を終えた人とも会ったことがある。
どうやら反社会的組織に属している人のようだった。
強面の顔ではあったが、(私には)話していて優しい人だった。

たくさんの人たちの笑顔や嬉しそうな顔、嬉し泣きの顔も見たが
たくさんの人たちの泣く顔、打ちひしがれる顔、怒りに燃える顔も見た。
60年近く生きているといろんな経験を持つ。
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本末転倒

2020-02-23 | 世界・平和
「貯金」と「預金」の違いをご存知だろうか。
「貯金」とは文字通りお金を貯めること。
財布の中に貯めようが、金庫に貯めようが、蔵だろうが(笑)
「貯金」とはすべからくお金を貯めるという意味だ。
「預金」は「金融機関にお金を預けること」を意味する。
当然金融機関を使って(「預金」して)「貯金」する人もいる。
今でも高齢者を中心に「預金通帳」のことを「貯金通帳」と言うが、
恐らくそれは第二次世界大戦当時、国からの呼びかけで
「お国のために金融機関に『貯金』して質素な生活を」という
植え付けられたある種の倫理観が残っているせいだろうと想像する。

金融機関は「預金」された原資を元に融資して利ざやを稼ぐ。
それが金融機関のビジネスの根本だ。
だからある意味「預金」とは金融機関への「投資」とも言える。
「投資」には当然「預金利息」というリターンがある。
そうう意味では株式と似たものと考えられる。
「預金」はあくまで任意のものだから、
考え方によっては「好意によって金融機関の原資として投資」したと
表現することができるだろう。
金融機関では原資があればあるほど融資に回せるわけだから
言ってみれば「商売の武器」を豊富に持ちたい。
ということで、預金者囲い込みのために給与振り込みや口座決済、
最近ではキャッシュレス決済などを推奨してくる。

さて、最近の日銀によるマイナス金利政策の影響で
金融機関の経営が厳しくなってきた。
そこでどうやら預金口座に「銀行口座維持手数料」を課すことを
各金融機関は考え始めたと言うニュースが少し前に流れた。


これって、ちょっと考え方を変えると
企業への投資(株式購入など)するだけでお金取られるってこと?
投資ってのは資金運用のためにする場合が多いから、
逆に手数料を取られるのなら誰も投資なんかしなくなる。
口座決済などが増えてコストが嵩むようになってきたと言うけれど
元々は顧客を囲い込むために金融機関自身が始めたことじゃないの?
はじめは誰もそんなこと頼んじゃいない。
勝手に始めておいて「コストが嵩むから手数料を」って
そりゃ詐欺がよく使う手口だよね。

でも、本当の問題はアベノミクスによるマイナス金利政策だろう。
金利安くして、企業が融資を受けやすくし、
設備投資などにお金をつぎ込んでもらうことにより好景気を期待、
その効果として購買意欲を高めてデフレを解消する。
簡単に言うと、アベノミクスはそういうことになる。
融資を受けてどんどん設備投資できる企業にとっては大歓迎だ。
お金を持っている人も、より潤沢な資金で資産運用できる。
そうじゃない人たちは? 一般庶民はその影響で手数料を取られる。
金があるところへはますます金が集まり、金に余裕ないところから搾取。
それがアベノミクスの本質だ。
第一、デフレ解消と言うけれど、それは物価上昇という意味。
金がない人たちはますます生活が苦しくなるという寸法だ。
消費税増税も同じ考え方だよね。
家計に占める支払い消費税の割合は、
可処分所得が高いほど少なく、低いほど高い。
これが全額社会保障に当てられるならば誰にでも恩恵はあるが
そうでなければ明らかな金持ち優遇税制だ。
(ヨーロッパ各国では消費税率高いけど、
  社会民主主義に則ってその分社会保障がしっかりしている)

マイナス金利で恩恵を受けているのは大企業ばかりじゃない。
実は一番メリットあるのは国だ。
なにせじゃぶじゃぶ金融緩和している影響で
国家の負債額は減らないどころか増え続けているからだ。
プライマリーバランスなんざ知ったこっちゃないと
防衛費(軍事費)や経済対策費につぎ込み、
果てにはもりかけ云々や桜云々にも税金が投入される始末。
国の将来のための先行投資であるべき教育や文化、
一般国民に直接的に影響ある社会保障や地方交付税は
減らされていく一方だ。

すべて本末転倒。
これにより、当然格差は広がる。
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建国記念の日

2020-02-11 | 世界・平和
「建国記念日」ではない。
神武天皇が即位宣言した当時の1月1日を
現代の暦に換算したのが2月11日というわけだ。
とはいえ、史実としてその日にそういうことが本当にあったのか、
それどころか神武天皇が実存したのかどうかどうかすら
考古学上、古代史学上確定されていないので
あくまで神話上の伝説だ。

国なんてのは時の為政者が勝手に線引きしたのであり、
あくまで概念であって実態があるわけではない。
にも関わらず「命をかけて国を守れ」という人たちがいる。
国を構成しているのは「人」なので
「命をかけて」という時点で本末転倒。
「命をかけろ」と言われているのは
本来守られなければならない「人」だ。

私の勝手な定義だが
国とはそれを構成する人とともに「文化」のことだと思う。
四季を愛で、自然を畏れ、人と交わる。
歴史に学び、他人を気遣いながら正直に、謙虚に生きる。
弱者に手を差し伸べるのも日本古来の美徳だ。
果たして今の日本はそうなっているだろうか。

と、建国記念の日に思う。
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