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因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

因幡屋の4月はまだ静か

2012-03-26 | 舞台

 因幡屋通信、えびす組劇場見聞録の次号締切がひたひたと迫る時期でもあり、4月の観劇本数はまだ少なめで静かです。いやそうでもないか。

モナカ興業#11『ファウスト』(1,2,3,4,5,6)
 いつも新作を楽しみにしているモナカがゲーテの『ファウスト』≪第1部≫の混沌に挑むとのこと。公演チラシには「ハインリヒ、わたし、あなたが怖いわ。2012年、春、新宿」などと書かれて、まったく予想がつかない。
 モナカ、あなたが怖いわ。
かもめマシーン『パブリックイメージリミテッド』(1)
 3月24日付朝日新聞に「暗い心 つい読むイヤミス」の記事があった。嫌な気分になるミステリーを「イヤミス」といい、湊かなえの『告白』が先駆けだそう。「震災直後は『絆』や『癒し』を求める風潮が強まったが、時間が経ち、社会が一つの方向だけに向かうことに閉塞感を感じる人に選ばれているのでは?」書評家・大矢博子さんのコメントが興味深い。
 演劇について考えれば、鵺的(ぬえてき)の高木登(1,2,3,4,5)や、エレファントムーンのマキタカズオミ(1,2,3,4,5,6,7)の作品に、どうしようもなく惹かれる気持ちに似ているのだろうか。
 かもめマシーンの萩原雄太には、両者とも違う方向性を感じている。
ウンプテンプ・カンパニー第十一回公演『春を忘るな』
 昨年の公演が、劇評サイトwonderlandのクロスレヴュー挑戦編において賛否両論巻き起こした由。
*国立劇場 通し狂言『絵本合法衢』(えほんがっぽうがつじ)
 昨年3月の公演が震災後中止になり、残念でたまらなかった。再びの春がきて上演の運びになった。十五代目片岡仁左衛門が爛熟期の江戸歌舞伎、悪党二役に挑む。
*幹の会+リリックプロデュース公演『王女メディア』 
 平幹二朗が挑む最後のメディア、自分がみるのはこれがはじめてである。
パラドックス定数『HIDE AND SEEK』(1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14)
もうぜったいにはずせないパラ定の公演だ。チケット予約から代金振り込みの案内、振り込み確認からチケット発送まで、いつもながら行き届いた制作の姿勢には頭がさがる。優先予約のノベルティグッズも毎回楽しみだ。前回の『戦場晩餐』でいただいた可愛い蓮華は、描かれていた「ぱ」の字が消えてしまって悲しかったが(苦笑)。
こまつ座第九十七回公演『闇に咲く花』(1,2,3,4,5,6,7,8)
 本作はテレビ放映と生の舞台を1回ずつみている。
猫の会番外公演『12匹の由緒ある猫たち』
 これまで何度も公演チラシを手にしながら、なかなか足を運べなかった北村耕治主催のカンパニーにようやくお目もじがかなうことになった。今回は相馬杜宇(あいばもりたか)の戯曲を、劇団フライングステージ(1,2,3,4,5,6,7,8,9,10) の関根信一が演出する。

 

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