草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

先祖への畏敬の念なきインテリが国を誤らせる!

2013年05月19日 | 思想家

 開国だとか規制緩和だとか口走って、世の中全体を引っ張ろうとするのは、いつも軽薄なインテリである。柳田国男は「日本には、まるいことばを使う人と、四角い言葉を話す人と、二種類の人種がいる。ほんとうに日本をしろうとするならば、まるいことばをしゃべる人とつきあわなけれだめだ」と語った。鶴見和子も『われらのうちなる原始人』のなかで、そのことを取り上げていた。丸い言葉とは「かな文字」であり、四角い言葉とは「漢字」である。それは同時に、土民大衆と知識人の違いである。坊さんや神官を除けば、読み書きできるインテリがいなかった村では、土民大衆が村を動かした。それでも何ら問題は生じなかったのである。そこに柳田は目を向けたのだった。鶴見はインテリでない者たちを「われらのうちなる原始人」と位置づけるが、柳田はそこまでもったいぶらなかった。ありのままの事実を論じただけであった。それが現代人にまで受け継がれていることを、知って欲しかったのだろう。「私が嘘をつくと私の祖先が傍らに来てきてみているわけです」と柳田に言われれば、それを信じるか、信じないかの、二つに一つなのである。死んだ者たちとの交流を実感していたからこそ、土民大衆はインテリ以上の判断ができたのである。しかし、現状はどうだろう。漢字ばかりか横文字の氾濫が目にあまる。インテリが幅を効かせているから、右往左往してしまい、日本が危ういのである。

 

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米中接近に対抗するには適正な軍事力強化が急務だ!

2013年05月19日 | 国際問題

 オバマ大統領が誕生したことで、アメリカは変わってしまった。その現実と私たちは向き合うしかないのである。日高義樹は『米中軍事同盟が始まる』で、「中国はアメリカの敵ではない」と書いている。それを説明するにあたって、両国の間で、海軍の合同訓練を開始したことを挙げている。今後はそれが陸軍や空軍にも、拡大されるのは必至だという。そうした急接近は、台湾との関係にも表れている。オバマ政権はブッシュ政権が約束していた台湾へのF16戦闘機の売り込みを中止した。また、中共の新鋭戦闘機に対抗するための、「見えない戦闘機」F22の生産を突然中止した。そうした動きについて日高は、アメリカの軍事専門家の見方として、「オバマ政権が中国に対する軍事的な姿勢を変え始めたから」とのコメントを、わざわざ紹介している。その背景にあるのは、中共の経済的が拡大を続けており、アメリカとしてもそれを無視できないからだろう。戦後一貫してアメリカは、自由と民主主義の普遍的理念を掲げてきた。冷戦が崩壊したことや、アメリカが白人の国でなくなりつつあることで、国益を優先する国に変貌したのである。日高は「憲法をはじめとする法律を整備し、適正な軍事力を持つ必要があるが、早急になすべきは、日米安全保障条約に替わる体制をアメリカとともにつくりあげることだ」と主張する。しかし、オバマ大統領が中共寄りであるとすれば、まずは日本が国家として再生するしかないだろう。

 

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