草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

勝利者への卑屈な追従から今も抜け出せない日本!

2013年05月16日 | 思想家

 アメリカ軍などによる日本占領とは、どんなことであったのか。きちんと書いている本はない。真実に近いと思われるのが、山田風太郎の『戦中派焼け跡日記』である。日本人が悔しい思いをしたことが、ストレートに語られている。戦後の明るさを強調する進歩派の考えとは、まったく異なる。敗戦から間もない昭和21年1月17日の日記では、東京駅でのことが綴られている。「駅前の広場にも新駐兵が歩いていた。日本の女を連れたのが多い。ビルのあちこちに畳2畳もありそうな星条旗が碧空に翻って、それを仰いでいたら、可笑しいことに、目に涙がにじんできた」。そして、山田風太郎は新聞にも絶望したのだった。「今の日本の新聞は何処の国の新聞か分からない。今の日本の壇上には叫ばれる口、今の日本の紙に書きなぐられる筆は何処の国のものか分からない。寂しい。寂しい。あんまりひどい。あんまり惨めだ」。私が学校で教わったのは、敗戦によって日本は民主化されたとの一点張りであった。しかし、それは一面しか伝えていないのである。研ぎ澄まされた作家の感性は、暗黒の惨憺たる日本の現実を直視した。そこで聞こえてくるのは「飢餓の呻きと『戦争犯罪人』への罵倒と、勝利者への卑屈な追従の声ばかり」であった。それから70年近い歳月が経とうとしているのに、憲法9条の改正一つできず、日本人はそこから抜け出せないのである。

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飯島内閣参与の電撃訪朝に難癖を付けるマスコミを嗤う!

2013年05月16日 | マスコミ評

 日本の国益を守るためには、あらゆる選択肢を排除すべきではない。とくに北朝鮮との拉致問題の解決には、国家として全力で取り組むべきだ。飯島勲内閣参与が電撃的に訪朝したことで、拉致被害者が救出される可能性が出てきた。しかし、マスコミはそれに冷水を浴びせるかのような報道をしている。日本だけが突出すると、米中韓から不信感を持たれるからだそうだ。まるで頓挫するのを望んでいるかのようだ。核武装をして、恫喝してきている北朝鮮との対話を行うことは、日本の安全保障上重要であり、中共などは一貫して話し合い路線なわけだから、批判されるいわれはないのである。今の日本の経済力と技術力は、どんな国にとってもプラスになる。それを武器にして、横田めぐみさんを始めとする拉致被害者を、家族のもとに取り戻すことを、何よりも最優先にすべきだろう。それが結果的には「従軍慰安婦問題」で国を挙げて日本を攻撃してくる韓国へのけん制にもなる。これまでの日本は、独自外交をしてこなかった。もはやアメリカ頼みの時代は終わったのである。安倍政権が外交で次々と手を打っているのは、高く評価されるべきだろう。拉致被害者家族会も、今度こそはとの思いがあるに違いない。マスコミは国家国民ではなくて、安倍政権の足を引っ張ることばかり考えている。そして、いつも特定の外国の代弁者になり下がっているのである。

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