社会民主党の福島みずほ代表が今日の参議院予算委員会で、日本国憲法を改正しようとする安倍晋三首相を批判するのに、天賦人権説を持ち出していた。日本においては、天賦人権説は抵抗権や革命権を正当化する論拠とされてきた。意にそわない政治権力は打倒されるべきだ、との論理に結び付いた。サヨクの方便として用いられてきたのである。過ちを犯しやすい、利己的な人間を絶対化することであり、キリスト教をベースにした、西洋的な天賦人権説とは異質である。それで喜ぶのは中共ではないだろうか。日本国民がお互いに権利ばかりを主張し合えば、国家としてのまとまりを欠く。そこを一挙に攻めれば、日本を簡単に侵略できるからだ。日本が中共の属国となれば、言論や集会の自由も規制され、民主政治の根幹が否定されるだろう。それを水際で食い止めるためには、一時的に国民の権利を制限するのも、やむを得ない。中共の工作員に情報を渡す日本人がいれば、拘束して取り調べるのは、安全保障上当然のことだ。あくまでも緊急事態に限定されるが、それに異議を唱える日本人は、侵略者中共に手を貸しているのである。人類の目指すべき理想の旗は下ろすべきではない。しかし、目の前の危機に対して、手をこまねいているわけにはいかない。自由といい、基本的人権といっても、それは国家があってのことなのである。
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