ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

鴨川ダム堰堤よりー堰堤の内と外の景色

2022年07月14日 04時53分34秒 | Weblog
 


 昨日に続いて、鴨川ダムの景色を紹介します。12日の夕方、渇水状況を目で確かめようと、鴨川ダムに行きました。堰堤のところまで行き、堰堤の上を歩きながら、あらためて岩壁の高さに圧倒されそうでした。
 堰堤を渡り切ったところで、その真ん中に立ち、堰堤の内側と外側の両方が見えるように写真を撮りました。内側の水位はずいぶん減って、水天宮のある岩場はだいぶ下まで露出しており、その険しさが一目で分かります。
 一方ダムの外側には、遠く六甲連山、その手前に丘陵、東条川の谷に広がる緑の田圃が望め、堰堤直下にはダムから放流される水を貯める副ダムがあります。また、幹線水路への隧道へと水が流れていきます。東条川疏水の出発点です。
 この雄大な景色を眺めながら、戦後の占領時代に国営第一号のダムとして建設され、今も加東市、小野市、三木市の一部の田を潤して、豊かな実りをもたらしてくれている鴨川ダムと東条川疏水の水の歴史に思いを馳せました。そして、ダム建設のために、生まれ育った故郷を去らざるを得なかった土井集落の人々の悲しい気持ちを語ってくれた湖畔の食堂の藤原栄さんの独特の甲高い声と語り口を思い出していました。
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