ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

社の大塚遺跡 弥生時代からの稲作、今も

2022年07月03日 06時43分02秒 | Weblog
 


 2日(土)、加東市下滝野の滝野図書館2階のギャラリー「伝」で、加東市収蔵品展が始まりました。これに合わせて、やしろ歴史民俗研究会の例会が開かれ見学しました。会場では、教育委員会の藤原さんが、展示されている文化財の説明をして下さいました。今回は、新しく寄贈された、河高地区にあった丸山商店さんの帳簿や商品、暖簾など展示され、昭和時代の懐かしい品々が記憶を呼び起こしました。
 埋蔵文化財の発掘調査の成果も展示されており、今回はやしろショッピングパークBioの南側駐車場に建設中のバスターミナル現場にある、社・大塚遺跡の発掘調査の概要や発掘された土器などが展示されていました。
 弥生時代前期から中期、後期、さらには中世室町時代までのものと推測される土器(壺、甕、高杯など)や石包丁、石鏃なども発掘されています。大塚遺跡は加東市内でも有数の弥生遺跡の一つで、これまでに住居跡なども発掘されています。石包丁が出てきたということは、およそ2000年前からこの地で稲作が行われていたことを示すものであり、今もこの辺りは、一面に田圃が広がっています。実はわが家の田圃もこの大塚遺跡の範囲の中にあり、圃場整備前もほぼ同じ場所だったので、時代や人は変わってもこうして稲作が続いているとも考えられ、感動しました。
 中学の社会科教師だった頃、歴史の授業で、弥生時代の稲作のようすを石包丁のレプリカを使ってみせましたが、実はこうして地元の社で出土した石包丁があったのだと思うと、子供達もこの展示をぜひ見に来てほしいものと思いました。7月10日(日)まで開催されています。
 作品展を見学しての帰りに大塚遺跡の辺りへ寄ってみました。わが家の田圃も含めて今年も稲が植えられ育っています。その景色を見ながら、また、感動してしまいました。
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