ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

大正15年にも御大神宮さんの屋根替え-寄進帳から

2020年01月24日 06時18分21秒 | Weblog
 昨日に続いて、御大神宮さん(佐保神社境内)に関する文書を紹介します。大正15年は1926年、昭和元年でもあります。すでに紹介した明治37年の石瑞垣新築、屋根替の修繕から22年が経っています。
 寄進帳の寄附者は、田町筋の住民ら約50人の他、田町にあった社市場の名が記されており、女学校掛金奨励金も入れられ、合計85円50銭になっています。
 支払いの部を見ると、28円20銭を屋根屋(宿料2日、中食2回分を含めて)に、14円50銭を大工材料代に、その他棟上材料、棟上げ屋根屋祝い、餅、供物、神官礼、神楽、酒、あげや豆腐、大根、味噌、醤油等々、細かく記入されています。しめて85円32銭が支払われ、残りは東田町、中田町へ分配されるなどして「差引無出入」と締めくくられています。
 こうして、過去の記録を読むと、先人の懐かしい名前や棟上げを祝う人々の姿が目に浮かんできます。今、承け継いで町内会でお守りしている御大神宮さんを次の世代にしっかりと渡していくことが私たちの責任だとしみじみと思いました。
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