ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

加東四国霊場巡りのおせったい-「滝野つたえぐさ」より

2018年06月14日 06時37分28秒 | Weblog
 加東四国八十八ヶ所霊場は大正時代に再興されてから100年が経ちます。この歴史ブログでも加東市内にある霊場を紹介してきましたし、市内の旧道に立つ巡礼の道標も合わせて紹介してきました。市の観光協会・観光ボランティアの皆さんが霊場巡りの催しも開催され、加東市・小野市(旧加東郡)の貴重な祈りの道の再発見に取り組んでおられます。
 『滝野つたえぐさ』(滝野町老連編、平成5年刊)に、霊場めぐりの「おせったい」思い出話が寄せられていました。穂積の神戸さんは下滝野で育った子供の頃、「彼岸になりますと白衣に身を包んだおへんろさんが沢山お堂に参られましたのをおぼえております」と書かれています。四国八十八ヶ所霊場の写し霊場として設けられた加東四国霊場には近郷からはもちろん、遠くからもお遍路さんが巡礼されたと聞いています。そして、中日には、村のおばあさんたちが作られた沢山のおにぎりをおへんろさんや子供たちに「おせったい」されたということです。
 穂積には第30番霊場があり、同じようにおせったいがあったと書かれており、お姑
さんたちは念仏講で混ぜご飯やにしめを作ってお堂に集まって楽しい一日を集いを過ごされたようだとも書かれていました。
 
 
コメント
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