ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

大正時代の青野が原ー「滝野つたえぐさ」より

2018年06月02日 06時23分56秒 | Weblog
 『滝野つたえぐさ』(滝野町老連編、平成5年刊)に、大正14年(1925)の青野が原の思い出が寄せられていました。
 青野が原は、加古川中流域の右岸、加東市、小野市、加西市にまたがっている広大な台地で、自衛隊青野原駐屯地があります。戦前は陸軍の演習場となっていました。
 この台地にある高岡地区の依藤さんは、高岡尋常小学校の頃、3年生以上の生徒で青野が原でマラソン競走をした思い出を語っておられます。学校から約1キロ、そして青野が原を1.5キロ、合計5キロを歩いたり、走ったりして体を鍛えたということでした。
 その頃の青野が原は1メートルほどの松がまばらに生えていて、広い空の下、見渡す限りの平原が広がっていたようで、「満州娘」という満州を舞台にした映画の撮影が行われたほどだったそうです。
 先日、青野原駐屯地では創立42周年記念行事が行われ、多くの人が訪れて、自衛隊の装備や訓練を見学しました。依藤さん達が青野が原を走ってから93年が経ったんですね。
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