メドレー日記 Ⅱ

by 笠羽晴夫 映画、音楽、美術、本などの個人メドレーです

桑原あい ウィズ・ストリングス 響楽2018

2018-12-22 16:03:33 | 音楽
桑原あい ウィズ・ストリングス 響楽2018
2018年12月21日(金) サントリーホール ブルーローズ
桑原あい(ピアノ) 吉田篤貴(ヴァイオリン) 須原杏(ヴァイオリン) 河村泉(ヴィオラ) 関口将史(チェロ)
 
クルスマス近くにブルーローズでというのは三回目(20152016についで)、2年ぶりの今回ははじめてマイクなしのアコースティックオンリーとなった。
 
これまでのライヴやアルバムを通して彼女が好きなものを、文字通りの弦楽四重奏との協演で、これだけの編曲、譜面書きも大変だったようだが、クラシック系でのいわゆるピアノ五重奏の新しい地平を開くものとしての聴きかたもできる。
 
サムウェアはもう最初の音からして、言われなくてもわかるほど。特にこの音は弦をいかした流れが効果的で、オリジナルも含めて彼女のものが最高かもしれない。
Finaleもアルバムから久しぶりだが、今回のは弦楽合奏とで、一段と揺れ、グルーブ感を盛り上げ、熱く感動的である。
ジスモンチは今回別の曲だが、これも相性がいいようだ。

最後のミシェル・ルグラン、彼女は一番好きな曲といっていた。私がジャズの人としてもルグランを意識したのは最近で、この曲は知らなかった。調べてみたら、クインシー・ジョーンズを先頭にいろんな人が演奏しているようだ。シナトラまで!
 
今回、こうして音もアンサンブルもきわめてレベルが高く、クラシック系ではなくて、いやそういう区別はいらないか、楽しく感動的なコンテンポラリーとしてプレイしてくれたことに感謝、今後も期待しよう。

セットリスト
1 サムウェア(ウェストサイド・ストーリー)(バーンスタイン)
2 Whereabouts (桑原あい)
3 Finale(ピアソラ)
4 Riverdance(ケルト)
5 パリャーソ(ピエロ)(ジスモンチ)
6 Dancer in the dark(ビョーク)
7 Bマイナーワルツ(ビル・エヴァンス)
8 Give love on Christmas day(ジャクソン5)
9 ?
10 How do you keep the music playing?(ミシェル・ルグラン)
アンコール  ?(ペトルチアーニ)(ソロ)


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