三島喜美代 未来への記憶
練馬区立美術館 5月19日(日)~7月7日(日)
この展示会の予告まで三島喜美代の名前を知らなかった。扱う対象がチラシだったりゴミだったりでかなり前衛的なのだろうが見に行く気にまでなっていなかったが、日曜美術館アートシーン(NHK)を見て内容そしてご本人のトークなど、これは是非にと最終週になったが見ることにした。
行ってよかったと思う。
三島喜美代は1932年生まれだが、最近の映像でみてもトーク、表情は明確で年齢を感じさせない。
初期の絵画を見ると、確かに写実ではないが、抽象も立体的なものがあったり、コラージュもシャープである。
新聞や雑誌の中の記載を彼女が作る陶器に移したさまざまな集積、塊が数多く並んで出てくる。その量、エネルギーが、少数の作品を見るよりやはりこうしてこの数量を並べて見ると印象はちがってくる。それにしても予想以上に大きなものがある。
缶飲料の飲み終わった容器を集めて何かということを考えた人はいたかもしれないが、この人はそれをすべて陶器で作った(口があいてつぶされた)ということで強い印象が残る。
最後の一部屋に様々な新聞記事などが転写されたレンガ(状のもの)を敷き詰めた巨大なインスタレーション(20世紀の記憶)はすべてを詳細に見ることは実際不可能でも、それまでの三島の作品たちとその軌跡を見れば、しっかり受け止められるものであった。
練馬区立美術館 5月19日(日)~7月7日(日)
この展示会の予告まで三島喜美代の名前を知らなかった。扱う対象がチラシだったりゴミだったりでかなり前衛的なのだろうが見に行く気にまでなっていなかったが、日曜美術館アートシーン(NHK)を見て内容そしてご本人のトークなど、これは是非にと最終週になったが見ることにした。
行ってよかったと思う。
三島喜美代は1932年生まれだが、最近の映像でみてもトーク、表情は明確で年齢を感じさせない。
初期の絵画を見ると、確かに写実ではないが、抽象も立体的なものがあったり、コラージュもシャープである。
新聞や雑誌の中の記載を彼女が作る陶器に移したさまざまな集積、塊が数多く並んで出てくる。その量、エネルギーが、少数の作品を見るよりやはりこうしてこの数量を並べて見ると印象はちがってくる。それにしても予想以上に大きなものがある。
缶飲料の飲み終わった容器を集めて何かということを考えた人はいたかもしれないが、この人はそれをすべて陶器で作った(口があいてつぶされた)ということで強い印象が残る。
最後の一部屋に様々な新聞記事などが転写されたレンガ(状のもの)を敷き詰めた巨大なインスタレーション(20世紀の記憶)はすべてを詳細に見ることは実際不可能でも、それまでの三島の作品たちとその軌跡を見れば、しっかり受け止められるものであった。