藤田真央という20歳前半のピアニスト、評判は知っていたがまとまった演奏を聴いたことはなかったが、先日NHK BSPでルツェルン音楽祭2022の録画放送があり、そこでラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を聴くことができた。
はじまりのあの低音を響かせるところから聴くものを引き込んでしまう。あそこのストローク、タッチ、ペダリング、なんともチャーミング。そのあともオーケストラに無理なく溶け込み、ピアノの魅力を出すところは自然に出てきて、気がついたら終盤の盛り上がり。
聴衆のほとんどが立ち上がって拍手を続け、楽団員も心から賞賛しているのが見てとれた。
この曲、映画、フィギャースケートなどにもよく使われ、部分的には通俗的な印象も受けるけれど、そこはラフマニノフ、通して聴いて(コンチェルトとしては結構ながい)いい曲である。
そして今回よかったのは指揮台にいたのがリッカルド・シャイーだったこと。ベストだろう。
続いて振ったラフマニノフの交響曲第2番もはじめて(?)じっくり聴くことができた。
そういえば藤田真央は映画「蜜蜂と遠雷」で風間塵というちょっと変わった若いピアニストの演奏を担当していた。たしか本番前に主人公とやり取りするところで弾いていた月光の第三楽章がなかなか印象的だった。
ところでラフマニノフ(1873-1943)はこのところ演奏される機会が多いようだ。今年が生誕150年ということもあるのだろうか。またロシアだけれど最後はアメリカに渡ったということで、ロシアというイメージが多少薄められているのだろうか。
一方このところチャイコフスキーの演奏が少ないようで、これはロシアの代表的作曲家ということがあるようだが、それはないだろうと思うのだ。時代も違うし、他国の演奏者、聴衆への恩恵ははかりしれない。これまで映像で見ていても、多くの国のオーケストラ団員たち、チャイコフスキーを弾くのが好きなようだし。
はじまりのあの低音を響かせるところから聴くものを引き込んでしまう。あそこのストローク、タッチ、ペダリング、なんともチャーミング。そのあともオーケストラに無理なく溶け込み、ピアノの魅力を出すところは自然に出てきて、気がついたら終盤の盛り上がり。
聴衆のほとんどが立ち上がって拍手を続け、楽団員も心から賞賛しているのが見てとれた。
この曲、映画、フィギャースケートなどにもよく使われ、部分的には通俗的な印象も受けるけれど、そこはラフマニノフ、通して聴いて(コンチェルトとしては結構ながい)いい曲である。
そして今回よかったのは指揮台にいたのがリッカルド・シャイーだったこと。ベストだろう。
続いて振ったラフマニノフの交響曲第2番もはじめて(?)じっくり聴くことができた。
そういえば藤田真央は映画「蜜蜂と遠雷」で風間塵というちょっと変わった若いピアニストの演奏を担当していた。たしか本番前に主人公とやり取りするところで弾いていた月光の第三楽章がなかなか印象的だった。
ところでラフマニノフ(1873-1943)はこのところ演奏される機会が多いようだ。今年が生誕150年ということもあるのだろうか。またロシアだけれど最後はアメリカに渡ったということで、ロシアというイメージが多少薄められているのだろうか。
一方このところチャイコフスキーの演奏が少ないようで、これはロシアの代表的作曲家ということがあるようだが、それはないだろうと思うのだ。時代も違うし、他国の演奏者、聴衆への恩恵ははかりしれない。これまで映像で見ていても、多くの国のオーケストラ団員たち、チャイコフスキーを弾くのが好きなようだし。