メドレー日記 Ⅱ

by 笠羽晴夫 映画、音楽、美術、本などの個人メドレーです

東京都立園芸高校のバラ

2018-05-14 10:34:11 | 雑・一般
5月12日(土)、東京都立園芸高校のバラ園年一回の公開日ということがわかり、はじめて見に行くことができた。
 
今年で設立110年、園芸科がある高校としてはもっとも古いものだろう。このバラ園は、ここの卒業生で世界的にミスター・ローズと言われ日本バラ界育ての親といえる鈴木省三(1913-2000)が寄贈したもので作られ、「鈴木省三記念バラ園」という名を冠している。
 
立派なバラ園、バラで有名な庭園は多いが、ここでは高校生の丁寧な説明をききながら、多くの品種を系統だててみることができ、また香りのいいものについては特に勧めてくれたので、多くを楽しむことができた。
 
この分野が高等学校の特徴であることは、バラの未来に期待が持てるともいえるだろう。高校があるのは世田谷区深沢で東急大井町線等々力駅からバスで二つ目であるが、この周辺は「等々力バラ園」(なくなってしまったが)をはじめ、バラの記憶ともいうべき感じがある。
 
今年は3月、4月の気温が高かったせいか、手入れがいいかげんな我が家のバラも例年になく大輪がたくさん咲いている。実はこのばら園も今年は連休あたりが最高だったそうだ。
 
バラに多少興味があったとはいえ、もし「青いバラ」(最相葉月)を読まなかったらこの高校、バラ園には行き着かなかっただろう。大著を読んだ甲斐があったというものである。

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紅白歌合戦におけるパブリック・ドメイン

2014-01-03 09:34:49 | 雑・一般

年末のNHK紅白歌合戦、今年はもうあまり「合戦」の雰囲気がなく、製作側がやりたいようにやっていて、それなりに楽しめるものになっていた。

 

さて、今回は歌そのもののほか、応援やにぎやかしで登場したものも含めて、昨今の著作権事情の典型的な事例を見ることができた。つまり、この権利にぴりぴりしているネットワーク全盛時代において、むしろ権利をオープンにし、パブリック・ドメインを広げていくことによって、よりエンターテイメントの世界を広げていく、面白くしていく、ということである。

 

まずは公認ゆるキャラの「くまモン」、これの利用は申請があれば無料である。

 

芸人の「鉄拳」、この人のパラパラ漫画「振り子」はたいへん評判になったが、バックの音楽は彼がMUSE(英)の曲を無断で使用。ところが「振り子」のYou Tubeアップを見た当のMUSEが感激してこれを許可したどころか、自身の新アルバムのPVでの使用を鉄拳に依頼した。

紅白では、ちょっと出て時間切れでニュースになってしまい残念だったが。

 

そして「AKB48」の「恋するフォーチュンクッキー」、多くの団体、企業がそのふりをまねたパーフォーマンス映像を勝手にアップし、連帯感やイメージのアップを狙っている。AKBはこれを放任しており、さらに公式サイトで紹介までしている。

 

これにクリエイティブ・コモンズ の使用を宣言している「初音ミク」が入ると、さらにいい事例陳列になるのだが。もうそろそろボーカロイドが紅白に入ってくる時代のはず。

なおNHKは初音ミクをずいぶん取り上げてはいる。

 

パブリック・ドメインとはちがうけれども、デジタルアーカイブの観点で目新しいのはPerfumeの場面で使われたプロジェクション・マッピング。改装なった東京駅のイルミネーションなどで話題になっているこの技術は静止している凹凸がある建物などに効果を発揮している。一方Perfumeに使われているものは、彼女たち3人の動きをセンシングして、それに対応するプログラム・マッピングになっている。おそらく世界最先端のはず。

 

これ、見方を変えると、動体のモーション・キャプチャー、つまり無形文化財の記録に将来使えると考えられる。身体のいくつかのポイントにセンサーをつけてモーションを記録することは、すでに格闘技を題材にしたゲーム映像製作などで盛んで、むしろそれで文化財記録がある程度できるところにまで来ていることを考えると、エンターテイメント領域の技術開発は、今後も注目の価値がありそうだ。

 

 


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マスターズ水泳

2013-06-27 16:06:45 | 雑・一般

6月23日(日)、東急系のスポーツクラブ内でやっている水泳のマスターズにまた参加した。

 

この何回かと同様、今回も100m個人メドレーのみ。レースそのものでスタミナを使うわけではないが、複数だと、体を冷やさないために水着を取り換えたり、ウォーミングアップのタイミングなど、気を使うことが、特に年齢とともに、多いからである。

 

結果は、前回より1秒5よかった。もっとも、なぜか前回は、おそらく体調、当日のウォーミングアップ不足などで悪すぎた。それを取り戻したということだが、まあよしとしよう。

今回はウォーミングアップを少し多めにして、体の代謝がおそらくかなりいい状態にもっていけたと思う。午前の早い順番、男子では最初のレースだし。

それから、見ていた人によるとバタフライがかなりよくなったということだった。それは我ながら感じるところでもあり、まあこのくらいで満足しよう。

 

なお、今回で連続10回出場ということで表彰された。2008年から年2回ずつ、大震災の2011年だけ1回で、約5年である。もっともこれからはあまりこういうモチベーションで力が入りすぎるのも危ないから、意識しないように、たまに休んでもいいと思っている。


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600回

2013-01-07 14:18:29 | 雑・一般

前回が600回目だったようだ。

2006年5月からだから、6年8か月、はじめた時はそこそこのペースでと1年100回で3年を目指していた。それはなんとかなって、その後は少し気楽にやってきたけれども、まずまずというところである。 

 

身辺雑記でもよければ回数は増えるだろうが、文章がやわらかくなりすぎるだろうから、それなら別だてでもう一つブログを始め、内容をわけた方がいい。そこまでやるほど?と今は考えている。

 

最近、オペラについて書くときなどは、データ的な部分が増えていて、書くのにかなり時間がかかる。まあ、感想に集中して、手間をかけないで書けるようにしてもいいとは思うのだが。


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オック語

2012-04-20 16:59:05 | 雑・一般
少しでも忘れないために「テレビでフランス語」(NHK Eテレ)を見ていたら、トゥールーズ紹介の際に、南部で使われているオック語(lenga d'oc)がかなり詳しく説明されていた。
 
ウイ(oui)というところをオック(oc)という。フランスは中央集権、言語も標準フランス語の強制力が強いからか、かなりながいことフランス語に親しんできた(こなすというレベルではないが)のに、まったく知らなかった。
 
フランス語よりラテン語に近いようで、多分スイスに残るロマンス語のような位置づけだろうか。
スペインのカタルーニャの一部(オック語に近いガスコーニュ語)、イタリアのピエモンテの一部にも残っているそうだ。
 
そういえばフランス南部のことをラング・ドック(Langue d'oc)というのも、納得できる。
 
そしてもしやと思って、自然派化粧品でその中心のシアバター・クリームを冬の間だけ使っている「ロクシタン」(L'Occitane)もラベルを見たらプロヴァンスの会社、その名前はここからだろう。
 
この番組、昨年あたりからか、スタッフに北アフリカ系の血が少し入った人がいたり、本国の外におけるフランス語を扱ったりしていて、以前と変わってきているようだ。

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