物臭狸の『花日記』

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リンドウ ~2018~記事更新・雄性先熟

2018-12-02 10:00:00 | リンドウ科
少し前に撮ったリンドウの花です。
リンドウの花は晩秋を飾る代表的な花です。

リンドウ(竜胆)
<学名:Gentiana scabra Bunge
  var. buergeri (Miq.) Maxim. ex Franch. et Sav.>

リンドウ科 リンドウ属 多年草


本州、四国・九州の人里に近い野山から山地の明るい林床や
草原に見られます。
春に細い芽が伸び、茎は立ち上がり夏が過ぎると茎は次第に
横に倒れ、高さ20~60cm。葉は披針形で細長く、対生し、
顕著な3脈があり、柄はない。

撮影日 2018.10.21: 群馬
花期は9~11月。茎の先や上部の葉腋に青紫色または紅紫色の
鐘形の花を上向きに数輪開きます。

蕾は渦状に巻いた状態で、花は晴天の時(陽が当たっている時)
だけ開く花冠は長さ4~5cmで先は5裂し、裂片と裂片の間に
副片(付属片)があり、内側には茶褐色の斑点がある。
蜜腺は子房の基部につく。

柱頭は2個で、果は2片に裂ける。


園芸植物として、または野草としてよく栽培されるが、
園芸店でよく売られているのは別種のエゾリンドウ
栽培品種のことが多い。



和名は、中国名の竜胆を音読みしたリュウタンが、なまって
リンドウになったという。

古くは えやみぐさ(疫病草、瘧草)とも呼ばれていた。


秋、花後、茎葉が枯れる頃、根を掘り採り地上部を切って、水洗いして十分に天日で乾燥させます。 これは漢方の生薬の一つ、竜胆(りゅうたん)と呼ばれます。 竜胆は、苦味が強いことで知られているいます。 クマの胆嚢を乾燥した「クマの胆(い)」の熊胆より苦いということから、竜の胆として、竜胆の名前がついたともされています。











雌雄異熟について

1つの花で、花粉を出す時期(雄性期)柱頭が花粉を受けられる状態に
なっている時期(雌性期)が時間的にずれていること

雄性期が先行する場合を雄性先熟
雌性期が先行する場合を雌性先熟
( 雌雄異熟でない=雄性期と雌性期が一致する場合は雌雄同熟
呼ばれます。 )

雄性先熟の代表的なものとしてこのブログではキキョウ科のものを
紹介してきましたが、
リンドウの仲間も雄性先熟の花になります。




開花後まず雄蕊が花粉を出します。
花の中の蘂を見ると、雄蕊が花粉を出しています。




こちらの花は開花後少し経ったものですが

雄蕊が枯れ始めて雌蕊が出てきて柱頭が開いてきて
花粉を受けるようになっています。

自花受粉を避け他の遺伝子を取り込む知恵です。



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1 コメント

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No title (笑み)
2018-12-06 02:50:00
雄性先熟 雌性先熟初めて出会った言葉です。植物も工夫しているのですね。
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