コチャルメルソウ(小哨吶草)
<学名:Mitella pauciflora Rosend.>
ユキノシタ科 チャルメルソウ属 多年草
<学名:Mitella pauciflora Rosend.>
ユキノシタ科 チャルメルソウ属 多年草
本州、四国、九州の山地渓流沿いや湿った林床などに分布する日本固有種。
撮影日 2018.04.30: 群馬県
チャルメルソウ属の植物は地域性が強く、限られた地域にのみにしか生息していないものが多いです。
コチャルメルソウは例外的に最も広範囲に分布し、本州の全域と、
四国・九州の一部を除いた地域に分布します。
関東地方と山梨県には、本種しか分布していないようです。
地中の根茎は長く横にはう。花後地中に鱗片状の葉を互生させた
走出枝を出して繁殖する。群生することが多い。
走出枝を出して繁殖する。群生することが多い。
根出葉は互生し、長さ2~15cmになる葉柄があってまばらに腺毛が生える。
葉身は長さ2-5cm、幅2.5~6cmになる広卵形から卵円形で、基部は深い
葉身は長さ2-5cm、幅2.5~6cmになる広卵形から卵円形で、基部は深い
花期4~6月。花茎は高さ20~30cmになり、茎葉はなく短腺毛が密生し
先に2~10個の花を総状花序につける。花柄は長さ2mmになり短腺毛が
先に2~10個の花を総状花序につける。花柄は長さ2mmになり短腺毛が
密生する。
萼筒は浅い倒円錐形で腺状突起が密生し、萼裂片は5個あり、
長さ1mmの広3角状卵形で花時には開出する。
花弁は5個あり、紅紫色または淡黄緑色で、長さは4mmになり羽状に
長さ1mmの広3角状卵形で花時には開出する。
花弁は5個あり、紅紫色または淡黄緑色で、長さは4mmになり羽状に
細く7~9裂して「魚の骨」状になり、外面に腺点があり、
花時には反曲する。
魚の骨のようにも見える奇妙な形をした花びらがつき出ているのが特徴。
雄蕊は5個あり、萼裂片と互生して花盤上につき、裂開直前の葯は
雄蕊は5個あり、萼裂片と互生して花盤上につき、裂開直前の葯は
果実は果で、熟すと花柱間の縫合線に沿って鐘状に開き、
細かい種を出す。
種子は卵状楕円形で長さ約1.2mmになり、種皮は暗緑色になる
種子はネコノメソウと同様、雨粒により散布される。
熟して開いた果実の形が楽器のチャルメラに似ていることが名前の由来。
ピントを合わせるのが大変な花です。ピンボケばかりを量産してしまいました。
オライの庭にもコチャルメルソあります
目立たない花ですけどちょっとめんこいかな~
一秋さんの紹介記事はまるで「植物解説図鑑」のようです。可能なら、受講生になりたいです、爺ですけど。