晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

三月書房(京都市寺町通り)

2012-05-23 20:09:42 | Weblog

 慌ただしい日々を逃れるための旅であったが、生来の気性からか3泊4日の旅自体も慌ただしいものであった。一度歩みを止めてじっくりと考えたいと思っているのだが、時間を作る努力を怠っている自分がいる。案外、走りながら考える位が自分のスタイルに合っているのではないかと思う。

 京都への旅、ひとつの発見は小さくても個性的な書店の存在である。そのユニークな品揃えに全国から訪れる人がいるという。私もその一人である。

 札幌アテネ書房より狭いスペースに、何気なく書棚に並んだ書籍から店主の意図が感じられてくる。例えば、教育関連の棚には、シュタイナーの文字が目立つ。近刊のみならず古書のような本も系統的に並ぶ。一冊にはまると関連本が読みたくなる仕掛けがそこにされている。

 数多出版される本を全部並べることは、どんな大手の大型書店でも不可能であろう。ここでは、焦点が絞られていて、その絞り方が見えていて、読者に対して、「これを読め!」と主張してくる。地方の小さな出版社、個人出版、雑誌のバックナンバーなど稀少本も並んでいる。

 今回は、買いそびれてしまった『週間読書人』のバックナンバー(吉本隆明追悼特集)などを購入したが、ネットショッピングもできるので、在庫をあさってみるとしよう。

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