銀幕大帝α

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紀子の食卓

2012年01月17日 21時52分31秒 | 邦画ドラマ
05年/日本/159分/ミステリー・ドラマ/R-15/劇場公開
監督:園子温
代表的作品:『愛のむきだし』
原作:園子温
脚本:園子温
テーマ作曲:園子温『Lemon Song』
挿入歌:マイク真木『バラが咲いた』
特殊造形:西村喜廣

出演:
◆吹石一恵…島原紀子
過去出演作:『着信アリ』
◆つぐみ…クミコ
主な出演作:『エクステ』
◆吉高由里子…島原ユカ
主な出演作:『蛇にピアス』
◆光石研…島原徹三
過去出演作:『オーディション』
<ストーリー>
家族や友人との人間関係に嫌気がさした女子高生の紀子は、家出し東京へと向かうが…。
<感想>
今回は“今作の吉高さん”は御座いません。
どうしてもやりたかったのですが、ひかりTVのリモコンだと上手く良い表情のシーンで一時停止出来ないもので。
気になる方は是非レンタルして観て下さい。
むっちゃ可愛いですから、吉高さん。
今よりちょっとぽっちゃりしている感じがグー!

それはさて置き。
これ近所のレンタル店では全滅。
何故に置かない!?と怒り心頭でして、宅配レンタルの予約にも入れていたのですが、これまた順番が中々回ってこない有様。
諦めかけた時にひかりTVでめでたく無料提供される事となり無事鑑賞に至った訳で御座います。

刺激の無い家族に嫌気がさして、家を出た紀子。
ネットで友達になったクミコの世話になるのだが、彼女は‘レンタル家族’の運営者だった。

簡単に書くとこんな話。

当たり前のことながら映像はきちんとありますが、本作は各々の主要人物が心に想う

語り

で見せられる作品。
兎に角、休む暇なく長い、長い台詞で埋め尽くされています。
圧倒されちゃったなぁ。
言っている事が理にかなっているというか。

何を思いながら生きているのか。
何を抱き未来を進もうとしているのか。

耳に入ってくる全ての台詞に痛さ・悲しさ・虚しさ等の生きる事の苦しみが凝縮されている。
それらを脳で感じさせられ、直接的な画は無いのに、残酷な現実を見せられているかの様な錯覚に陥らされてしまう。
思い浮かばされてしまうのだ。

台詞のみでアブノーマルな世界を味合わせようとする園子温監督の斬新な演出方法。
これには見事だと素直に思いたい。

終盤には、監督の真骨頂とも言うべき目を覆いたくなる様なシーンもきちんと用意されています。

幾つもの死体が転がり、部屋中が、全員の衣服が血まみれの中、何事も無かったかのようにスキヤキ鍋を始めるのだが、言葉を失う位、それでも思わず凝視してしまうかの様な正に異様な光景だった。

家族の崩壊から始まり、父の執念にも似た計画を持って再生を目指す物語の中にも多くのテーマ性を含んでおり、またしても長尺ながらも引き込まれてしまった。

一応本作は『自殺サークル』とリンクしている。
女子高生たちが手を繋ぎ、「いっせーのーせっ!」とプラットホームから電車に飛び込む場面も出てくる。
何故若者たちは、集団自殺を図って行くのか。
『紀子の食卓』は『自殺サークル』の解明編として位置づけられる作品かもしれない。
だから尚更『自殺サークル』を観た人は本作を躊躇わず借りてDVD再生して、また一度衝撃を受けて欲しいものだ。

静かに流れる「バラが咲いた」が台詞以上に耳から離れず困った、困った^^;

今作の美女図鑑

ユカ役の吉高由里子。
今時の女子高生をはつらつと演じている。
彼女もまた姉同様に家を飛び出し、‘レンタル家族’の一員になる。

クミコ役のつぐみ。
‘レンタル家族’の経営者。
仕事中は常に状況に合った演技をし続けるが、時間が来ると一瞬にして豹変する。
従業員が滅多刺しにされる姿を冷静に見届ける表情と、島原一家の母となり笑顔で振る舞う表情の対極な使い分けが絶妙。

オフィシャル・サイト

関連作:『自殺サークル(2002)』

評価:★★★★
12/01/17ひかりTV鑑賞(旧作)
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レンタル開始日:2007-02-22
メーカー:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
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イースターラビットのキャンディ工場

2012年01月17日 01時51分49秒 | 洋画コメディ
HOP/11年/米/95分/コメディ/劇場公開
監督:ティム・ヒル
過去監督作:『ガーフィールド2』

出演:
◆ジェームズ・マースデン…フレッド
過去出演作:『運命のボタン』
◆ケイリー・クオコ…サム
◆ゲイリー・コール…オヘア氏
過去出演作:『スモーキング・ハイ』
◆エリザベス・パーキンス…オヘア夫人
過去出演作:『ザ・リング2』
◆ティファニー・エスペンセン…アレックス・オヘア
◆デヴィッド・ハッセルホフ…ザ・ホフ
過去出演作:『アナコンダ3』
声の出演:
◆ラッセル・ブランド…イービー
◆ハンク・アザリア…カルロス/フィル
◆ヒュー・ローリー…イービーの父
声の出演(日本語吹替版):
◆山寺宏一…イービー
◆千葉雄大…フレッド
◆銀河万丈…イービーの父
◆大塚芳忠…カルロス/フィル
◆ささきいさお…ザ・ホフ
◆指原莉乃…ピンク・ベレー
<ストーリー>
イースター島キャンディ国の王子・イービーは、ミュージシャンになる夢を諦められずハリウッドへ旅立つ。ところがその頃、ヒヨコのボス・カルロスがキャンディ工場を乗っ取ろうとしていた。
<感想>
ピンク・ベレーの吹き替え、さっしーやったんやね。

全然気付かんかったわ。
てかセリフって余り無かった様な気が・・・。

これは楽しかったですよ^^
完全なファミリー向けだけど、仄々とした雰囲気と、CGアニメのキャラが可愛くてニコニコしながら観れる作品でした。

実写とアニメの合成映画って言えば88年の『ロジャー・ラビット』が有名だけど、それをかなり進化させた作品って感じ。
あれは時代が時代だけに少し違和感があったけれど、これは流石に現代映画らしく何ら合成に変な印象は抱きませんでした。

日本語吹き替えもベテラン声優さんを起用しているので問題無く観れる点も良いですよね。
どのキャラも可愛かったけれど、一番頬を緩ませたのはヒヨコちゃん達ですかね。
反則的な可愛さだったなぁ。

ドラマーを目指してハリウッドにやってきたイービーをスカウトするのがザ・ホフこと、デヴィッド・ハッセルホフ!!
オーディションの時の2人の会話の中で
「ウサギが喋っても驚かないの?」
と、イービーが不思議そうに聞くのですが、ザ・ホフは満面の笑みを浮かべて
「私は喋る車と友達だからね!」
これはデヴィッド・ハッセルホフの代表作TVドラマ「ナイトライダー」ネタ。
喋る車とは、勿論‘キット’の事。
おじさん世代にはニヤリとさせられるセリフでした。
吹き替え声優も同じささきいさおだったのは嬉しかったなぁ。

程良く笑って、ウキウキさせられて、夢のあるエンディングに心温められて。
明るいアニメを観ている間は嫌な事も忘れられるし、終わった後も晴れやかな気持ちになれるので、たまにはこういう作品も良いかもね。

処でエンドロール中に日本語の歌が流れたんだけど、歌っている歌手って誰だったんだろ?
気になったのググッてみたらNot yetの「ハグ友」でした。
「波乗りかき氷」のB面曲だから知らない訳だ^^;
さっしー起用で、吹き替え版エンドロール曲として採用されたのかな?

イービーがドラムに合わせて流していた曲。

Good Charlotte-The Anthem

イービーがドラムマニアで叩いていた時の曲。

Hole-Celebrity Skin

オフィシャル・サイト(英語)
オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★☆
12/01/16DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2011-12-21
メーカー:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
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